当事者意識とは何か?意識が低い人の特徴&持たせる方法を徹底解説
当事者意識を持つことって大切ですよね。
ビジネスシーンでも求められる当事者意識。責任感の強さや仕事への主体性と深く関わる要素ですが、そもそも当事者意識とは何か、持つにはどうすれば良いか悩んでいませんか。
そこで今回は、当事者意識とは何を意味するかを解説し、当事者意識が低い人の特徴や原因、当事者意識を持つメリットとデメリットを大公開!さらに、相手に当事者意識を持たせる方法まで紹介します。
自分に当事者意識が欠けていると思う人は、是非参考にしてみてくださいね。
そもそも「当事者意識」とはどういう意味?具体的に解説!
当事者意識とは、自分が関わる仕事や物事を「自分の物」ととらえて取り組む姿勢を指します。任された仕事に対して他人事や「やらされている」と思い、ただ言われたことだけをやる人は当事者意識が低いと言えるでしょう。
一方、当事者意識が高い人は、仕事に対して「自分の物である」と主体性や高い責任感を持ち、最後まで取り組める人です。
該当したら気をつけたい!当事者意識が低い人の特徴
ビジネスシーンでも求められる責任感や主体性とも深くかかわっているのが当事者意識です。
では、当事者意識が高い人と低い人の間にある差は何か気になる人も多いでしょう。
まずは当事者意識が低い人の8つの特徴を紹介します。
当事者意識が低い人の特徴1. 自分で解決しようとせず、他力本願なことが多い
当事者意識が低い人は、仕事に対しても自分が任された仕事だ、という意識がありません。
仕事は自分の責任で行うものではなく他人ありきのものという意識のため、責任感も低くすぐに人に頼ろうとします。
困ったことがあれば自分で調べて解決するのではなくすぐに人に聞いたり、「できない」と人に投げてしまったりすることも多いでしょう。
当事者意識が低い人の特徴2. すぐに言い訳を並べて責任逃れをする
当事者意識が低いと、そもそも自分が持っている仕事や物事に対して責任感がありません。
よって、失敗すると言い訳をして責任を逃れようとするのも、当事者意識が低い人に多い特徴です。
仕事の責任をかぶることだけは避けたい、面倒ごとを好まないために、責任感が低く当事者意識を持てないのでしょう。
仕事でミスをしたり、計画通りに進まなかったりとスケジューリングを誤ったりした時は、自分ではなく周りの人や環境のせいにして、言い逃れをしようとします。
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当事者意識が低い人の特徴3. 自分には関係ないと基本的に他人事に捉えやすい
元々主体性がなく、日常生活でもどこか他人事ととらえやすい人は、当然仕事に対しても他人事のため当事者意識を持てないでしょう。
何かの物事に対して「自分がやっている」という気持ちではなく、「誰かに言われたからやっている」と考えてしまうため、何でも他人事になってしまうのです。
仕事はもちろん、恋愛や生活でも「自分には関係ない」と思いやすい人も、当事者意識を持てない人が多くなっています。
当事者意識が低い人の特徴4. 楽観的な性格で危機感がない
楽観的な性格の人は、仕事で失敗した後の責任や損害などを考えられないため、仕事に対して危機感を持てないことから当事者意識が低くなります。
どんな仕事や物事に対しても「何とかなる」「周りが何とかしてくれる」と考えてしまうでしょう。失敗しても「自分で責任を取らなければいけない」という気持ちが生まれないのです。
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特徴5. 意思が弱く、ダメだと思ったら途中で放棄する
元々根気や責任感がない人は、すぐにダメだと思ったら自分の仕事でも諦めてしまいます。
「ダメだと思ったらやめてしまえばいい」と思っているので、仕事に対しても他人事で当事者意識が持てなくなるのです。
