自尊心とは?自己肯定感が低い/高い人の特徴と自尊心を高める方法を解説
「自尊心の意味とは?」
「自尊心が高いのか低いのかの違いは?」
自分に自信が持てないと悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、自尊心の詳しい意味から、自尊心が低い人、高い人の特徴や自尊心を高める方法まで詳しくご紹介します!
自分の“自尊心の低さ”に悩んでいる方へ。
自分に自信が持てないと、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。近年では、自尊心が低い人が増えつつあるともいわれています。
そこで今回は、自尊心が低い人の特徴や原因などについて詳しくまとめてみました。
自尊心を回復したり高めたりする方法についても紹介していくので、ぜひあなたも参考にしてみてくださいね。
大前提として「自尊心」の意味とは?
そもそも自尊心とは、自分の人格を大切に思う気持ちや、周囲からの干渉を受けないで、自分の品位を保とうとする心理・態度のことを意味します。
良いところも悪いところも受け入れた上で、自分自信が尊い存在だと感じられる人は、自尊心があるといえます。
そのような気持ちが強い人は「自尊心が高い」、逆に弱い人は「自尊心が低い」と言われるでしょう。
「自尊心」と「プライド」の違いとは?
プライドは、自分自身への誇りを意味します。自分の才能・個性・業績に対して自信を持って、他社からの評価を求める気持ちです。
自尊心の類語として挙げられることの多い言葉ですが、自尊心が自分の存在に価値を感じる一方で、劣等感から発生するプライドは、自分と他者を比較して優位に感じるニュアンスも含まれる点が、自尊心とは異なります。
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プライドだけじゃない!混合されやすい「自己肯定感」との違い
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れて尊重し、自分の存在を肯定する感覚を意味します。人と比べてどうかということではなく、自分は大切でかけがえのない存在だとそのまま受け入れる気持ちです。
自尊心は、長所も短所も全て受け入れますが、自己肯定感の場合は、自分の良い部分に注目して肯定しようとする点が、自尊心とは異なるといえるでしょう。
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自尊心が低い人に見受けられる特徴7つ
自尊心を高く持てれば理想ですが、実際にはそう上手くいくものではありません。自尊心が低い人には、どのような特徴が共通して見られるのか、次に詳しくまとめてみました。
7つの特徴について説明しているので、チェックしてみましょう。
自尊心が低い人の特徴1. 自分の信念や軸を持ち合わせておらず、何事も他力本願な傾向にある
自尊心が低い人は、自分の考えを持てていないことが特徴です。自分の言動の軸になるような信念がないため、物事を自分の判断に基づいて行動したり、取捨選択したりすることができません。
結果として、いつも周りの意見や行動に流されるままになっていることが多いでしょう。自分の考えを主張することなく、周りに従う方が楽だと感じるのです。
自尊心が低い人の特徴2. マイナス思考で物事をネガティブに捉えやすい
自尊心が低い人は、「自分は何をしてもうまくいかない」と考える特徴も持っています。自分に自信がないため、何事もネガティブに考えるなど、常にマイナス思考に陥ってしまいがちです。
自分のことを肯定的にとらえられないことが、外部への物事の見方にもそのまま反映されているといえますね。事実を正確に解釈できないため、必要以上に悪い意味に拡大解釈してしまうこともあるでしょう。
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自尊心が低い人の特徴3. 劣等感を覚えやすく、周囲に対してすぐに嫉妬する
自尊心が低いと、すぐに自分と他人を比べてしまう傾向があります。自己愛を感じられないと、自分は他人から受け入れられていないと考えてしまいがちです。
そのため、自分とは違って周囲から高く評価されているような人を見ると、激しい嫉妬心が沸き起こってしまいます。嫌味を言ってしまったり邪魔をするようなことをしてしまう場合もあるでしょう。
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自尊心が低い人の特徴4. 自己肯定感が低く、自分の事があまり好きではない
自尊心が低いと、ありのままの自分自身を受け入れることは難しいです。結果としてあまり自己愛が持てない人が多いでしょう。
「自分にはこんなことしかできないから」と変に謙遜してしまい、誰にでもできるような仕事しか選ばないこともあり、周囲から見ればやる気が無いように映ってしまいます。
