自己否定が止まらない5つの原因。繰り返す自己否定をやめる克服方法とは?

HaRuKa 2024.06.30
自己否定するのを辞めたい方へ。本記事では、自己否定をしてしまう理由から、自己否定してしまう人の特徴まで大公開!自己肯定感を高める方法も解説していますので、気になった方はぜひ活用してみてください!

自己否定とは?自己嫌悪との違いも解説!

自己否定とは

自己否定とは、自分で自分のことを否定することの意味。

自己否定する人は、他人と自分を比べて「自分なんて存在価値がない」、「自分はほんとにダメなやつだ…」と勝手に落ち込みます。

似たような言葉に「自己嫌悪」という言葉がありますが、自己嫌悪とは自己否定を繰り返した先に起こる感情といえます。

「自分はダメだ」と自己否定がやめられないと、どんどん自分に対して自信が無くなっていき、その結果自己嫌悪に陥ってしまうのです。

自己嫌悪している人は、恋愛においても仕事においても新たなチャレンジや、困難な状況に立ち向かうことができなくなるでしょう。


自己否定をしてしまう5つの理由|なぜ自分を拒否するのか原因を解説

自己否定をしてしまう理由

「自己否定感が止まらないのはなぜ?」

「自己否定をやめたいのになぜ自分のことをこんなに自分を否定してしまうんだろう…」

自己否定が止まらない状態になってしまったけど、なぜこんな癖がついてしまったのかが分からず辛いという人も多いでしょう。何かきっかけになる原因があるのでしょうか?

そこでここからは自己否定をしてしまう主な原因をご紹介していきます。


理由1. 親から否定されて育ってきたから

子どもは親の愛情を受けることで、自己肯定感を育むといわれています。しかし、親から否定的な言葉を受けて育つと、自己否定感が高まってしまう傾向があります

「そんな事やっても意味ないでしょ」

「それはあなたには向いていないから止めておきなさい」

など、両親が子どもの可能性や人格に対して他者否定するような言葉を聞くのが癖になっていれば、自己否定が強い子どもに成長するのは当然と言えば当然かもしれません。


理由2. 友達や兄妹と比較されて育ってきたから

何かに付けて兄妹や周りの友人と比べられることが癖になっていると自己肯定感が下がってしまい、結果的に自己否定感が高まってしまいます。

「〇〇ちゃんはできているのになんであなたはできないの」

「同じように育てたはずなのになぜこんな点数なの」

などと言われることで、「自分はなんてダメなやつなんだ」と思う気持ちが止まらないようになります。

優れた周りの人と比較された結果、自己否定が強い人間になってしまうのです。


理由3. 周りと違うことが悪いと思っているから

自己否定をしてしまう理由学校で見んなと一緒が正しいと言われた

日本では「みんな同じ」が良しとされている風潮があります。運動や勉強の得意な子が能力を発揮することを押さえられてしまうと、自己否定感が高まってしまうのです。

「ゆとり教育」が全盛だった頃は、運動会では何位になっても全員一位の徒競走があったり、学習発表会では全員が主役の劇があったり。

「出る杭は打たれる」環境が原因で自分の存在する意味を見出せなくなってしまい、強い自己否定感を感じてしまうこともあります。


理由4. 過去に大きな失敗をして挫折したから

生育環境に関係なく、仕事や恋愛で大きな失敗をし、自信を無くしてしまっているケースもあります。

例えば学生時代は恋愛も勉強も問題なく生活していたのに、社会に出た途端にトラブルや失敗続き、職場の人間関係も上手くいかないなど、大きな挫折を経験することも。そうなると「自分は何にも出来ないんだ…」「生きている意味がない…」と自信喪失が止まらないようになります。

1つの失敗が、自己否定感につながることもあるのです。


理由5. 生まれつき感受性が豊かで繊細

生まれながらにして感受性が強く、敏感な気質を持った人のことを「HSP」と言います。HSPの人は非常に繊細な性格の持ち主なので、何かと自己否定感を感じてしまい、生きづらさを感じやすいのです。

例えば、仕事でちょっとしたミスを指摘されただけでも必要以上に落ち込んてしまいます。また、話している相手の表情がくもってくると、「悪いことしたかな…」と気になって止まらないようになってしまうことも。

他人の感情を敏感にキャッチし、自分が悪いと思ってしまうのです。


【診断】自己否定を繰り返す人の6つの特徴|性格や行動の共通点とは?

