危機管理能力の意味とは?能力が高い人の特徴&向上させる方法も解説

ほのか 2024.10.01

危機管理能力が高い人っていますよね。

危機管理能力が高い人の特徴&向上させる方法

どんなにしっかり準備していても、予想外のトラブルはやってくるもの

家庭の事や仕事の事、恋愛の事、全てが順調だと思っている時に限ってひょいとやってくるのがトラブルです。

今回は、突然の「トラブル=危機」に対応する能力である『危機管理能力』について詳しくご紹介します。

危機管理能力が高い人の特徴や、危機管理能力を向上させる方法もあわせて具体的に解説するので、トラブルメーカーさんも必見ですよ。


危機管理能力とは?意味を解説します

危機管理能力とは?意味を解説します

そもそも、危機管理能力の意味とは何なのでしょうか?

危機管理能力とは簡単に言ってしまえば、「危機が起こった時に、被害を最小限に抑える事ができる能力」です。

起こった危機はそんなにひどくないのに、対処の仕方が悪くて被害を拡大させてしまう人と、さくっとスマートに対処してあっという間に解決させてしまう人っていますよね?

その違いは、危機管理能力の違いでもあるのです。


「危機管理能力」と「リスク管理能力」は何が違うの?

似ている様で少し違うのが「危機管理能力」と「リスク管理能力」です。

危機管理能力の意味は、起きてしまった危機にどう対処するか。一方、リスク管理能力の意味は、まだ、起きていない危機を予想して何を準備するべきか。

なんて、言葉の意味だけ言われても、違いはぼんやりとしか分かりませんよね。もっと具体的に言うならば、学生時代の試験勉強期間がリスク管理能力です。

「AとBだけ出るって先生が言ってたけど、あの先生の事だからCとDもテストに出すはず。だから、CとDも勉強しておこう。」

一方、試験が始まって試験時間中が危機管理能力にあたります。

「AとBだけ出すって言ってたのに、CとDが出てるじゃん!どうしよう。CとDは勉強あんまりしてないけど、なんとかしなきゃ!」

危機が起こる前のリスク管理能力と危機が起こった後の危機管理能力は、全く別物ではなくとても密接に繋がっているのです。


危機管理能力の低い人と高い人の特徴

危機管理能力とは?意味を解説します

危機が起こった時にどのように対処するかは人それぞれ。

どんな人でも、この危機管理能力は大なり小なり持っていますが、その能力の高さには個人差が大きいのです。

ここでは、危機管理能力の低い人と高い人特徴を具体的にご紹介します。


危機管理能力の低い人の特徴

「あの人、いっつもトラブルだらけじゃない?」

「なんか、いっつもわたわたしてて、見てて危なっかしいよね。」

あなたの周りにいつも何かに困っている人はいませんか?

もしかしたら、それは危機管理能力が低いからかもしれません。ここでは、危機管理能力の低い人の特徴を具体的にご紹介します。


特徴1. 計画性が欠如しており、行き当たりばったりで行動している

分単位で1日の行動を計画しろとは言いませんが、物事をスムーズに運ぶためには、ある程度の計画が欠かせません。

しかし、危機管理能力が低い人は、計画よりその場の気分を優先してしまいがち。

「ちょっとデパ地下よってたら、バス乗り過ごしちゃった…。」

「あ〜、さっき服買っちゃったから、今月もうカード使えないや。」

など、行き当たりばっかりで行動していると、約束の時間に遅れたり、金銭的に困ってしまったりしてしまいますよね。


特徴2. 知識不足や経験不足で想定ができない

知識や経験は、物事をスムーズに進ませるための大きな助けとなってくれます。

しかし、その知識や経験が足りない場合は、先の事が予測できないため、何か危機が発生した時に、どう対処したら良いのか、その方法自体が分からないのです。

特に、新人さんがミスを連発しやすいのは、この知識や経験が足りないから。

そして、経験不足は文字通り経験を重ねていかなければカバーする事はできませんが、知識不足は自分自身の勉強次第で新人でもカバーできる部分なのです。


特徴3. 時間管理ができていなく、余裕がない

いつも時間ギリギリにしかやってこない人。

肝心な時に限って遅刻してくる人。

あなたの周りにもいませんか?

