スピーチのコツとは?演説を成功させる相手に伝わりやすい話し方を解説

HaRuKa 2024.05.08
スピーチのコツが知りたい方へ。今記事では、スピーチが上手く出来ない原因から、スピーチが上手くなるコツや分かりやすい話し方まで詳しくご紹介します。

成功する“スピーチのコツ”を大公開!

スピーチを上達する方法

スピーチが苦手で悩んでいるという方は多いでしょう。社会に出ると、朝礼で1分間スピーチをする会社や、仕事でのプレゼンなど、人前で分かりやすい話が求められる機会が多くなります。

そこで今回は、分かりやすいスピーチをするために自分の弱点探しや、話す内容構成のコツ、練習方法や話し方を一挙大公開!

また、おすすめの本もいくつかピックアップしているので、そちらも参考にして上手なスピーチができる人になりましょう。


そもそも、スピーチが上手く出来ない原因とは?

会社や学校で何度かスピーチをしていても、上手に出来ないことってありますよね。なかなかスピーチ力が向上しない原因は何でしょうか。

まずは、どうしてスピーチが上手くいかないのか、その原因について詳しく見ていきましょう。


原因1. 人前で話すと緊張してしまうから

スピーチを聞いていて、ごもってしまったり、焦ってしまったり、話が飛んでしまったりと、話が入ってこないスピーチは周りから「下手」という印象を持たれてしまいます。

練習ではうまく話せたはずなのに、本番でうまくいかないという人は、緊張によって上手に話せなくなってしまうのです。

人前で話すと上がってしまうことが原因で、スピーチが上手くいかないという人は多いでしょう。

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原因2. 伝えたい内容やテーマが定まっていないから

ダラダラと話し続け、「結局何が言いたかったの?」というスピーチは、上手いスピーチとはいえませんね。こういったスピーチは、どのタイミングで、どこに繋ぎ、どうまとめるという、話の構成がしっかりと成り立っていないのです。

伝えたい内容やテーマが定まっていないことが原因で、スピーチの中身を濁らせ、分かりにくいものとさせてしまいます。


原因3. 「上手く話せなかったらどうしよう」と考えているから

人前で話すときは、ほとんどの人が緊張感をもつでしょう。しかし、その緊張感の大きさは人それぞれで、どう影響するかも人それぞれなのです。例えば、程良い緊張感をもって、丁寧な言葉遣いで素晴らしいスピーチをする人もいます。

逆に、「上手く話せなかったらどうしよう」と考えすぎて、自ら緊張感を高め、自信を無くしてしまう人は、スピーチが失敗となってしまうケースが多いでしょう。

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どうすれば良くなる?上手いスピーチのコツ8選

自分がスピーチで失敗してしまう原因が分かったら、次はスピーチが上手い人の技を真似して、成功に向けた準備をしましょう。

ここでは、スピーチが上手くなるコツ、事前準備や構成、スピーチに臨むマインドについて紹介します。


スピーチのコツ1. スピーチ前に会場の雰囲気に慣れておく

初めての場所というだけで緊張感はアップし、会場の空気に飲まれてしまいがち。慣れない場でのスピーチは、本番前に実際にスピーチをする場所に行き、自分の立ち位置に立ってみることが大切。

そして、本番の見晴らしに慣れ、そこに人がいることを想像し、自分の目線はどこに向けるのかなどのリハーサルをし、会場の雰囲気に慣れておきましょう。


スピーチのコツ2. 自己開示をして聞き手から共感を得る

スピーチは聞き手の反応によって自分のモチベーションが変わるため、話の進み方も大きく変わります。聞き手から、何も反応がないよりも、「うん、うん」と頷くような動きや、たまに笑いが起きたりすると、話している方も気分がよくだんだん緊張がほぐれていきます。

聞き手の反応を得るには、聞き手の心を掴むことが大切。それには、自己紹介でオープンな自分をみせたり、失敗談で親近感をもたせたり、自己開示で聞き手からの共感を得ることが効果的です。


スピーチのコツ3. 始めにスピーチのメインテーマを明確に伝える

「どんな話の流れになるのか」が明確じゃないと聞いていて楽しいスピーチとは言えませんよね。何の話なのかを知らされぬまま話を聞いてると、「もやもやとして落ち着いて聞いていられない」「なんだかイライラする」という人も多いと言えます。

スピーチのメインテーマを知らされないことで、逆に話に集中できず、聞く耳を持ってもらえないということになりかねませんので、スピーチの序盤でメインテーマを明確に伝えるようにしましょう。


