ビジネス/友達関係の上手な“断り方”とは。相手を傷つけない方法を紹介

HaRuKa 2024.05.08
遊びや飲み会の誘いを断りたい時ってありますよね。そこで今回は、無理な時に誘いを断るべき理由から、上手な断り方やシーン別の断る理由や方法まで詳しくご紹介します。

誘われた時の上手な断り方を知りたい人必見!

上手な断り方を徹底ガイド

人付き合いの中には、時に断らなければならない場合もありますよね。しかし、正しい断り方をしなければ、相手に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。

円滑な人間関係を維持させるため、今回は様々な場面に対応できる正しい断り方について解説します。誘ってくれた相手を傷つけないよう、大人の対応を身に着けましょう。


前提として「断る」には大きく2つの意味合いがある

「相手の誘いを断るのだから、断り方に正しいも間違いもないのでは?」と思う方もいるかもしれませんね。しかし、一言に「断る」と言っても、その意味は1つではありません。

意味の違いによって勘違いを招く可能性もあるので、まずはそれぞれの違いについて解説していきます。


パターン1. 相手の要望を断るパターン

例えば、ビジネスの場で取引を断ったり、恋人からのデートの誘いを断ったりすることがありますよね。これは、相手から何らかの要望を受け、それに対して否定を示す断り方です。

「断る」という言葉を聞いて、恐らく多くの方がこちらをイメージするでしょう。相手の要望を聞いてあげられないということなので、場合によっては相手を傷つける可能性もあります。

お互いの関係を良好なものにするためにも、特に丁寧さが求められると言っても過言ではありません。


パターン2. 事前に了承を得ておくパターン

「断る」という言葉の中には、否定とは全く違い了承を意味するものもあります。それがこのパターンで、よくビジネスの場や公共の場などで耳にしますね。

例えば、ホテルや娯楽施設などで「館内禁煙であることをお断りしておきます」と言われることや、そう表記された看板を見かけることがあるでしょう。これは、「館内は禁煙だと了承してください」と言い換えることができます。

つまり、相手を否定する断り方でなく、事前に知っておいてもうらために断りを入れるという意味です。


無理な時はハッキリと断るべき理由とは

円滑な人付き合いを維持するためには、目上の方はもちろん友達や恋人からの誘いもできる限り断りたくないですよね。その上で相手を傷つけないような断り方を考えなければならないので、その煩わしさから何でも受け入れてしまう方もいるでしょう。

しかし、無理な時は「検討します」という曖昧な返事ではなく、ハッキリと断る勇気を持つことも大切。ハッキリ断るべき理由を紹介していきましょう。


理由1. 行きたくないのに誘いに乗っても、結果的にお互い楽しめないから

デートや飲み会などに行くのが嫌なわけではないけれど、気分によっては家でのんびり過ごしたい時もあります。そんな時に無理矢理誘われたら、素直に楽しめなくて当然です。

恋人とデートに行っても上の空、飲み会に行ってもお酒が進まないなど、そんな状況は自分だけでなく、誘ってきた相手も楽しくないはず。場合によってはケンカをしてしまうこともあるでしょう。

それが分かっているのであれば、相手のことを思って断ることも大切ですよ。


理由2. 断って崩れる関係なら、最初から距離を置いた方が良いから

誘いを断られて嬉しい人などいませんが、理由が分かれば気にしない方もたくさんいます。むしろ、丁寧な断り方に好印象を抱く方もいるでしょう。

しかし、ただ都合が良いだけの関係であれば、誘いを断るだけで関係が崩れてしまう可能性があります。それが分かっていて無理に付き合うのは、都合が良い関係にあなた自身が納得している証拠

それが嫌なのであれば、最初から適度な距離感を保った方が自分のためだと言えますよ。


理由3. 後から断ったり、ドタキャンしたりする方が失礼だから

誘いを受け入れてもらえた以上、相手はその日を楽しみにしています。デートのために洋服を買いに行ったり、どこに遊びに行こうかとリサーチしたり、いろいろと計画的に動いてくれる方もいるでしょう。

しかし、後になってから「どうしても気が乗らない」とドタキャンをするのは、誘ってくれた方に対して失礼です。後で断る可能性が少しでもあるなら、最初から断った方が相手のためですよ。

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上手な断り方のパターンは全部で5種類

断り方というのは、状況や相手によって使い分けることが大切です。そのためには、1パターンだけ知っていてもダメですよね。

そこで、正しい断り方を身に着けるために知っておくべき5種類のパターンを紹介します。


断り方のパターン1. 【誘いへの感謝】+【断る】

ただ頭ごなしに否定する断り方では、相手は「せっかく誘ったのに」と不快に感じてしまいます。それを避けるためにも、前段階として感謝を伝えることが大切です。

例えば、「誘ってくれてありがとう!すごく行きたいけどその日は忙しいから行けないんだ、ごめんね」と続けば、「ありがとう」と言われている分、嫌な気はしませんよね。別の機会にまた誘ってもらえるチャンスに繋がり、断られたことに大きなショックを感じさせない断り方と言えます。