最後まで仕事をやりとげようとする気持ちを最初から持てないため、意思が弱くて物事が長続きしないのも、当事者意識の低い人の特徴として現れやすくなっています。
特徴6. 自己主張をしない
自己主張をしない人は、周りに自分の意見や考え方を積極的に発しません。ビジネス上でも自分の意見を言わず、周りの意見に流されるままに仕事をしてしまうため、当事者意識が低くなりやすいのです。
自分の意見や考え方ではなく、他人の意見を軸に仕事をします。自分ごととして仕事を捉えられず、仕事を「やらされている」と感じる人も多いでしょう。
特徴7. 自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は、仕事に対しても自信がないため「どうせ失敗するだろう」と自分で積極的に仕事に取り組もうとしません。
自信のなさから、失敗しそうな仕事を避けてしまうことが多く、責任感の低さや積極性のなさといった当事者意識の低さにつながるのです。
自分自身の能力を正しく判断していないため、フィードバックができない、チャレンジ精神が低い人も多くなっています。
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理由は何?当事者意識が低い原因とは
当事者意識が低い人には共通した特徴がありますが、一方でなぜ自分が当事者意識が低くなってしまうのか分からない人もいます。
次に、当事者意識とはどんな原因で低くなるのか、5つの具体的な原因についてご紹介します。
原因1. 責任を背負いたくないから
仕事をしていると、成功もあれば当然失敗もします。失敗をした時に「自分が責任を負う面倒を避けたい」「周りの評価を下げたくない」という気持ちが、自分の責任から逃れるために当事者意識を低くする原因にもなるでしょう。
ミスをした時は、自分ごとではなく他人に責任をなすりつけて、言い訳ばかりをする人も多いです。
原因2. 周囲の目を気にしすぎているから
周りからの目を気にしている人は、人からの評価が怖いために積極的な行動や意見を控えてしまいやすいです。
その結果、自分ごとではなく他人の意見や行動に合わせて仕事をしてしまうので、どうしても仕事が他人事と感じてしまうでしょう。
自分の考えがあってこその仕事ができない、周囲の目が気になるのも当事者意識の低い人の原因の一つです。
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原因3. 周りに助けてもらう環境で育ってきたから
常に誰かが自分を助けてくれる環境で育ってきた人は、人に頼ることや手伝われることを当たり前と感じています。自ら行動や仕事をしてみようという気持ちがありません。
困ったことがあれば自分で解決するのではなく、すぐに「人にやってもらえばいい」という他力本願な考え方から、当事者意識が低くなってしまうのです。
原因4. 少しでも楽することばかり考えているから
当事者意識は責任感や面倒も全て引き受ける気持ちです。
面倒ごとを持ちたくない気持ちから当事者意識が低くなり、仕事に対してもただ「求められていること」のみをすれば良いと、なるべく楽に終わらせることを踏まえて取り組むでしょう。
ただ与えられた仕事だけをこなすことが目的なため、仕事から新しいことを学んだり、能力が伸びたりすることもありません。
原因5. 取り組むことに対する目的がわかってないから
仕事の本質や目的を理解していない人は、何のために仕事をしているかが分からず、どうしても仕事に対するやりがいや情熱が欠けてしまいます。
仕事に対して本気に取り組めないため、仕事を能動的に行おうとせず、どこか他人事と考えてしまう人も多いでしょう。
仕事の目的を理解していないことが、当事者意識を低くする原因になっている場合もたくさんあります。
当事者意識が低い人のデメリット|当事者意識がないとどうなる?