スピーチのコツ4. スピーチの節々にジョークや小ネタを挟む

堅苦しい話を聞き続けるよりも、少し笑いのある話の方が好ましいという人が多いでしょう。硬い話はよっぽど興味がある話でなければ、聞いていて疲れてしまい、聞くことから脱線しがちです。

聞き手を飽きさせないためにも、スピーチの節々にジョークや小ネタを挟み、たまに笑いのあるスピーチにするのが成功のコツです。


スピーチのコツ5. 具体例を用いて聞き手の理解度を深める

言葉で説明し、自分と聞き手のイメージを共有することは、とても難しいこと。そのため、より具体的に説明したい部分は、偉人の名言やことわざ、映画のワンシーンなどを例に出すことで、聞き手に具体的なイメージをもたせることができます。

聞き手が理解度を深めることができれば、よりあなたの話に引き込まれて耳を傾けてくれる傾向にあるのです。


スピーチのコツ6. 起承転結など、スピーチ内容の構成を事前に考える

スピーチ前に「どんなテーマにするか」ということを決めるだけでは、スピーチの成功へは結びつきません。そもそも、スピーチの構成を考えることが苦手で、「どんな話をしたらいいのかまとまらない」という人も多いでしょう。

そういった人は、起承転結などがしっかりと定まっておらず、話の整理ができていないといえます。まずは、スピーチのテーマを決め、その後に構成を考えてみることが成功のコツです。


スピーチのコツ7. 入念なイメージトレーニングや練習を繰り返す

いくらカンペがあっても本番で緊張してしまうと、思うように読めなくなったりするものです。

「日本語で書いてあるのだから大丈夫」と思うかもしれませんが、緊張をすると急に、どこを読んでいたのか分からなくなったり、噛んでしまったりするもの。

スピーチの内容を暗記するくらいに練習を何度も繰り返し、寝る前に入念なイメージトレーニングをするなど、万全な体制を整えることで上手いスピーチができるのです。


スピーチのコツ8. ワンセンテンス・ワンパーソンの法則を活用する

ワンセンテンス・ワンパーソンの法則とは、3~5秒ずつ1対1で話しているようにスピーチを進めていくこと。

例えば、一番後ろの席で一番人が良さそうな方の目を見ながら3~5秒かけ「こんにちは、わたしは〇〇です」。1つ前の席でニコやかな人の目をみて3~5秒で「今日は、〇〇について話します」と続けていきます。

この3~5秒がワンセンテンスといい、人数が多い場合のスピーチでは、ワンパーソンではなくワンブロックを意識するといいいでしょう。

なぜ、ワンセンテンス・ワンパーソンの法則が良いのかというと、反応のある人だけをみて話しを進めることで、自分のモチベーションをアップさせながらスピーチを進めることができるのです。

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演説のコツ!相手に伝わりやすい話し方とは?

自分の言いたいことを言葉にするのはとても難しく、それをまた相手に伝えるというのは更に難しいこと。何の作戦もなくスピーチを考えても、上手くいく可能性は低いといえます。

ここからは、スピーチを成功させる最後のポイントである、相手に伝わりやすいスピーチのコツを5つご紹介します。


話し方1. 問いかけをして、自分のスピーチに聞き手を引き込む

スピーチは自分の話を淡々と進めるだけでは、なんだか固く感じ、押しつけがましいイメージをもたれてしまうことがあります。たまに、「あなたは…」や「ですよね!?」などと、問いかけるような話し方を意識してみましょう。

また、笑いが起きたり場の雰囲気がよければ「〇〇な人は手を挙げてください!」などと、一体感をもたせるのも効果的です。

こうして問いかけることで、聞き手をスピーチに引き込ませることができます。


話し方2. ジェスチャーやボディランゲージを使って話す

棒のように立ってスピーチをするのでは、機械的な雰囲気になってしまい、少し冷たい感じがします。歌手でも、身振り手振りを加えて歌っている方が、曲に引き込まれやすいですよね。

スピーチも同じように、身振り手振りがあり、表情豊かな方が話に引き込まれるでしょう。ジェスチャーやボディランゲージを加えながら話す練習をしてみると、意識せずとも本番で自然に出すことができるでしょう。


話し方3. スピーチの内容に合わせて表情や声のトーンを変える

同じトーンの話を聞いていたらいつの間にか子守歌に聞こえてきて、寝てしまったなんて経験がある方は多いのではないでしょうか。

これは、興味がある話の内容だったとしても、同じトーンの声で話を聞いているうちに飽きてきてしまうのです。

聞き手を飽きさせないためにはスピーチの内容に合わせて、喜ぶところは嬉しそうな表情で少し声を高くしたりして、表情やトーンを変えてみるといいでしょう。


話し方4. 聞き取りやすいよう丁寧にハキハキ話すことを意識する

せっかく考えたスピーチでも、相手に伝わらなければ意味がありません。自分1人でスピーチの練習をしていると気付きにくい点なのですが、自分の言葉がこもっていて相手にとっては聞き取りにくい場合があります。

