感情論の意味とは?感情論で話す人を怒らせない“上手な対処法”を紹介
「感情論とはどういう意味?」
「感情論で話す人の特徴は?」
状況をふまえず、常に感情論の人っていますよね。
今回は、感情論の意味や使い手の心理・特徴に加え、やってはいけない対応方法を解説します!
感情論で話す人と上手に話し合う方法をレクチャー
人間の感情は、それぞれ個性があります。
感情論と、その対義語の理性的という両極端な言葉が意味するように、全員が同じ感情を持っているとは限らないため、時と場合に応じて人に合わせていくことが、円滑なコミュニケーションには必要不可欠。
しかし、自分の感情論のみに重点を置く人がいると、接し方に困りますよね。
そこで今回は、「感情論とは何なのか」という意味から上手く付き合っていくための対処法まで詳しく紹介します。
前提として「感情論」の意味とは?
感情論とは、その時の感情に添って意見を述べることを意味します。周りの意見より自分が感じたことに重点を置くため、何かを議論している際に暴走して喧嘩になりがちです。
きちんと物事を考えて理論的に結果を出すのが苦手なので、発言に矛盾が生まれたり、周りに共感してもらえなかったりすることが多々あります。
感情論の対義語は「理性的」と言う
流れをきちんと理解した上で議論しようとする方を「理性的」と言います。
感情に流されやすい感情論とは真逆の意味を示す対義語で、話し合いを解決できるかどうかは理論的に話せる人次第と言っても過言ではありません。
特に、仕事などの冷静な判断力が必要な際には、理性的でないと話にならないことがほとんど。他人と円滑なコミュニケーションをとるためにも、理性的な面は必要と言われています。
何を考えてる?感情論で話す人の3つの心理
意識していても、時と場合によってはつい感情論に走ってしまうことがありますよね。それは性格だけでなく、その時の心理状態も大きく影響していると考えられます。
「感情論になる人とは話にならない」という人は、まずその心理を知ることが大切。どんな心理状態だと感情論になりやすいのか、具体的に解説します。
感情論で話す人の心理1. 自分の気持ちを共感してほしい
自分の意見を人に否定されると、誰だって悲しいはずです。
「どうして伝わらないのだろう」
「なぜ分かってもらえないのだろう」
そんな疑問と理解してもらえない不安から、相手を説得するために感情が前に出てしまいます。
「共感してもらいたい」という気持ちが先行してしまうので、頭の中を冷静に整理する余裕もないのです。
感情論で話す人の心理2. イライラしている
他人と議論をするのであれば、そこに自分と違う意見があるのは当然のこと。反対意見などを言われても、心に余裕があればきちんと耳を傾けられるはずです。
しかし、イライラして心に余裕がない状態だと、ちょっとした否定でも聞き流せず喧嘩になってしまう可能性があります。そして、冷静な判断力も持てなくなり、つい感情論を言ってしまうのです。
仕事で理不尽な怒り方をする上司の中には、このタイプの方が多いでしょう。
感情論で話す人の心理3. 自分の感情を優先させたい
お互い意見に相違があれば、少しずつすり合わせていくことが必要です。時には、理不尽と思いながらも飲み込まなければならないこともあるでしょう。
ただ、自分の感情に素直な人は、相手にも同じように感じてほしいあまり、感情論となってしまう傾向があります。
周りの意見より自分の意見を優先させてほしいと思っているので、相手に否定をされればされるほど感情論も強くなってしまうのです。
どんな人が多い?感情論で話す人の特徴とは
自分の感情に振り回されてしまうと、間違った判断をしてしまう可能性があります。そのため、「感情論で考えてはならない」と理解している人も多いのですが、なぜか感情論に走ってしまう癖がある人もたくさんいます。
では、具体的にどんな人を指すのか、その特徴を見ていきましょう。
感情論で話す人の特徴1. 明確な根拠がない
感情論で話す人は、自分の心に素直です。腹が立てば怒り、悲しいと思えば泣き、喜怒哀楽がはっきりしていると言っても良いでしょう。
こういった感情を軸に会話を進めようとしてしまうため、「なぜこのような結果になるのか」を裏付ける明確な根拠がありません。
また、根拠がない分説得力に欠け相手に論破される恐れがあるので、それをカバーしようと強い口調になる人もいます。
感情論で話す人の特徴2. 自己中心的で、相手の立場になって考えない
