他人に期待しない生き方をする方法。信用して期待してしまうのはなぜ?
「他人に期待をしない」って難しいですよね。
人は、様々な場面で相手に期待をしてしまいがち。期待しない方が良いと分かっていても、つい期待してしまうのは辛いものですよね。
他人に対して期待をしない生き方をしたい人のために、今回は他人に期待する心理や理由、期待しない方法やそのメリット、他人に期待しない生き方についての名言までお送りしていきます。
他人に期待しない生き方のメリットとは何なのでしょうか?
他人に期待してしまうのはなぜ?他人に期待してしまう3つの心理や理由
他人に期待しない方が良いと分かっているのに期待してしまう人もいるでしょう。ここでは、他人に期待してしまう人の心理や理由を3つご紹介します。
つい他人に期待しがちな人は当てはまる項目がないかチェックしてみてください。期待しない生き方を望んでいる人は、期待してしまう心理や理由を理解して向き合うことが先へ進むためのステップとなりますよ。
心理や理由1. 人を信用しすぎて、話を鵜呑みにしている
他人を期待する人は、すぐに相手を信用し、言っていることを信じてしまう傾向にあります。「この人がこう言っているから大丈夫だろう」とすぐに信用してしまい、その言葉に期待してしまうのです。
それは、相手が自分の思い通りに行動してくれるであろうと考えている証拠。
人の言ってることを信じれば、自分で考えるより楽に生きられると解釈し、他人に依存しているとも言えます。
心理や理由2. 他人に頼りっきりで、依存度が高い
他人に期待する人の多くは友達や家族、恋人に甘える傾向があり、「やってあげる」より「やってもらう」ことが多いと言えます。そんな依存心が高い人は、自分に自信がない、自己肯定感の低さの表れでもあるのです。
「将来が不安だから安定した職に就いている結婚相手が欲しい」と人に依存することで、相手に過度な期待を膨らませてトラブルになる人も少なくありません。
心理や理由3. 都合の良いように解釈してしまう癖がある
他人に期待をしてしまいがちな人は、相手が自分の思うように動いてくれるだろうと自分勝手な考えを持っています。「バレンタインデーにチョコレートを渡したからホワイトデーにはお返しが来るはず」と都合よく考えてしまうのもこれに当てはまります。
人の気持ちよりも自分の気持ちを優先して考えてしまうことで期待が膨らんでしまうのです。自分にメリットとなる方法を考えて相手に期待してしまいます。
期待通りにならなかった時に苦しいと思う3つの理由
「期待していたのに思い通りにならなかった」そんなことはよくあることです。そんな状況の時、人は苦しくなり、相手のことを不満に思ってしまいます。
ここでは、なぜ、他人に期待して期待通りにいかなかった時に苦しいと思うのか、3つの理由を紹介していきます。
理由1. 大きく裏切られたと思い込んでしまうから
他人に期待して、それが思い通りにならないと、期待をしていた分だけ、大きなショックを受けてしまいます。期待をしたことで、成功への想像を膨らませてしまうので、思い通りにならなかった時には落差が大きくなってしまいがち。
実際は、裏切ったわけでなくても自分で勝手に期待したことなのですが、思い通りにならないと相手への不満が出てきて苦しいと感じてしまいます。
理由2. 達成されることが前提で動いていたから
期待をするということは、結果がどうなるかわからない状態でも都合の良い方向に考えてしまいがち。
例えば仲の良い異性が、自分に興味を持っていると勝手に思い込んでいて、告白をしたらフラれると、ダメ元で告白するよりも期待していた分、ショックは大きくなります。
自分で都合良く妄想を膨らませたことで招いた結果とも言えます。
理由3. 全てが当たり前になり、感謝の気持ちを忘れているから
相手に期待する人は、人に依存するあまり「自分で何とかしよう」という意識が少ない傾向にあります。
最初は感謝の気持ちを持っていても、徐々に「やってもらって当たり前」と感じていくのです。すると感謝の気持ちも薄れ、思い通りにいかなかった場合に、大きく落ち込み、相手に怒りの感情を持つことにも繋がります。
人を信用しない生き方や期待しないでいることの4つのメリット