当事者意識とは、低くなる原因が様々あることが分かりました。当事者意識が低いことで、仕事や人間関係にも色々な悪影響が出てしまいます。
次に、当事者意識が低い人が持ってしまうデメリットを3つ見てみましょう。
デメリット1. 仕事などで周囲からの信頼を得にくい
当事者意識の低い人は、主体的に仕事をしない、責任感がないと周りに思われがちのため、仕事に対して信頼が低くなるデメリットがあります。
自分自身では懸命に仕事をしていても、周りからの信頼が低く成果に対して評価されにくい、新しい仕事を任されないことも多いでしょう。
信頼が得にくいと、仕事上の人間関係にも悪影響が出てしまいます。
デメリット2. 自分ごとで考えられないため、責任感が身につかない
仕事を自分ごととして考えられないと、最後までやり遂げようとする気持ちや、困ったことがあったら自分で解決しようとする気持ちが芽生えません。
仕事は他人ありき、他力本願のためいつまでも責任感が身につかないのも、当事者意識が低いことによるデメリットの一つ。
責任感がないため、仕事の出来栄えが悪かったり、最後まで仕事をやり遂げられなかったりということも多くなってしまうでしょう。
デメリット3. 当事者意識が高い後輩にどんどん追い越される
当事者意識が低い場合、仕事に対して責任感や向上心がないため、新しい能力を得ることもありません。
自分の後から入ってきた当事者意識の高い後輩は、責任感や向上心があるため仕事からどんどん新しい能力を得て、気が付けば追い抜かされている、ということも。
当事者意識が低いため成長できず、自分だけが周りから取り残されるのは大きなデメリットでしょう。
当事者意識が高いことによる3つのメリット
当事者意識が低いと、仕事や人間関係で多くのデメリットが出てしまいます。一方で、当事者意識を高めることができれば、多くのメリットも得られるでしょう。
次に、当事者意識を高めると得られるメリットを具体的に見てみましょう。
メリット1. 積極性が高まり、自発的に行動できる
当事者意識を高めると、仕事を自分ごととして処理できるため、常に主体性をもって仕事へ取り組めるようになります。
仕事に対しての行動や意見も積極的に出せるようになり、自分自身で考えて仕事を進められるようになるでしょう。
自主的な行動による、仕事への意欲や向上心のアップにもつながるのがメリットの一つです。
メリット2. 全て自分ごとで捉えるため、責任感が強くなる
高い当事者意識があれば、持っている仕事を全て自分ごととして捉えられるようになるので、失敗やミスのあとの責任や自分の評価の低下なども考えられるようになります。
評価が下がらないように、責任をもって仕事をするようになるので、責任感も高まるでしょう。
一つの仕事を請け負ったら投げ出さない、失敗を周りのせいではなく自分のミスとして消化できるようになります。
メリット3. 仕事に対してプロ意識が芽生えるため、成長スピードが上がる
当事者意識が高まると、自分が持っている仕事は自分ごとであり、自分にとって誇れる、生きがいや目標であると認識できるようになります。
ただ仕事を仕事として淡々と処理するのではなく、自分は仕事のプロとしての意識も芽生えるため、向上心や意欲も高くなるでしょう。
より多くの仕事にチャレンジしたくなったり、能力を得たいと思ったりするので、仕事の成長スピードが上がるのもメリットです。
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部下や後輩へ当事者意識を持たせる時の対処法は?