感情論の人にとっては、自分の感情こそが正義。周りがどう思おうと関係ないとすら感じている人もいるでしょう。
そのため、何でも物事を自分の思い通りに進めようとする傾向があります。
「相手の意見を聞いて広い視野を持とう」
「相手がどう思うか考えよう」
このような協調性が見られないので、周りから「自己中心的な人だ」とレッテルを張られてしまいます。
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感情論で話す人の特徴3. 発言の内容がコロコロと変わる
自分の感情から話を進めたい感情論派。その時感じたことが本人にとって一番重要なことなので、気分によって意見が変わるケースも多々あります。
聞いている側からすると「この前と意見が違う」と思うため、矛盾を感じて混乱しますよね。
本人がその矛盾に気づいているかは人によって様々ですが、頻繁に矛盾が感じられる場合は感情論に走っていると言っても良いでしょう。
感情論で話す人の特徴4. 論点がズレやすい
他人と話をする中で、必ず存在するのが論点です。それを軸にお互いの意見を言い合い、理論的に物事を決めていくのが一般的。
しかし、感情論で話す人は、論点を無視して自分の感情を軸にすり替えてしまう場合があるため、徐々に話の内容が別の方向にズレて話にならないことも。
本人は論点がズレていることに気づいていないので、的を射た質問に適切な回答が返せないことがほとんどです。
感情論で話す人の特徴5. 先入観を持って話す
「きっとこうに違いない」
そんな先入観を一度持ってしまうと、その考えから抜け出すのは難しいものです。特に感情論で話す人はその傾向が強く、「実際の事実はどうなのかを考えよう」という冷静な考えになれないまま先入観を引きずってしまいます。
物事を決めつけた時に抱いた感情のまま意見を押し通そうとするため、周りから感情論と捉えられてしまうでしょう。
感情論で話す人の特徴6. 感受性が豊かである
自身の感情に支配されているため、話す時のテンションがその時々で変わります。つまり、感受性が豊かで周りの刺激を受けやすいので、それに応じて感情が上げ下げしてしまうのです。
「穏やかに話していた」と思ったら急に怒り出したり、涙ぐんで悲しそうな様子から急に笑い出したり。
気持ちが安定していないため、理性的な方のように一定のテンションを維持するのが難しく、感情論に走ってしまいます。
感情論で話す人を上手にコントロールする対処法6つ
身近に感情論で話す人がいると、「どう歩み寄って行けば良いのだろう」と悩む人も多いでしょう。全てを受け入れるわけにもいかず、かと言って否定をすれば人間関係に亀裂が走る可能性も。
では、どのように対処すれば上手く付き合っていけるのか、その方法をいくつか紹介します。
感情論で話す人への対処法1. 冷静になって落ち着いて話し合う
話し合いがヒートアップすると、感情論の人は相手の意見だけでなく、自分の意見にも混乱し始めます。論点がズレたり、矛盾が生じたりする結果と言えますね。
そのまま話し合いを続けても無意味なので、まずは冷静になって物事を整理しましょう。これ以上論点がズレないよう、会話の内容をおさらいするのです。
紙に書きながら話をすると、物事を見える形で整理できるのでおすすめですよ。
感情論で話す人への対処法2. 相手が冷静になるまで待ってから、再度話し合う
感情論で話す相手がイライラして心に余裕がない状態だと、何を言っても無意味です。相手の発言をシャットアウトしたり、否定のつもりで発していない言葉も、「否定されている」と捉えられる可能性もあります。
そうなると、余計に話がこじれて解決しないため、一度話をストップしお互いに冷静になって話ができるよう態勢を立て直しましょう。
特に、仕事では感情的な判断がミスの原因となる場合があるので、より慎重になることが大切です。
感情論で話す人への対処法3. 本当は何を言いたいのかを汲み取る
感情論だからと言って、闇雲に感情を表に出しているわけではありません。本当に言いたいことがうまく伝わらないからこそ、「どうすれば分かってもらえるか」を考えて一生懸命感情で会話をしているのです。
ただ、話しながら言い方を試行錯誤しているため、本人が「本当は何が言いたいか」を見失ってしまうこともあります。
聞き手は、その特性をきちんと理解し、相手が「何を伝えたいか」を見つけてあげることが大切です。