他人に期待しすぎると相手にも自分にとってもストレスの原因となることが多いですが、逆に他人に期待しない生き方をすることで得られるメリットもあります。
ここでは、恋愛、友達、仕事などで他人に期待しないことによるメリットを4つご紹介します。
メリット1. 無駄に傷つくことや、怒ることがなくなる
他人に期待すると、上手くいかなかったことを人のせいにするようになります。
期待するということは他人に依存しているということ。他人に期待することを止めて、依存を排除することで自分の考えに自信を持つことができ、他人を頼らずに行動ができるようになるでしょう。
恋愛でも友達でも他人の考えに振り回されず、怒ることがなくなります。
メリット2. 全ての事が当たり前ではないことに気づき、感謝ができる
他人に期待することを止めると、どんなに難しいことを相手に課していたのかが客観的にわかるようになります。
時には自分だけでは解決できないこともありますよね。そんな時に他人に助けてもらうとそのありがたみを痛感するでしょう。また、他人に期待していない分、感謝の気持ちも大きくなります。
助けてもらえるということは当たり前ではなく、感謝しなければいけないことだと気が付くようになるでしょう。
メリット3. 他力本願な感情がなくなるので、主体的に努力しようと思う
他人に期待しないということは、「自分のことは自分で責任を持つ」ということです。
人に期待すると自分の意見を優先せずに人の考え優先になりがち。その意見に流されて、努力をしない癖がついてしまいます。
人に期待しないで自分の意思を主に考えることで、責任感が強まり、成功するために、他人を頼らず努力をするようになるでしょう。
メリット4. 人間関係におけるトラブルが減る
他人に期待しないでいると、何かをしてもらった時に当たり前と思わず感謝できるようになり人間関係を友好に結べることが多いです。
他人に期待するとそれが上手くいかなかった時に「裏切られた」「信じていたのに」と解釈し、相手への不満があふれ出します。
相手にとってもその気持ちが負担となり、関係が崩れやすくなるのです。他人に期待しないことでどのような関係性の人とも上手くいきやすくなりますよ。
期待するだけ無駄!他人に期待しない方法&コツとは
他人に期待しない生き方はメリットが多いことがわかりましたが、今までの性格を変えることは簡単ではありません。しかし、気持ちの持ち方次第で少しずつ変わることはできます。ここでは、他人を期待しない生き方に近付くいくつかの方法をご紹介します。
方法1. 期待される事で、相手にプレッシャーを与えている事に気づく
他人に期待しないようにするにはまず、相手の気持ちを考えることが重要です。
期待をするということは、相手の成功が確実に得られるだろうと思っていること。その期待が相手に伝わると、多少なら嬉しいでしょう。
しかし、過度な期待は相手には負担になってしまいます。そのことに気が付くことで他人へ過度な期待をしなくなるでしょう。
方法2. 他人を変化させることは難しい事を知る
人は性格や育ってきた環境が個々で異なるため、考え方もそれぞれ違うのが当たり前です。
積み上げてきた一人の人間を簡単には変えることはできません。そのため、自分の期待している通りに相手がしてくれることは難しいことなのです。
自分の思い通りに相手を変えるのではなく、期待しないという自分自身の考え方を変える方が容易。自分の今後のためにもなることを理解することが大切です。
方法3. 自分の常識や価値観だけで、一方的に判断しない
人に期待しない考え方を持ちたいなら、自分の考えが、世の中全ての正論であると思わない方が良いでしょう。
周囲には色々な考えの人がおり、自分が正しいと思っていたことは実は世の中では常識ではないこともあります。
今まで他人に期待をしていた人は、期待を膨らませて都合の良い方向に考えてしがちな人も多いので、人に期待せず生きていくなら、自分の中の常識だけにとらわれずに周囲をしっかり見るようにしましょう。
方法4. 相手の話を鵜呑みにせず、事実確認を細かくする
人の言っていることを全て受け入れてしまいがちな人は、根拠を確かめるようにするとトラブルを回避できます。
相手を信じすぎて、期待する度合いが大きければ、その分期待外れで落ち込む数も増えてしまうでしょう。