自己否定してしまう人の特徴

「どういう癖のある人が自己否定するようになってしまうんだろう…。」

「自分は自己否定が強いタイプなのかな…。」

どんな人が自己否定が強いのか、特徴や考え方の癖があるなら知っておきたいですよね。

そこでここからは、自己否定してしまう人の特徴を解説していきます。

自分が自己否定がやめられない性格なのかどうか自己診断しておきましょう。


特徴1. 自分に自信がない

誰だって失敗が続けば自信をなくすもの。しかしそれが慢性化してしまうと「自分にはこんなこと出来っこない」という心理から、どんどん自信を無くしてしまいます。

例えば職場で新しい仕事を振られても「私には無理」「また失敗したらどうしよう…」と思ってしまいます。新しい仕事を振られないように、ひたすら忙しいフリをしてしまうことも。

失敗は糧にして次に活かすもの。このように前向きに考えれば、失敗は怖いものという考えをやめることができるでしょう。

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特徴2. 他人からどう見られるかを第一に考えて行動する

自己否定をしてしまう人は、自分で自分を認めることができないという心理から、他人の評価が自分の生きる軸になってしまっていることが多いです。

例えば、親から「こうなって欲しい」と期待をかけられると、意味など考えずその期待に応えようとします。そうしないと「ダメな子」と思われると感じてしまうからです。

他人軸で生きるのをやめたいなら、まずは自分が何をしたいのか、何を考えているのかなど心の声を聞くことが大事。思ったことを紙に書き出せば、自分の本当の想いに気づくことができますよ。


特徴3. 周りと自分を比較してしまう

自己否定してしまう人の特徴は周りと比べてしまう

自己否定をする人は、「自分は他の人よりうまくできない」と思い込んでいるため、人と比較して自分が劣っている点ばかり探してしまいがち。

例えば営業マンだと、営業成績は悪くないのに「あいつは俺よりトークが上手いから…」といって何故か自分を下に落とすような発言が癖になっている人です。

他人と比べだしたらキリがありません。他人との比較をやめたいなら周りではなく過去の自分と比較する癖をつけましょう。そうすれば自分の成長を感じられるので、自分を認めてあげられるようになりますよ。

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特徴4. 自分で決めることが苦手で、いつも他人任せ

自己否定をしてしまう人は「自分の選択に自信がない」という心理から、何をするのも決断が人任せになってしまっています。

デートで出かける場所を決める際も「〇〇ちゃんの行きたいところでいいよ」と言ったり、「夕食何が良い?」と聞かれても「何でもいいよ」と言ったり。他者肯定するのはいいですが、自分の意見が無く、とにかく相手に判断を委ねようとします。

これをやめたいと思うなら、自分で意思決定する経験を積むことが大切。まずは自分の本来食べたい食事を食べたり、自分の着たい服を選んだりと、小さなことから自分で決める習慣をつけましょう。


特徴5. 完璧主義でプライドが高い

自己否定がやめられない人は少しでも周りに指摘されると、「何でこんなことも私にはできないんだ」と思ってしまう、プライドが高い人が多い傾向にあります。

例えば、「プレゼン資料を作って」と頼まれると内容はもちろんのこと、背景、フォント、文字幅や高さなど、必要以上に完璧を求めます。

誰にだって失敗はあるもの。それが理解できれば気持ちが楽になり、少しの指摘で自分を責めることをやめられるでしょう。

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特徴6. 人のために頑張ることができない

自己否定してしまう人の特徴は人の為に頑張ることが出来ない

自己否定が強い人は、「誰かのために役に立っているという感覚がない」という心理から、自分の有用性を認識できません

例えば、その人にしかできないような仕事を任されても「こんなの自分じゃなくてもできるしな…」と考えてしまいます。そんな考えがあるので、本来の持っている力を100%出しきれません。

自己有用感を高めるのに重要なのは、実際に「人の役に立つこと」。ボランティア活動に参加したり、トイレ掃除などの誰もやりたがらない小さな雑用を率先したりすれば、自己有用感が育ち、自己否定する気持ちも無くなりますよ。


自己肯定感を本気で高める6つの方法|今からできる克服術とは?