スピーチは人と話している時よりも、丁寧に話すことを心がけ、大きな声でハキハキと話すことを意識しましょう。

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話し方5. 話が飛ばないよう、暗記するまで復唱を繰り返す

カンペがあっても問題のないスピーチだったとしても、スピーチの内容を暗記してしまっていることに越したことはありません。

暗記してしまっていれば、文字を目で追うことがないため、どこを読んでいたのか分からなくなったり、話が飛んでしまったりする心配がないからです。

もしも、緊張で暗記が飛んでしまったらカンペを見ればいいので、復唱を繰り返し暗記をすれば、より自信を持って本番に臨めるでしょう。


スピーチのコツを学べるおすすめの本5冊

「上手い」と一言でいっても、スピーチの内容は様々。時間も聞き手も目的も全てが違うので「あなたに合ったスピーチのコツ」を掴むことが成功への近道です。

最後に、スピーチについて語られたおすすめの本をいくつかご紹介しますので、自分に合った本を探してみてはいかがでしょうか。


1. 『今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意』鴨頭 嘉人著

アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書

日本で唯一の講演家が、話し方の悩みを解決してくれる本、『今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意』。

人前で緊張しない秘訣や、会場の雰囲気を作るコツなど、スピーチに役立つコツが詰め込まれています。

著者は、19歳で日本マクドナルドにアルバイトで入社、30歳で店長に就任、世界のマクドナルドのタイトルを受賞した日本人で唯一の逸材。そんな著者が教える話し方のコツは、仕事場の上司などを目の前にスピーチをする機会が多い人におすすめの一冊です。

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2. 『さすが!と言われる 心に響く名スピーチのコツ&実例集』生島 ヒロシ著

さすが!  と言われる 心に響く名スピーチのコツ&実例集 (さすが!と言われる)

テレビでみたことがある人も多い、生島ヒロシの『さすが!と言われる 心に響く名スピーチのコツ&実例集』。「語りの名人」と呼ばれる著者が、様々なシーンでスピーチのコツを教えてくれます。

「名言」や「フレーズ」などを参考にすれば「さすが!」といわれること間違いナシ。スピーチの内容に苦戦している人に参考にしてほしい一冊です。

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3. 『1分のスピーチでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法』鳥谷 朝代著

博報堂スピーチライターが教える  5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本

一般社団法人あがり症克服協会代表理事で、株式会社スピーチ塾代表取締役が、緊張しないコツを教えてくれる『1分のスピーチでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法』。

あがり症とスピーチの専門家だけあって、短いスピーチも、長いスピーチも、どんなスピーチにも適用できる内容です。

ラクに話せて、印象まで良くなる方法を知ることができるので、上手くスピーチができるようになるのはもちろん、人との会話術も学びたいという方におすすめの一冊です。

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4. 『思いが伝わる、心が動く スピーチの教科書』佐々木 繁範著

アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書

国内外の有名なスピーチを徹底解剖し、『思いが伝わる、心が動く スピーチの教科書』。聞き手に言いたいことを上手に伝え、聞き手の心を動かす力を身に着けることができます。

仕事のプレゼンなどで、人の心を掴むスピーチがしたいと思っている方におすすめな一冊です。

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5. 『うまい、といわれる1分間スピーチ』晴山 陽一著

うまい、といわれる1分間スピーチ―10の「伝える」技術で身につける

「これだけはどうしても伝えたい!」ということを10秒で言えるようにする、『うまい、といわれる1分間スピーチ』。

開始10秒、本論40秒、終わり10秒の1分間スピーチが上達します。

与えられた短い時間で、「大切な部分だけを簡潔に伝えたい」という人におすすめの一冊です。

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スピーチを成功させて、仕事がデキる人に近づきましょう。

スピーチを成功させるには、まずはあなたの弱点を知ることから始めましょう。そして、話し上手になるコツを掴み、繰り返しスピーチの練習をすることが大切です。

また、構成もしっかりしていなければ話し上手にはなれません。起承転結に気をつけ、分かりやすい話し方を練習しましょう。

この記事を参考に、1分間の短いスピーチも、ちょっと笑いを起こす朝礼も、聞き手の心を掴むプレゼンも、あなたの目指す話し上手に一歩ずつ近付いていってくださいね。


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