見て見ぬふりをする心理とは?ついつい傍観者になってしまう理由を解説

あやな 2024.05.08
見て見ぬふりをしてしまう心理を知りたい人へ。本記事では、見て見ぬふりをしてしまう心理や理由を大公開!見て見ぬ振りをしてしまう具体的なシーンも解説していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

見て見ぬふりをする心理|どんな理由で傍観してしまうの?

見て見ぬ振りをしてしまう心理

良いことも悪いことも、見なかったことにしてしまう傍観者。

正義感の強い人にしてみれば、声を掛けたり助けたりしない人の気持ちが分かりませんよね。

傍観者の性格が単に冷たいだけと思ってしまうこともあるのではないでしょうか

そこで今回は、見て見ぬふりをする7つの心理をご紹介します。

一体どんな気持ちが原因で、見て見ぬふりをするのでしょうか。


見て見ぬふりをする心理1. 伝えることが面倒だから

日々多忙な人には、自分に直接関係ないことに干渉する時間などありません。見たもの全てに反応すれば計画通りに進まないのです。

例えば、さほど親しくない人にひどい寝癖があっても、自分の予定が分刻みで詰まっていれば面倒なので伝えません。時間がないのに「え!どこですか?」と聞き返されては困ってしまいますよね。

仕事や日常生活で多忙な場合、面倒なことはトコトン避けて計画を優先するでしょう。


見て見ぬふりをする心理2. その人と関わりたくない

怖い、うざい、嫌いなどの感情がある人に対しては、スルーしたいのが一般的な心理。

相手が髪形を大胆に変えたりしても、話しかけることはもちろん反応すらしたくありません。見て見ぬふりというよりも、関わるとなぜか不快感に襲われてしまうため自己防衛している感覚です。

基本的に面倒くさがり屋の性格もあり、「嫌い!」「苦手!」と思う人とは関わりたくないと思っています。


見て見ぬふりをする心理3. 行動に移すのが恥ずかしい

本当は手を差し伸べたり称えたりしたいのに、もし的外れな行動で相手に善意を拒否されたりすると羞恥心が芽生えます。

満員電車で周りのお年寄りが荷物を抱えて立っていて、席を譲ったら「年寄り扱いして!」「健康のために立っているんです。」なんて言われるのを考えると、周囲の人に笑われないか、偽善者だと思われないかなどと考えてしまうのです。性格的に小心者なのでしょう。

行動できないのに後から「声を掛ければ良かった…。」と反省するようなことも。


見て見ぬふりをする心理4. 言わないことが礼儀だと思っている

自分が気づいたことを伝える場面では、相手のプライドや尊厳を傷つけてしまうケースもあります。

特に上司など目上の人に対しては、自分よりも身近な人から伝えた方が良いだろうと考えているのです。対等じゃない相手に指摘されたら生意気だと思われないか恐れている場合もあるでしょう。

相手を敬うからこその心理ですが、考え方に偏りのあるため不親切だと誤解されてしまったりします。


見て見ぬふりをする心理5. 指摘しても改善できないと諦めている

大切なことを日々伝えているのに、やろうともしない人を相手にしていると「ムダだな…。」と感じてしまうもの。

職場では新人に社会人としてのマナーを指導するでしょう。新人が不機嫌そうな顔をしたり改善しなかったりすると、伝える側は「言う時間がもったいない。」とお手上げ状態に。

本人の気持ちが動かない限り何を言っても響かないと思っているため見て見ぬふりをしてしまいます。


見て見ぬふりをする心理6. 伝えることで周囲から反感を買うのが怖い

いじめや嫌がらせなどでは、傍観者が勇気を振り絞って被害者を助けると、次のターゲットに選ばれてしまう可能性があります。孤独になるのは誰でも嫌ですよね。

良いことをしたはずなのに輪から外されることになりますから、「関わらないでおこう。」と見て見ぬふりをしてしまいます。

性格がビビリなので、精神衛生上最悪な状態に陥るのが怖いのです。


見て見ぬふりをする心理7. 誰かが指摘してくれると思っている

何か注意を引くようなことがあれば、自分だけでなく周囲にいる人も気がついているはず。そう思うのが一般的なのかもしれません。

「あの人の方が近いから声を掛けるだろう。」「おもむろに見ている彼に任せよう。」などと、責任感のない性格なので人任せにします。

悪気はないものの、声をかける勇気もないので見て見ぬふりをしてしまうのです。


見て見ぬふりをしてしまうことが多い4つのシーンとは?

見て見ぬふりをしてしまうことは、何気ない日常にも数多く存在します。

心当たりがない人でも、意外と身近なところで起きているものです。

どんな状況で見て見ぬふりをしてしまう可能性があるのか、知りたい人もいるのではないでしょうか。

ここでは、見て見ぬふりをしてしまう4つのケースをご紹介します。

同じ状況になった時、自分なら見て見ぬふりをせずにどんな行動を取るのか、想像しながら見ていきましょう。


シーン1. 電車でお年寄りが立っていた

交通機関を利用していると、年配の方が乗り合わせていたりしますよね。揺れ動く車内では不安定で、ブレーキがかかるたびにふらつく方もいるでしょう。

満席の時は年配の方よりも筋力のある自分が立って座席を譲るべきなのに、見て見ぬふりをしてしまうケースがあります。「どうぞ。」と言って席を譲るだけの行為なのに、周囲の視線が気になって恥ずかしいため、声を掛けることが出来ないのです。


シーン2. 学校でいじめられている人を見つけた

少しでも人と違うと悪目立ちしてしまい、気に食わないと陰湿ないじめが始まる学校。

あからさまな暴言や暴力、からかいなどがあると、いじめる側のメンバーたちが怖くて見て見ぬふりをしてしまいます。

「やめなよ。」と止めに入ったり、いじめられている人に理由を聞いたり仲良くしたりすると、自分がターゲットになってしまう可能性があり怯えているのです。


シーン3. 職場で上司のミスを見つけてしまった

社会人になって仕事を教えてもらう立場であっても、上司の仕事にミスを見つけることだってあるでしょう。

しかし、本人に伝えてしまえば「生意気だ。」などと言われないか不安になるし、伝えてしまうことでプライドを傷つける原因にならないか悩んでしまい、見て見ぬふりをしてしまいます。

余計なことを言って目を付けられたりするなら、言わない方が良いと考えていることも。


シーン4. マナーを守っていない人がいた

社会人になれば、身だしなみ、情報の扱い方、取引先との仕事のやり取りにも言わずと知れたマナーがあるはず。

例えば、社外持出厳禁の資料を部署の人が持ち帰ろうとしていても、相手のことが嫌いな場合や、さほど会話もしないような相手だったら「やばい奴。」「どうなっても知らない。」と思うだけで見て見ぬふりをするでしょう。

他にも、考えられないマナーの悪さに、完全に引いてしまって関わりたくないとさえ思うことも。


つい見て見ぬふりをしてしまう人は、本当にそれでいいのか考えてみよう!

見て見ぬふりをする原因には、何かしらの理由があることは確かです。

多くの人が内心は声を掛けた方が良いことを理解していても、行動に移せない現実があります。

自分の気持ちに正直に行動できないのは、あまりにも大勢と同じでなくてはならないという思考に縛られているからかもしれません。

たった一度きりの人生において、正しい行動に躊躇する必要があるかを考えながら、後悔しない行動を選択していきましょう。

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