自己肯定感を高める方法

「自己肯定感の低い私でも高める方法はある?」

「自己否定をやめたいから簡単な自己肯定感の高め方を教えてほしい」

自己否定しやすい人が今から完全にやめるのは難しそうに感じますが、日々ちょっとしたことを意識するだけで自己肯定感は高められます。

どのようなことを意識すればいいのか?ここからは、自己肯定感を高める方法を6つご紹介します。


克服法1. 自己肯定感が下がっていることを自覚する

自分の自己肯定感が下がっていることを知り、そのことを認めてあげるだけでも心が楽になるものです。

自己肯定感が下がっていることに気づくには、

  • 「何が不安なのか」「なぜ自信がないのか」を紙に書き出す
  • 客観的に自分を見て、第三者目線でアドバイスを考える

などがおすすめ。

自己認知をする時は、自分の気持ちに「良い」「悪い」で判断するのをやめるのがポイント。「ありのままでいい」と自分を受け止めてあげましょう。


克服法2. ポジティブな言葉を意識して使う

人は口に出した言葉に気持ちが引っ張られるもの。前向きな言葉を発することで気持ちもポジティブになります。

  • 「何もかもやめたい…」ではなく「やったら成長できるかも!」「楽しそう!」
  • 「また失敗。いつも失敗ばかりだ…」ではなく「この失敗を次に活かそう!」
  • 「あの人に比べて自分は…」ではなく「あの人はあの人。自分には自分にしかない良いところがある!」

など。

自分にとって良くない事が起きても、うじうじ悩まない、良い面を見るようにすることが大切ですよ。

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克服法3. 自己肯定感が高い人の近くにいるようにする

自己肯定感を高める方法は自己肯定感の高い人の近くにいる

自己肯定感の低い人は、周囲の空気に流されてしまう傾向があります。そのため、ネガティブな人に囲まれて過ごすと、自分も引きずられてしまうので自己肯定感を上げることは難しくなります。

逆に、自己肯定感が高い人に囲まれると自分もポジティブになれます。自己肯定感が高い人は、

  • 他者否定をしない
  • 他者肯定ができる
  • 積極的に行動している
  • 自分にも他人にも優しい

などの特徴があります。

そういった人がいるコミュニテイがなければ、今の環境を見直す必要もあるかもしれません。


克服法4. 日々の良いこと、嫌なことを全てノートに書き出す

自分の気持ちや感情を文字にすることで、客観的に自分を見つめることができます。そうすれば、どういった原因で自己肯定感が下がったのかがわかるので、次にどういうアクションをとればいいのかが考えられるのです。

思いのままに、頭に浮かんでいることや感情を書き出してみましょう。書いてみると「自分はこんな風に思っていたのか」と客観視できるだけでなく、「これにはこんな解決策があるな」「これは案外たいしてことないな」などと思いつくことも。

途中で邪魔が入らない、自分だけの場所と時間を確保してから書き始めるのがおすすめですよ。


克服法5. 『セルフ・コンパッション』を行う

『セルフ・コンパッション』とは、心理学におけるマインドコントロールの方法で、自分自身に思いやりや優しさを与えることを指します。気分が落ち込んでいたり、イライラが止まらない時に行うことで、感情を落ち着かせることができるのです。

セルフ・コンパッションの中でも取り入れやすい手法として『コンフォート・ジェスチャー』というものがあります。コンフォート・ジェスチャーとは、

  • 胸に手を当てて、深呼吸する
  • 自分自身を包むようにハグする
  • 片手で片手を優しくなでる

などの動きのこと。

不安やストレスを感じた時に行うことを決めておくことで、自己否定する気持ちを和らげることができますよ。


克服法6. カウンセリングを受けてみる

自己肯定感を高める方法はカウンセリングを受ける

あまりに自己否定が強い場合はHSPなどの生まれつきのものか、重度の場合だとうつ病の可能性があります。「自己否定をやめけど、一人でやるのは難しい…」という人は、専門家に意見を聞いてみるという手もあります。