当事者意識を高めると、仕事の上でも色々なメリットが得られます。周りの部下や後輩に当事者意識を持たせたいと考えている人も多いですよね。
次に、部下や後輩が当事者意識を持つにはどうすれば良いか、具体的な5つの方法をご紹介します。
当事者意識の持たせ方1. なるべく具体的に指示出しすることを心がける
仕事に対する目的を理解していないと、何のための仕事か分からず、どうしても他人事ととらえてしまいがちです。
まずは仕事に対する理解を深めるために、部下や後輩には具体的な指示出しを心がけるようにしましょう。
具体的な指示から仕事の目的が理解でき、主体的に取り組もうとするため当事者意識を持つきっかけになりますよ。
当事者意識の持たせ方2. あえて責任を持たせて、自覚してもらう
仕事に対する意欲ややりがい、情熱がないと仕事に対しても消極的、受動的になってしまいます。
仕事への意欲ややりがいを持たせるためには、ある程度責任感を自覚させて、プロ意識を持たせるのも有効です。
自分の責任感を自覚させると、失敗後の責任への理解や仕事へのやりがいにつながるため、当事者意識を持つようになるでしょう。
当事者意識の持たせ方3. 決断させる機会を設けてあげる
物事を他力本願、自分の意見ではなく他人に流されるままだと当事者意識を持つことはできません。
自分自身で決めて、自分の意見や行動が出せるようにするには、仕事の上で自分で決断する機会を持たせるのが効果的です。
自分の指示に従わせるだけでなく、部下や後輩自身が考えて決断する機会を設ければ、自信にも繋がり当事者意識が芽生えていくでしょう。
当事者意識の持たせ方4. 少し発破をかけて危機感を持たせる
仕事に対して「何とかなる、どうにかなる」と楽観的な場合は、ミスした後の悪い結果が想像できないため、当事者意識の元になる責任感も得られません。
楽観的な部下や後輩に対しては、少し煽ってみたり、発破をかけたりして仕事に対する危機感を持たせてみましょう。
「このままだと納期に間に合わないかもしれないよ」など、失敗による具体的な結果を想像させるのがポイントです。
当事者意識の持たせ方5. 無事に成功したら、褒めて自信をつけてあげる
当事者意識を高めるには、実は叱るよりも褒めて自信をつける方が効果的です。
無事に成功した場合は、褒めてあげると本人も仕事に対する自信の他、達成感も得られます。もしも褒めるところがない場合も、叱るのではなく適切なフォードバックをして次に生かせるようにしましょう。
後輩や部下を褒めて、成功体験を積み重ねて自信をつけてあげるのも、当事者意識を持つことへの近道です。
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当事者意識が低い場合、高める方法とは
当事者意識とは、自分で高めたい、持ちたいと思ってもどうすればいいか分からない人も多いでしょう。
次に、当事者意識を持つ、または高めるために有効な方法を3つ紹介します。
自分の当事者意識の低さを改善したいと思っている人も、ぜひ参考にしてください。
当事者意識の高め方1. 自分の言動や行動にしっかりと責任を持つ
責任感を持って仕事に取り組むようになれば、責任の所在が自分にあることが分かるため、「何としても失敗しないように」と仕事へ主体性が持てます。
日ごろから他人任せにせず、自分自身の言動や行動に責任を持つようにすると、自分で考えた上で発言や行動できるようになるでしょう。
おのずと高い責任感を持って行動できるようになるので、当事者意識を高められます。
当事者意識の高め方2. 粘り強く諦めない気持ちを持つ
無理だと思ったらすぐに諦めてしまう根気のなさは、人にすぐに頼ってしまう原因にもなります。
まずは一つのことに対して諦めない気持ちを持つ、最後までやり遂げるように意識を変えてみましょう。
小さい仕事や物事から最後までやり遂げるようにして、成功体験を積み重ねていけば何事にも最後までやり遂げられるようになります。
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当事者意識の高め方3. 「できない」ではなく、「どうすればできるか?」と思考する
自分に自信がないなどの理由で「どうせ自分にはできない」と思っていると、仕事をいつまでも自分ごととして受け入れられません。
最初からできない、と諦めてしまうのではなく「どうすればできるようになるのか」を考える癖をつけてみましょう。
自分で仕事の進め方を考えられるようになれば、自分ごととして受け入れられるようになり、主体性をもって仕事を進めていけるようになります。
当事者意識がある人になって、仕事に取り組みましょう。
当事者意識とは、ビジネスシーンで求められる責任感や主体性、意欲や向上心と言った大切な要素にも深く関わっています。
当事者意識が低いとデメリットも多く、逆に高めると多くのメリットが得られるでしょう。
当事者意識を持つ、または高める方法を今日から実践していけば、仕事に主体性を持って取り組めるようになりますので、ぜひ自分自身の成長につなげてくださいね。
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