時間管理も危機管理の大切なポイント。危機管理能力の意味には、「余裕を持って行動できるか?」というのも含まれています。

起きる時間、朝ご飯の時間、身支度の時間、駅までの時間、電車がもし遅れた時のための余裕など、時間管理は細かく見ていくと、見直さなくてはならないポイントたくさん出てきますよ。


特徴4. 問題を問題だと思っていなく、鈍感なタイプ

厄介なのが、起きてしまった問題を問題としてきちんと認識できない鈍感なタイプです。

このタイプの人は、周りがどんなに騒いでいても「たいした事じゃないのに、なんでそんなに騒いでいるんだろう?」とぼんやりと思っているだけなので、結局、周囲の人が尻拭いをしなくてはならなくなります。

このタイプは、危機に対して適切に対処できないだけでなく、相手への印象を悪くして被害を大きくしてしまう場合もあるので注意が必要です。


特徴5. タスクオーバーでパニックになっている

「〇〇さん、悪いんだけど、急ぎでこの書類もチェックしといてくれる?」

「ゴメン。〇〇さん、この企画書、××君に任せてたんだけど、全然ダメだから代わりに作ってくれない。明日までによろしくね。」

など、頼まれた事に嫌といえず、ついつい引き受けてしまうタイプは、気づけば自分の出来る量以上の仕事を引き受けてタスクオーバーになってしまう事があります。

人にNOと言えない、人に頼るのが苦手なタイプなので、気づけばタスクオーバーで一人でパニックになってしまうのです。

「人が良い」といえば、聞こえが良いのですが、これも立派な危機管理能力が低い人です。


危機管理能力の高い人の4つの特徴

どんなトラブルでもささっと片付けられる、まるで正義の味方のような人っていますよね?

自然と周囲からも頼りにされるそんな人は、危機管理能力が高い人であることがほとんどです。

ここでは、危機管理能力の高い人の特徴について具体的にご紹介します。


特徴1. 計画性があり、先々の事を考えている

「A案だけでいいって上司は言ってたけど、この間の打ち合わせであのクライアントはB案も気になってたっぽいから、B案もブラッシュアップしておこう。」

「例年なら、入荷数はこれぐらいでいいけど、今年は連休にあたるから、ちょっと多めに入荷しておこう。」

など、目先の事だけでなく先々の事まで考えて計画して行動できる人。それは、まさに危機管理能力が高い人です。

先々起こるかもしれない事まで予想しているので、いざという時に慌てず対処できるのです。


特徴2. リスクを想定して行動をしている

「この雨足だと渋滞するかもしれないから、あの会社までのルートは他のも調べておこう。」

「撮影用のケーキ、予備が1個だけだとやっぱり心配だな。3個は予備用にして、最後の飾り付けは撮影直前にさせてもらおう。」

というように、リスクに事前予告はほとんどありません。「いやいや、そんなリスクとかほとんど無いでしょ。心配し過ぎでしょ。」なんて思い込んで安心していると、いざという時に対処ができずあたふたしてしまうだけ。

危機管理能力が高い人は、どんなことにももしもの事態を予測して、事前に準備のうえ行動しています。


特徴3. トラブルが起きても落ち着いて対応ができる

様々なトラブルを予測して、トラブル対策を事前に立てているのが危機管理能力の高い人。

そのため、いきなりトラブルが発生しても、慌てる事なく落ち着いて対応できるのです。

企画書の締め切りまであと3日あるのに、もう企画書を完成させている人は、別のクライアントから急ぎの仕事を頼まれても、企画書を完成させているので、落ち着いて急ぎの仕事にも取りかかれますよね。