カウンセリングでは日常的に考えてしまう悩みや、自己否定が強いことについて原因・解決する手段をカウンセラーと共に考えていくことで、自己否定に打ち克つことを目指します。

自分1人で解決しようとせず、困った時は心理学などを学んだ他者肯定のプロの人からの意見を聞くのがおすすめですよ。


【書籍】自己肯定感を高める本のおすすめ5選

自己肯定感が高めるために読みたい本

自己肯定感を高めたいと切実に考えるなら、普段の生活でも意識することが大切です。

ここで紹介する本は、自己肯定感が下がっている人におすすめしたい本ばかり。「自己否定する自分が嫌」と思う時に本を読めば、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。


おすすめ本1. 『自己否定から自己肯定へ: 自己肯定感を高める5つの方法』

自己否定から自己肯定へ: 自己肯定感を高める5つの方法 (オクタンス出版)

この本は、自分を認めるられるようになるための5つのポイントと、それぞれのポイントの実践法を、わかりやすく紹介している本です。

今すぐ実践できる内容ばかりなので、自己否定してしまう癖をすぐに克服できるかもしれません。

この本には自己肯定感を上げるヒントが具体的に書かれています。すぐにでも辛い状態を改善したい人におすすめです。

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おすすめ本2. 『自己肯定感を高めるセルフ・コンパッションWORKBOOK』

自己肯定感を高めるセルフ・コンパッションWORKBOOK (BANAPANA BOOKS)

この本は、臨床心理士である著者が書かれた、本を読み進めながら自己認知し、自己受容して、セルフコンパッションを高めていける本です。

よくある「ひたすら解説」の本ではなく

  1. 解説
  2. 解説に関連したワーク
  3. ワークの実践例

という流れで進んでいくため、とても実践的

具体的なアクションが書かれているので始めやすいのが嬉しいポイント。「読むだけでは行動を起こしづらい」という人にぴったりの本です。

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おすすめ本3. 『自己肯定感のつくり方: もっと自分を好きになる』

自己肯定感のつくり方: もっと自分を好きになる 自分軸を手に入れよう

「私の自己肯定感は上がらないのかも」と諦めかけている人にぜひ読んで欲しい本です。

この本は、「自己肯定感が上がらないのはなぜなのか」を優しい語り口で解説されています。

本を読み終わった後には、「自分は自分のままでいい」と自分に許可がおろせて気持ちが楽になっていることに気づけるでしょう。

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おすすめ本4. 『自分を愛する習慣』

自分を愛する習慣

この本は、題名の通り、自分を愛するために習慣にすべき10のことを解説している本です。

心理学などの難しい用語はなく、理論もシンプルかつわかりやすいのが特徴です。わかりやすいので、習慣を始めるための一歩目が踏み出しやすいのも嬉しいポイント。

結局のところ、本当の意味で自分を満足させられるのは自分自身であることに気付かされる本ですよ。

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おすすめ本5. 『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本

著者である武田さんは、自身もHSPでありながら、数少ないHSPの専門カウンセラーも行っているHSPの専門家。

そのためHSPのリアルな悩みに応えた実践的なテクニックが多数書かれています

読み終わると、心から「感受性が豊かだということは悪いことじゃなかったんだ」「今の自分のままで良いんだ」と思えますよ。

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自己否定が止まらない人は、早めに改善を目指してみて。

自己肯定感は日々の意識で高めることも可能です

今回は、自己否定してしまう原因から自己肯定感を高める方法まで、とことん深堀りして解説してきました。

自己否定が強いと、どんどん自分に対する自信が無くなってしまうので辛いですよね。「自分が生きている意味なんて…」と考えすぎてしまうことも。

自己否定をやめたいなら自己肯定感を上げることが大事。自己肯定感は日々の意識で高めることも可能です。

今回ご紹介した自己肯定感の克服法を参考にして、自己否定する自分から卒業しましょう!


【参考記事】はこちら▽

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