不倫は犯罪になる?浮気との違い/不倫の大きなリスクを5つ解説
不倫は犯罪になるのか、心配になりますよね。
好きになった人に家庭があった場合、このまま関係を続けていっていいのかどうか心配になりますよね。
不倫がいけないことだと分かってはいるけれど、犯罪になるほどいけないことなのか気になる人は多いはず。
そこで今回は、どこからが不倫なのかという定義や不倫が犯罪なのかどうかを徹底解説していきます。
不倫をしてしまうと自身の生活を脅かすリスクもあるので、しっかりと何が危険なのかを見ていきましょう。
大前提として、不倫の定義とは?
結婚をしているのにパートナー以外の人を好きになってデートをしたら不倫ではないかと考える人もいるでしょう。しかし、民法上では「特定の相手と不貞行為を繰り返すこと」を不倫としています。
パートナー以外の人を好きになってデートをし、更にはキスやハグまでしてしまっても不倫には当てはまらないのです。更には民法だと、一度の不貞行為では不倫と見なさず継続的に不貞行為を持つ関係が続いたらとされています。
つまり、不倫と見なされるかどうかは継続的な不貞行為があったかが焦点となります。
「不倫」と「浮気」の違い
不倫という言葉を使うのは継続的な不貞行為があった場合とお話ししました。
では、浮気という言葉はどのような時に使うのかというと、不貞行為の有無ももちろんポイントにはなりますが、それよりも気持ちが移ろいだかどうかの内面の動きが焦点となります。
なので、たとえ不貞行為を行っていなくてもパートナー以外の人に恋愛感情を抱きデートを重ねていたら浮気となってしまうでしょう。
また不倫と浮気の言葉の違いは、焦点となるものの違い意外に婚姻関係があるかどうかも大きく関わってきます。不倫という言葉は既婚者にしか使いませんが、浮気は結婚をしていないカップルの間でも使います。
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不倫は犯罪になる?ならない?
不倫がバレると家庭崩壊の危機が訪れます。婚姻関係にあるパートナーを裏切って不倫に走ってしまったのがバレたら、「犯罪として罪を問われるのでは?」と不安にもなるでしょう。
結論から言うと、不倫は犯罪にはなりません。ただし、安心するわけにもいきませんよ。
犯罪じゃないとはいえ、不倫は民法の709条、710条に引っ掛かってきます。もし、パートナーに訴訟を起こされたら、配偶者の権利を侵害してしまった損害賠償を支払わなければいけなくなります。
そんなことになれば、お金を失ってしまうだけでなく、信頼や自分の名誉などたくさんのものを失ってしまいますよね。代償は余りにも大きいものとなるので、犯罪じゃないとしても不倫をしてはいけないと言えます。
では、不法行為(不貞行為)とは?
「不倫は犯罪じゃないけど民法に触れるってどういうこと?」と感じるかもしれません。
犯罪ではないけれど、日本は一夫一妻の制度で婚姻関係が成り立っているため、不貞行為があったという貞操義務の不履行があれば不法行為となります。
不法行為には、当然ペナルティが発生してきます。そのペナルティが民法の損害賠償という形になるのです。
また、損害賠償として慰謝料を請求されるだけでなく、民法770条により不倫は離婚原因と見なされます。「不倫がバレてしまっても別れたくない!」といくら縋ったとしても、パートナーが離婚を言い渡したら応じなければならなくなるのです。
犯罪じゃなくても不倫はNG!不倫による5つのリスク
不倫が不法行為だとしても、犯罪じゃないなら大したことないと思う人もいるでしょう。
しかし、刑法では裁かれないとしても、民法の法律に触れていることになるので決して楽観視はできません。不倫がバレると家庭が壊れて、離婚の可能性も出てきますよ。
他にも不倫がバレると生じるリスクはまだまだあるので、具体的に5つ例を挙げてお話ししていきます。
以下に挙げるリスクを見て、なぜ不倫が危険と言われるのかを感じて頂けたら嬉しいです。
リスク1. 慰謝料を請求される可能性が考えられる