自分が好きになれないと、積極的にチャレンジしようという気持ちも持てないのです。
自尊心が低い人の特徴5. 周囲の顔色を必要以上に気になってしまい、コミュニケーションがうまくとれない
自尊心が低いと、周囲と適切な人間関係を構築するのも難しくなってしまいます。自分を否定したり批判したりする気持ちが、周囲に対する攻撃的な態度として表れてしまうからです。
周囲の言動にも敏感になってしまい、心から信頼できるような人を中々見つけられないでしょう。同じようなタイプの人同士で集まってしまうケースも多く見られます。
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自尊心が低い人の特徴6. 弱気な性格で、頼み事をされても「自分には無理」と拒絶する
自尊心が低い人は成功体験も少ない場合が多いです。
最初から失敗することや諦めることを前提として考えたり行動したりするため、周囲から何か頼まれたときでも「どうせ自分には無理」と感じて断ってしまうこともあるでしょう。
一生懸命努力したり、本気で取り組んだりすることは少なく、消極的な態度であることがほとんどです。
自尊心が低い人の特徴7. 仕事や恋愛において自分から積極的にアクションを起こせない
自尊心が低い人は、自分を「できの悪いダメな人間だ」と思ってしまいがちです。
何事も無難にこなそうという気持ちが働くため、あえて自分にとってハードルの高い仕事に挑戦したり、恋愛で積極的に自分をアピールしたりすることもほとんどありません。
どうせ失敗するからと、弱気な考えしか持てず、みすみすチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
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何がきっかけなの?自尊心が低くなってしまう主な原因
誰しも、生まれながらにして自尊心が低いわけではありません。生まれてから大人になるまで、どのような原因があれば、自尊心の低さにつながってしまうのか、次に解説していきましょう。
自分の自尊心が低いと感じているなら、原因を考えてみてくださいね。
原因1. 親に意見を否定される機会が多く、自己主張が通らない環境で育った
日常的に周囲から考えや基準を押し付けられている場合は、自尊心が低くなってしまう傾向があります。
子どもにとっては親や教師が示す判断基準が絶対的なものに感じられるため、自分を否定された場合は、自分の考えを抑え込んででも、親・教師の意見に従おうとするのです。
そういった経験を重ねることで、「自分の意見には意味がないんだ」と、子ども頃から主体性がなくなってしまいます。
原因2. 気持ちの切り替えが苦手で、過去の失敗やミスを引きずっている
何かしらのトラウマを抱えていることも、自尊心が低くなる原因です。
自分らしさを表現しようとする感情・行動を否定されたり、抑圧されたりした経験あると、無意識のうちに本来の自分を隠そうとする気持ちが働きます。
その後、過去の失敗を引きずって気持ちを切り替えられない状態が続くと、自尊心も中々高められませんね。
原因3. 自分に自信が持てず、周囲に左右されてしまう
他人から自分を否定されるような経験を重ねると、自然と自分でも自分を否定するようになってしまいます。何をするにも、他人からの意見や判断基準が必要となるため、周囲に振り回されてしまうことも多いでしょう。
そのため自尊心も低く、何かのきっかけなどが偶然やってこない限りは、自分から変化を起こすことも難しいのです。
原因4. 周囲から褒められたり、認められたりなど、成功体験の数が少ない
トラウマになるほどの大きな失敗はなくても、周囲に誇れるほどのものも持っていない、という人は多いことでしょう。自分に自信が持てるような成功体験がないと、結果として自尊心も低くなりがちです。
周囲の成功をうらやましく感じる一方で、失敗への恐れなどから自分は積極的にチャレンジしていくことができず、自己評価も低いままになります。
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原因5. 臆病な性格で必要以上に周囲の目や顔色を伺ってしまう
元々の性格が自尊心の低さに影響するケースも考えられます。例えば臆病な性格の人は、周囲からの視線が気になりやすいため、自分の姿をありのまま表現することが難しいでしょう。
過度に周りの顔色を伺いすぎることもあり、常に「失敗しないように、無難に」という考えに基づいて言動を取りがちです。他人が自分をどう思っているかが、とにかく気になって不安を感じてしまいます。
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では反対に、自尊心が高い人に共通する特徴とは
自尊心が高い男性・女性は、周囲からも魅力的に見えますね。ここでは、自尊心が高い人の特徴を取り上げてみました。