鵜呑みにする前に冷静になって相手の話は「大げさに言ってないか」「言っていることに根拠があるのか」などを確認する方法をとることで過度に期待することを避けられます。
方法5. 自分を磨き、「自分」を変える事にフォーカスする
期待を他人にしてしまうのは、自分に自信がないことの現れ。自分では解決せずに相手に期待することで責任を逃れようとしてしまいます。自己肯定感を高めるためには、自分磨きが絶対に必要。
自己肯定感を高めて自分の意見に自信が持てれば、他人に期待しなくても不安を感じずに生きていくことができます。
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方法6. 「当たり前」という気持ちを「ありがとう」に変換する
他人に期待を膨らませてしまうと、何でもやってもらうことが当たり前になりがちで感謝の気持ちも忘れてしまいます。
自分の常識と期待を大きくすることで「やってもらうのが当たり前」という考え方に固執してしまうのです。思い通りになった時には、それを当たり前と思わず感謝することを心掛けると過度な期待をしないようになります。
お互いに敬うことで人間関係も良好に築けるようになりますよ。
他人に期待しない生き方を教えてくれる4つの名言
昔から現代まで様々な偉人が人間関係に関する明言を残しています。ここでは、4つの名言をご紹介。昔のものでも現代に通じるものが数多く存在しています。
他にも様々な名言があるので、自分の心に響く名言を人生のバイブルとして覚えておくことで指針となってくれるでしょう。
名言1. 「人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ」ロバート・フロスト
アメリカの詩人ロバート・フロストの名言です。彼はアメリカで権威ある賞であるピューリッツァー賞を4度も受賞しています。
ロバート・フロストはクリスチャンであり、イエス・キリストの教えにも「赦し」についての教えがあります。人を許すことができる人は、人と上手く付き合っていけるもの。人に許してほしいと願うなら、相手に期待するのではなく、自分も相手をいつでも許すことが大切なのだということを説いています。
名言2. 「みんなが同じものを見たからって 同じことを感じるとは 限らないんじゃないでしょうか。」恩田陸
こちらは「蜂蜜と遠雷」で直木賞を受賞した小説家、恩田陸の作品「私と踊って」の中の名言です。
自分と他人は別人で、考え方も感性も異なるものを持っているので、他人に期待しても思った結果が出るとは限らないといった意味合いが表現されています。
名言3. 「人に認められようと期待しなければ、自然と尊敬され、認められるようになるものよ。」グロリア・スタイネム
この明言は、アメリカのジャーナリストであり女性解放運動家でもあるグロリア・スタイネムの言葉です。
人に認められようとすると、認められなかった時に不満を感じてしまいます。人に認めてもらおうと期待するのではなく、自分で自分を認めるようにすれば自信がつき、物事への取り組み姿勢も変わるため、自然と他人から認められるようになるという意味合いがあります。
名言4. 「自分が友達に望んでいる通りに、友達には振る舞わねばならぬ。」アリストテレス
古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスの名言です。
友達に期待ばかりするのではなく、自分が望むことを友達にもしてあげることが大切だと説いています。
人に期待するのではなく、他人に自分がしてほしいことをやってあげることで、自然と仲が深まりお互いのことを思いやれる関係になれるのです。
相手に期待しない人生を歩んで、良い人間関係を築きましょう。
他人に期待をすることは多少なら良いですが、度を越してしまうと期待した人、された人、両者ともに悪影響を与えることも。そうは言っても簡単に他人に期待することを止めるのは難しいですよね。
他人には期待するのではなく、信頼することを心掛け、他人へ期待するよりも、自分に自信をもち、自分に期待することを心掛けることでより良い人間関係を築けるでしょう。
【参考記事】はこちら▽
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