貞操義務の不履行があったと見なされたら、民法に基づいて裁かれてしまいます。
その際に、パートナーは不倫をした妻(夫)とその不倫相手に精神的な苦痛を受けたとして慰謝料を請求することができます。
しかも、慰謝料の金額にはバラつきがあり、何によって決まるかというと、貞操観念の不履行によって家庭がどれほど壊れたかどうか。
不倫はされたけど家族関係はそのままなら50~100万円が相場です。
しかし、不倫が原因で別居に至ればプラス100万、更には不倫が原因で離婚に至ればまたプラス100万と上積みされていきます。
リスク2. 社会的な信用を失う
不倫は犯罪ではないので、通常は不倫が理由で会社をクビにされることはありません。
しかし、会社をクビにならないとしても、不倫をしていたことが周りにバレたらいい印象は持たれませんよね。
これまでせっかく培ってきた社会的信用を、「不倫をするルーズな人」「常識のない人」と思われて一気に崩壊させてしまう恐れがあるのです。
また、不倫の原因が社内にあれば会社もクビになってしまうでしょう。
たかが不倫と思うかもしれませんが、不倫が理由で会社がクビになったり、社会的信用を失って、努力してきた仕事のことも帳消しとなってしまうかもしれないので、気を付けなければいけないのです。
リスク3. 家庭崩壊に導く
不倫がバレて、不倫相手との関係を解消したとしても何もなかったように元に戻るのは難しいですよね。不倫が発覚した時点でパートナーからの信用は全て失っていると考えていいでしょう。
一度失ってしまった信用を立て直すのは簡単なことではありません。
それでも再構築していければいいのですが、不倫がきっかけで家庭が崩壊してしまうことも珍しくありません。
「そこまでのつもりではなかった」「息抜きのつもりだった」なんて言い訳はパートナーには通用しないのです。裏切った代償として家庭を失ってしまうリスクも知っておかなければいけませんよ。
リスク4. 不倫相手が離婚しない限り、一生結婚はできない
不倫をしていて、いくら気持ちが盛り上がっていたとしても、それだけではうまくいきません。不倫関係である以上は、いくら相手のことが好きでも『1番』になることはないのです。
婚姻関係を解消しない限りは、新しく家庭を作ることもできないですよね。
もし、不倫相手にもパートナーがいるダブル不倫だった場合は、自分の家庭が壊れてフリーになったとしても、相手の婚姻関係が続いている状態ではどうすることもできません。
相手が離婚しない限り、一生結婚することはできない宙ぶらりんな状態に置かれてしまうのです。
リスク5. 子供に辛い思いをさせる恐れがある
不倫がバレたら当然家族関係に荒波が立ちます。冷え切った空気が家庭に流れたり、喧嘩が絶えなくなるなど非常にピリピリした空気が流れることでしょう。
そんな中に子供がいたら、「私はどうなってしまうんだろう?」と不安で落ち着かず、ストレスでいっぱいになってしまいます。
子供は基本的には両親のことが大好きで仲良くしていてもらいたいものです。子供が幼いほど、両親に否があるとは考えず、「自分のせいで両親が喧嘩している」「自分がいけないからだ」という思考になるという研究結果も出ています。
こうして、何の罪もない子供が自分を責めて辛い思いを抱えてしまう結果になりかねないのです。
犯罪でなくても、不倫はやめるのが吉ですよ。
不倫は犯罪ではないので刑法で裁かれることはありません。しかし、犯罪じゃないからといって不倫をしていいわけでは決してないのです。
不倫は民法に抵触し、慰謝料を支払うことになるだけでなく、これまで築いてきた家庭を崩壊させてしまいます。不倫がきっかけで自分の社会的信用を失ってしまうかもしれないというリスクもあります。
不倫をしてしまったことにより、多くの人を傷つけて、自分自身も辛い思いをすることにもなりますよね。みんなが辛い思いをしないためにも不倫はやめるようにしましょう。
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