自尊心を高めたい人は、ぜひ自尊心が高い男性・女性には何が共通しているのか、チェックしながら考えてみましょう。
自尊心が高い人の特徴1. 堂々としており、誰に対してもハッキリと自分の意見を口にできる
ものおじしない男性や女性の姿には、自信が感じられますね。自尊心が高い人は、独自の考えをきっちり持っており、周囲に対してもそれを素直に表現できるのが特徴です。
自分の言動に対する自信が根本にあるため、恋愛や仕事においても積極的に動けるでしょう。かといって、自分の意見を押し付けるわけではなく、他人の考えも上手に尊重できる人が多いですよ。
自尊心が高い人の特徴2. 自分の中にブレない信念を持っており、周囲の意見に流されない
自尊心が高い人は、自分というものをハッキリと持っています。自分の考えや生き方が明確になっているため、周囲の意見によって自分の考えがコロコロと変わるようなこともありません。
中には大人しい性格で、仕事や恋愛において積極的に自分の考えを示そうとしない人もいますが、だからといって何も考えていないわけではないのです。
自尊心が高い人の特徴3. 向上心が強く負けず嫌いで、ストイックに努力できる
自尊心が高い人は、責任感が強いのも特徴の1つです。何事もいい加減に済ませてしまうことが許せないため、どんなことでも手を抜かずストイックに取り組みます。
また、自分にとってハードルが高い仕事を任されたときも、任された以上は諦めずに何とか成し遂げようと努力します。自分に恥じるようなことはしたくないため、常に向上心を持って立ち向かえるのです。
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自尊心が高い人の特徴4. 人に弱みを見せたり、甘えたりするのが苦手
自尊心が高い人は、責任感の強さから何でも自分でこなそうとする傾向があります。そのため、たとえ仕事で周囲の力を借りても良さそうな場面が訪れても、うまく頼れないことがしばしば。
恋愛においても、自分の弱みを見せることは自尊心を傷つけてしまうため、心身が疲れていても恋人に素直に甘えることは少ないでしょう。
自尊心が高い人の特徴5. 気持ちの切り替えが早く、失敗しても次への糧に変えられる
自尊心が高いからといって、決して失敗したことがないわけではありません。自尊心が高ければ、失敗をマイナスに捉えるのではなく、受け入れた上でどう改善するかを前向きに考えられるのです。
そのため、新しいことにも積極的に取り組みながら、失敗を自分の糧にして成長につなげられます。一時的に落ち込むことはあって、長く引きずってしまうことはあまりないでしょう。
自尊心が高い人の特徴6. 承認欲求が強く、周囲から頼られたり、求められたりするのが好き
自分の言動に対して、周囲の反応を強く求める傾向もあります。周りの人たちから承認されることが、生きていく上での糧になっているのです。
そのため、人によっては周囲から思うような良い反応がもらえないと、機嫌を損ねてしまうこともあるでしょう。承認欲求が強すぎてしまうと、他人からはめんどくさいと思われてしまいますね。
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自尊心が高い人の特徴7. プライドが高く、いじられたり笑われたりするのが好きではない
自尊心が高い人は、ちょっとした冗談が通じない場合があります。単純に笑いのネタとして自分のことをいじられただけなのに、プライドが高くてバカにされたように感じてしまうのです。
自分から笑わせようとして人に笑ってもらう場合は問題ないのですが、他人が自分のことをネタにするのは許せないため、当然、気の利いたジョークで返すような大人の対応は苦手です。
どうすればいい?自尊心を高める方法とは
誰でも、自分の存在に価値を感じながら生きていきたいものですね。そこで、自尊心を回復したり高めたりする具体的な方法についてご紹介していきましょう。
自尊心が持てずにいるあなたも、自分の自尊心を満たすためにぜひ参考にしてくださいね。
自尊心の高め方1. すぐに周囲と比較する癖をやめて、自分の事に集中する
自尊心とは、良い自分も悪い自分も全て認めてあげる気持ちです。他人と比べて自分に何ができる/できないと考えるのではなく、単純に自分自身ができることをしっかり見つめましょう。
脇目も振らず自分のことだけに集中して、己を大事にしてあげると、主体性が回復していきます。そうすれば、自然と自尊心も高まっていくのです。
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自尊心の高め方2. 自分の長所や得意なこと、できることを紙に書き出して可視化してみる
自尊心が低いと、自分の悪いところばかりに意識が向いてしまいがちです。そのため、逆に自分の良いところに目を向けてみましょう。性格や容姿、得意なことなども含めて紙に書き出してみてください。