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感情論で話す人への対処法4. 仕事で関わる人であれば、明確なデータや根拠を用意して話し合う
感情のままに会話を進めようとすると、売り言葉に買い言葉で喧嘩になってしまいます。論点がズレるだけでなく、昔の失敗や相手の欠点なども出しながらお互いに傷つけ合うような話しかできなくなってしまう可能性も。
それではらちが明かないので、相手が話を受け入れやすい状態を整えてあげましょう。特に、仕事関係の人が相手の場合は、意見を述べる上で根拠が必要不可欠。
明確なデータなどを用意し、そこからどう思うのかを伝えることで、相手も聞き入れやすくなるはずです。
感情論で話す人への対処法5. 大切な内容以外は、会話をなるべく早く終わらせるようにする
物事には優先順位があります。理性的な人はきちんと優先順位を立てた上で話ができるのですが、感情論の人は優先順位をつけた会話が苦手です。
不要な部分もだらだらと長く話したり、論点をずらして本来の話題に戻そうとしなかったりします。しかし、それにずっと付き合っていても、話し合いはいつまでも解決しないため対処が必要です。
長くなりそうと思ったら、不要な会話はできるだけ早く終わらせ、大切なところだけを話すようにしましょう。
感情論で話す人への対処法6. 共感している様子を見せる
「私の気持ちを分かって」という主張が強い感情論派。話が矛盾していても、とにかく共感してもらえなければ納得できないのです。
いくら周りが正論をぶつけても無意味なので、まずは共感してあげることが必要。「あなたの意見を否定しているわけじゃないよ」と伝われば、相手も冷静さを取り戻して話ができるようになるはずです。
相手の話に相槌を打ったり、「そうだよね」と肯定的な言葉を返してあげると効果的ですよ。
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感情論で話す人へやってはいけない対応の仕方とは?
感情論に走る人は、話し合いを進める上でなかなか厄介な存在とも言えます。機嫌を伺わなければならず、「一緒に仕事がしにくい」「話を進めにくい」と感じる人も多いでしょう。
しかし、対処法を間違えると火に油を注ぐことになってしまう可能性も。そこで、感情論の人に絶対にやってはいけない対応についても解説します。
NGな対応1. めんどくさそうに話を流すように終わらせる
感情論で話す人は、自分の感情ばかりに目を向けているように思われがちですが、実際は聞き手の様子をしっかり見ています。
「きちんと話を聞いてくれているだろうか」と思いながら見ているため、その人が相槌してくれるだけでも満足なのです。
それに対し、面倒くさそうに話を聞いていると、否定的な態度に見えて怒り出す人もいます。長話になって聞くのも大変なのは分かりますが、きちんと聞いている姿勢だけでも見せることが大切です。
NGな対応2. 根拠や証拠を揃えて論破しようとする
感情論で話す人は、「感情論を押し付けても何も解決しない」と本人も分かっているはず。それでも言わずにいられないため、一生懸命自分の意見を発しているのです。
そんな感情論派の人に対し、明確な根拠などを持って論破しようとするのはNG。相手を否定することに繋がり、「プライドを傷つけられた」と逆上してしまう可能性があります。
間違っていることを「間違っている」と言うのは大切ですが、根拠をぶつける時は相手の様子を見ながらにした方が話を進めやすいでしょう。
NGな対応3. 感情論で返す
同じ土俵に立って話をすると、相手は「このスタンスのまま話し合いを続けていいのだ」と勘違いします。そのため、感情論の人に感情論で返してはいけません。
余計に感情的になって冷静な判断力を失い、収拾がつかない事態を招くことも。徐々に論点もズレてくる可能性があるので、常に冷静さを保てるように意識してください。
感情論で話す人には適切な対応力が必要ですよ。
感情論とは非常に厄介なものです。自分の心に素直であるがゆえのことなので一概に悪いこととは言えませんが、そのままでは他人と良好な関係を保つのが難しくなります。
特に、仕事で感情論に走る方がいると、接する側もどう対応したら良いか分かりませんよね。そんな時は、上記で紹介したような対処法を実行しましょう。
間違った方法をとると逆効果となる可能性も高いので、相手を逆上させないよう注意してくださいね。
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