断り方のパターン2. 【誘いへの感謝】+【断る】+【理由】+【謝る】+【代替案】

断り方1により丁寧さを加えたパターンです。最初の流れは同じで、誘ってくれたことに対する感謝と行けない事実を明確に伝えます。

その後、なぜ行けないのかの理由を明確に伝えて謝罪し、次につなげるために自分から代替案を言うのがこの断り方のコツです。理由があれば説得力が増しますし、代替案によって「本当に残念がってくれている」と伝わりますよね。


断り方のパターン3. 【断る】+【断る理由】+【代替案】

本当は感謝の気持ちを伝えるのが丁寧だと分かっているけれど、「なんとなく照れくさくて言えない」という方もいるでしょう。そんな方は、代替案を提案してみると良いですよ。

例えば「ごめん、その日は仕事が忙しいから行けないんだ。先の予定が分からないんだけど、来月は仕事の忙しさどう?」と提案してみてください。

ただ断るだけでなく、あなたから代替案を出してくれれば相手も嫌な気はしないはずです。


断り方のパターン4. 【断る】+【理由】+【労いの言葉】

せっかく遊びに行く計画を立てたのに、断られると誰だってショックですよね。行けない理由があるのは仕方がないけれど、ショックのあまり素直に受け入れられない方もいるでしょう。

なんて言おうか迷ったら、計画を立ててくれたことに対する労いの言葉も添えると良いですよ。「営業時間とか行くまでの時間とか、いろいろ調べてくれてありがとう」そんな一言があると、「計画が無駄になった」と怒る人も少ないはずです。


断り方のパターン5. 【断る】+【代替案】

特にビジネスの場だと、用件だけを簡潔に述べなければならないことが多いため、長々と理由まで伝える必要がないこともあります。そういった時には、明確に断る旨と代替案を伝える断り方で乗り切りましょう。

「申し訳ありません。明日ではなく〇日はいかがでしょうか?」などと伝えれば、スケジュール調整もスムーズです。友達相手では少し淡泊すぎるやり取りになるので、ビジネスシーンやあまり関係が深くない方などを対象に使うと良いですよ。


【シーン別】相手を傷つけない上手な断り方や理由とは

人からの誘いを断るのは、とても勇気がいることです。断ろうと決めても、相手がどう思うかを考えるだけでため息が出ますよね。

しかし、正しい断り方のコツが分かれば、きっと相手を傷つけずに断ることができるはず。ここでは上手な断り方をシーン別で紹介するので、断り方に悩む方はぜひ参考にしてみてくださいね。


【ビジネス編】上手な断り方や理由について

ビジネスシーンは、自分の意思だけでは断れない場面がたくさんあります。特に上司や取引先が相手の飲み会や食事だと、今後の自分の仕事に支障が出る恐れも考えられるでしょう。

できるだけ穏便に断るためには正しい断り方が必要ですが、具体的にどのようにすれば良いのかを紹介します。


ビジネス関係の断り方1. 謝罪の気持ちだけでなく、誘ってくれた相手へ感謝も伝える

誘いに行けない場合、真っ先に出るのは謝罪でしょう。日常の癖から、ついペコペコと頭を下げてしまう方もいるかもしれませんね。

しかし、友人間と同様に誘ってもらったことに対する感謝を述べることも大切です。簡潔に「謝罪+代々案」という断り方でも良いですが、より丁寧さをプラスするためにも、感謝の言葉は積極的に使いたいところ。

「誘ってもらえたことが嬉しい」と伝えれば、きっとその先の関係も良好に保てるでしょう。


ビジネス関係の断り方2. 「お気持ちはありがたいのですが、〜」と、クッション言葉を挟んでから断る

断ることに変わりはありませんが、ワンクッションあるかないかで捉え方は全然違います。「そこまで気を遣わないといけないなんて面倒くさい」という方もいますが、こういった断り方が大人の対応というもの。

「その日はダメなんです」と一言で片づけられるより、「お気持ちはありがたいのですが、その日だけはどうしてもダメなんです」と言った方が「それなら仕方ないな」と諦めやすいですよね。丁寧かつ伝わり方も柔らかくなるので、誘った方も嫌な気分になりにくいです。