約100個書ければ理想的です。可視化することで、「自分にはこんな良いところがあるんだ!」という自信に繋がり、自尊心が高まります。
自尊心の高め方3. 髪型や服装、肉体改造など、見た目をイメチェンして容姿に自信を持つ
自分らしさを外見に表すことも効果的です。「自分に似合っている、自分らしい」と思えるような髪型や服装を探してみましょう。
これまでロングヘアしかしていなかった女性が、ショートカットにするだけでもガラッと雰囲気が変わります。また、運動をして体を鍛えれば、見た目に自信が持てるだけでなく、健康状態も改善されるからおすすめです。
自尊心の高め方4. 自尊心が高い人と行動を共にしてみる
人は、同じようなタイプの人間同士で集まってしまいがち。しかし、自尊心が低い人としか付き合いがないと、ネガティブ思考から抜け出すのは難しくなります。
そのため、仕事でも恋愛でも意識的に自尊心が高い人と付き合ってみてはいかがでしょうか。彼らの前向きな言動に影響されて、自分のマイナス思考も改善されやすくなりますよ。
自尊心の高め方5. 日頃から積極的に自己主張をする癖をつける
自尊心を満たすには、自分の考えに基づいて言動を取ることがポイントです。いつも人に流されてばかりの人は、日頃から自分で判断したり、自分の意見を表現したりするように意識してみてください。
最初は不安があっても、周囲に自分の主張を受け入れてもらう経験を重ねることで、自信を持って自分の意見が伝えられるようになるのです。
自尊心の高め方6. 小さな成功体験を積み重ねて、自分に対して自信をつける
自分が有能な人間だと思えるようになれば、自尊心は高まります。成功体験が少ない人は、料理などの趣味や、資格取得に取り組み、「自分にもこんなことができる」という成功体験を積み重ねていきましょう。
一つ一つの経験は小さなものでも、たくさんの経験を経ていくことで、徐々に自分自身の価値を見出せるようになっていきますよ。
自尊心の高め方7. 見返りを求めず、周囲に親切な態度をとる
自尊心を回復するためには、周りから感謝されることも大切です。自分の考え方や性格をすぐに変えることは難しくても、人を助けたり親切にしたりする行動は、すぐに実践できますね。
例えば、荷物運びを手伝ってあげるなどの簡単なことで構わないのです。仕事や恋愛など、どんな場面でもいいので、見返りを求めず行動してみてください。
自尊心を高めたい人へぜひ読んで欲しいおすすめの本3冊
1人では自分を変える勇気が持てないと不安に感じる人もいるかもしれませんね。そんな時は、自尊心を高めたい人のために書かれた本を読んでみるのもおすすめです。
次におすすめの本を3冊ピックアップしたので、ぜひ自尊心を回復するための参考にしてください。
おすすめの本1. 『自信を育てる心理学 「自己評価」入門』ナサニエル・ブランデン著
心理学と言えば学問的で難しいイメージもありますが、初心者でも読みやすく書かれている本があります。中でも実践的な本を求めるあなたには、『自信を育てる心理学 「自己評価」入門』がおすすめです。
自分が感じているコンプレックスを探し、受け入れられるようになるためのステップが説明されています。自分自身を見つめ直せる28のエクササイズも付いていますよ。
Amazonで詳細を見るおすすめの本2. 『それでも、あなたを愛しなさい』ルイーズ・ヘイ著/デーヴィッド・ケスラー 著
自尊心が低く、いつも苦しさを抱えている人も多いことでしょう。そんな人は、ぜひ『それでも、あなたを愛しなさい』を読んでみてください。
ネガティブになり過ぎた自分の思い込みに気づき、自分自身を愛することが大切だと教えてくれます。
病気などの様々な苦しみを乗り越えてきた著者の本を読んで、マイナス思考から抜け出しましょう。
Amazonで詳細を見るおすすめの本3. 『自尊心を育てるワークブック』グレン・R. シラルディ著
ストレス管理の指導をしてきた著者による『自尊心を育てるワークブック』は、自尊心を高めるテクニックやスキルについて解説された本です。
本に書き込んだり考えたりして、少しずつ段階を経ながら読み進めていくようになっています。この本を読み終えるころには、どのようにして自尊心が育まれるのかがしっかり理解できるようになるでしょう。
Amazonで詳細を見る自尊心を高めて、自分に自信を持って生きていきましょう。
自尊心が低いままだと、人生を楽しいと感じられなくなってしまいます。自尊心を満たすための本なども参考にしながら、ぜひあなたも自尊心を回復していきましょう。
時間を掛けて少しずつ努力や経験を重ねることで、自分自身の価値を見出せるようになっていきますよ。周囲に自尊心が高い人がいれば、積極的に関わりを持つようにしてみてくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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