これも、危機管理能力の一つといえます。


特徴4. トラブルは生産性を下げることを良く理解している

計画がいつも計画通り順調に進むとは限りません。

計画にはトラブルがつきもの。しかし、そのトラブル対処に時間を多くとられてしまうと、それだけ作業の生産性を下げてしまいますよね。

危機管理能力が高い人は、トラブル解決に時間をとられればとられる程、その分、本来の作業にも大きな影響を与えてしまう事を良く理解しています。

そのため、トラブルを出来るだけ素早く解決できるよう、事前にしっかりと準備しておくのです。


危機管理能力を高める3つのメリット

危機管理能力を高める3つのメリット

予想外のトラブルでもスムーズに解決できる危機管理能力ですが、「別になくてもやっていけるし」なんて思っていませんか?

それぞれの危機管理能力には、確かに個人差があり、その能力が低くても仕事やプライベートをそれなりに進めていけます。

しかし、危機管理能力が高くなると、様々なメリットがあるのです。ここでは、危機管理能力を高めると得られるメリットについて詳しくご紹介します。


メリット1. トラブルに振り回されることが減るので、仕事が円滑に進む

トラブルは、ある日突然やってきます。危機管理能力が高い人は、突然のトラブルにかかりきりになって仕事が止まってしまう事もありません。

仕事への影響ができるだけでないように、トラブルをスムーズに解決できるので、危機管理能力が低い人に比べて、仕事を円滑に進ませる事ができるのです。

そのため、同じ仕事内容を与えられていても、トラブル発生後には危機管理能力が高い人と低い人とでは大きな差が出てしまいます


メリット2. クライアントの信頼関係を築くことができる

どのようなトラブルでも速やかに対応できる人と、トラブルの度に慌てふためく人といたら、どちらの方が一緒に安心して仕事を出来るでしょうか?

仕事に関わる人が多くなればなるほど、仕事の内容が複雑になればなるほど、予想外のトラブル発生は多くなりがちです。

そんな時に、クライアントが安心して仕事を任せられるのが、トラブルに強い危機管理能力が高い人です。

「あの人だったら、きちんと仕事をこなしてくれるから。」

「あの人がチームにいてくれたら、トラブルが発生してもスムーズに処理してくれるよ。」

などと、危機管理能力が高い人は、自然とクライアントとの信頼関係も築く事が出来るのです。


メリット3. プロジェクトのリーダーを任せられるようになる

トラブルが発生した時、いつまでもそのトラブルに振り回されている様では、チーム全体の士気も下がってしまいますね。

しかし、プロジェクトリーダーなど責任ある上のポジションの人が、トラブルにも動揺する事なくスムーズに対応できれば、チーム全体のモチベーションを下げる事なく、むしろ、逆にやる気を向上させる効果も期待できます。

そのため、危機管理能力が高い人は、チームを引っ張るプロジェクトリーダーなどのポジションを任せられる場合があるのです。


危機管理能力を向上させる6つの方法

危機管理能力を向上させる6つの方法

「急なトラブルにもすぐに対応できるようにしたいけど、いつも振り回されちゃう…。」

「危機管理能力は必要って言われても、その能力を上げる方法が分からない。」

危機管理能力がもともと高い人が自然にやっている事でも、危機管理能力が低い人は見逃していることが、実はたくさんあるんです。

ここでは、危機管理能力を向上させる方法を具体的にご紹介します。


1. 過去の失敗を振り返り、原因を潰す

「あのプレゼンが上手くいかなかったのは、5年後の売上見込みだけじゃなくて、10年後の売上見込みまで算出できてなかったから。」

「気難しいクライアントなのを分かっていて時間ギリギリにしかつけなかったのは、あの時間帯の渋滞具合を計算に入れてなかったから。」

など、誰にでも大なり小なり失敗はありますよね。危機管理能力が高い人と低い人の違いは、その失敗を振り返り原因をきちんと潰さなかったから。

  • プレゼンの敗因が長期手的な見通しが甘かった事であるなら、次回からは綿密に長期的な見通しを立てる。
  • 渋滞具合を予測していなくてクライアントの機嫌を損ねてしまったのであれば、次の打ち合わせは、渋滞具合だけでなく複数のルートを事前に調べておく。

など、同じ失敗を繰り返さないよう原因とその解決策をしっかりと立てる事がとても大切です。


2. 余裕を持ったスケジュールを組む

「いつも遅刻ギリギリなのはなぜ?」

「いつも資料にケアレスミスが多いのはなぜ?」

人から注意された事や自分で改善したいと思う部分を1度具体的に見直してみましょう

遅刻ギリギリになるのは、起きるのが遅いからなのか?身支度に時間がかかりすぎているからなのか?