ビジネス関係の断り方3. 「また誘ってください」と、今後も関係を継続したいことをしっかり伝える

ビジネスは人間同士の良好な関係が非常に重要です。ちょっとした不快感が職場あるいは他社との関係に亀裂を生むことも珍しくはありません。

だからこそ、否定する断り方だけでなく次回は参加したいと伝えることが大切なのです。「あなたとの関係を継続させたい」という気持ちが伝われば、きっと相手もまた誘ってくれるでしょう。


【友達編】上手な断り方や理由について

友達との仲の良さに甘えて、適当な断り方をしてしまっている方も多いはず。しかし、それが積み重なれば次第に疎遠になってしまうことも。

友達は一生の宝ですから、どんなに仲が良くても正しい断り方を選ぶことが大切です。では、友達に遊びに誘われた際はどんな断り方をすれば良いのかを見ていきましょう。


友達の誘いの断り方1. 仕事を口実に断る

「仕事」という言葉は非常に便利なもので、これを出されると誰も文句が言えなくなってしまいます。そのため、「仕事が忙しいから」と言えば「仕方ない」と許されることが多いでしょう。

しかし、いつも仕事を口実にしていると、「誘いを断るために嘘をついている」と思われる可能性もあります。また、同じ職場に友人の知り合いがいるなどのシチュエーションであれば、簡単に嘘がバレるでしょう。

「仕事」という言葉は諸刃の剣ですが、使用頻度や相手を選ぶことも重要と言えますね。


友達の誘いの断り方2. 既に予定が入っている事は伝えて断る

仕事と同様に有効なのが「先約」という言葉でしょう。先の予定があり、友達からの誘いが後なのだと分かれば素直に引き下がるしかありませんよね。

ただ、友達を大切にする方の中には、後回しにされることでやきもちを妬く方もいるでしょう。先約を理由に断られないよう、先の予定も立たない数ヶ月先を予約されてしまう可能性も。

そんな事態を防ぐためにも、先約があると断る場合はその内容をきちんと伝え、納得して埋め合わせを考えてあげることが大切ですよ。


友達の誘いの断り方3. 体調が優れないのを理由に誘いを断る

体調は自分の意思とは関係なく変化するもの。どんなに遊びに行きたくても、体調不良とあれば納得せざるを得ません。

職場のように診断書を見せることまでしなくて良いので、せめて誠意を見せるためにLINEではなく電話で断ると良いでしょう。

ただ、体調不良を理由に断ったのに、外に出ているのを目撃されると、友情に大きな亀裂が入る可能性があります。「遊びを断る口実だったんだ」と思い、友達として見てもらえなくなる恐れがあるので注意してくださいね。

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【恋愛編】告白の上手な断り方について

勇気を出して告白をしてくれた方に対し、断るのは非常に心が痛みますよね。しかし、ハッキリ断らなかったりデートに応じたりするのは、相手に変な期待を持たせるだけです。

だからこそ、誠意を見せながら丁寧な断り方を心がけることが相手を傷つけないコツ。では、どのようにして断れば相手が納得してくれるかを解説します。


告白の断り方1. 「他に好きな人がいるので、ごめんなさい」と伝えて告白を断る

フリーの方の中には、「検討します」と答えを先延ばしにする方がいます。その間、相手には「可能性がある」と期待させてしまうことになるでしょう。

ただ断りづらいから「検討します」と言っただけであれば、それはあまりにも不義理な返事です。「相手にとって良い結果が出せない」と分かっているのであれば、ハッキリと断りましょう。

それでも諦めずデートに誘ってくる一途な方もいるので、諦めてほしい場合は次に紹介する他に好きな人がいるなどの口実を使うのもアリですよ。


告白の断り方2. 「恋人がいる」とハッキリ述べて断る

自分に恋人がいるのに、それを知らずに告白してくれる方もいますよね。告白されて嬉しい反面、恋人に対して心配をかけてしまうのではと不安に思う方も多いでしょう。

もし曖昧な返事をしてしまうと、告白してくれた方と恋人を両方傷つけることになります。言いづらかったとしても、恋人がいることをハッキリ伝えた断り方をした方が、相手も諦めやすくなりますよ。


上手に断って、人間関係を上手に回しましょう。

遊びやデートなど、様々な方から誘いをもらうのは非常にありがたいことです。しかし、都合が悪かったり気分が乗らなかったりしてどうしても断りたいこともあるはず。

そんな時は、相手にとって何が誠意なのかをよく考えて断り方を選ぶことが大切です。LINEより電話、電話より直接を選ぶことなのか、言い方なのか、それは人によっても様々でしょう。

ただ、良好な人間関係を維持するために避けては通れないので、最適な断り方を選べるようにしていきましょうね。


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