原因がわかれば、次からはその原因をカバーできるだけの余裕を持ったスケジュールを組む事ができますよね。

余裕を持ったスケジュールを組めば、不測の事態が起きた時にも慌てる事なく対応できるようになりますよ。


3. その分野の勉強をし、想定される問題を事前に確認する

自分の関わっている分野の知識が多ければ多い程、トラブルも事前にある程度予測する事が可能です。

「かすかに変な音がするのは、モーターのあの部分に負荷がかかりすぎているからかも…。」

「色落ちしてしまったのは、あの染料と洗剤の成分があわなかったからかも…。」

などと、知識が多ければ多い程、解決策も早く見つけ出す事が出来るのです。危機管理能力を高めたいのであれば、自分が関わっている分野について深堀りして知識を増やすのがおすすめですよ。


4. 最悪のパターンをイメージし、対策を練っておく

様々なトラブルを想定したつもりでも、それらを覆すトラブルというものはやってくるもの。

思いつく限り一番最悪なトラブルパターンをイメージし、対策を立てておきましょう。

ある日突然、隕石が窓から飛び込んできて、サーバーに直撃するかもしれません。

ある日突然、大規模停電が起こり、緊急用の予備電源も作動しないかもしれません。

「100万分の1ぐらいの確率で、もしかしたら起こるかもしれない…。」というトラブルにも対策を練っておけば、それ以外のトラブルには落ち着いて対処できるようになりますよ。


5. 固定概念を捨て、自分の常識を疑う

同じ仕事を長く続けて知識と経験が多くなればなるほど、「こうあるべき。」「こうあるもの。」という固定概念がどうしても出てきます。

しかし、固定概念にとらわれてしまうと、昔は溢れる程にあったはずの想像力も少しずつ欠如し、想定外のトラブルというもの事態が想像にしにくくなってしまうのです。

「そんな事は絶対起きないから大丈夫。」「今まで一度も起こった事ないし。」などという思い込みと固定概念は思い切って捨てましょう。

そして、欠如していた想像力をかき集めて、まずは自分が当たり前だと思っている常識を疑ってみる事が大切ですよ。


6. 常に目的意識を持ち、高いモチベーションを維持する

不思議なもので、トラブルというものは、万全に準備している時よりも、ふっと気を抜いた時に起こりやすくなります。

だからといって、むやみに危機意識だけを24時間365日保ち続けるのも難しいですよね。そういう時は、危機意識だけでなく目的意識もあわせて持つのがおすすめです。

「来年度の売上は今年度の150%アップさせる。」「来年は新店舗を10店舗増やす。」など、目的がはっきりとしていると、高いモチベーションも危機管理意識も維持しやすくなりますよ。


危機管理能力を高めて、仕事やプライベートに活かしていきましょう。

危機管理能力を高めて、仕事やプライベートに活かしていきましょう。

危機管理能力とはトラブルに柔軟かつ、スムーズに対応できる能力。仕事にだけ必要なわけではありません。家族関係や恋人関係、友人関係など、様々な人間関係や家事の切り盛りなどにもいろいろなシーンに大変有効です。

特に、常に様々な事を同時進行させなくてはならなかったり、トラブルに振り回されている時間がない忙しい人ほど、危機管理能力を上手に使えば、トラブルをスムーズに解決する方法をさくっと見つける事ができますよ。

危機管理能力を高める方法は、今須玖からトライできるものばかりです。出来る範囲で少しずつ危機管理能力を高めていきましょう。


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