“鈍感なふり”で楽に生きられる。鈍感力を身につける最強の鍛え方とは?

ほのか 2022.01.24
鈍感力とはなんなのかを知りたい人へ。本記事では、鈍感力の意味から、鈍感力を身につけるメリットまで大公開!

鈍感力とは?どんな意味で使われるの?

鈍感力とは?

「鈍感力」とは、自分がストレスを感じたり、傷ついたりしそうな事を、受け止めるのではなく、あえて受け流す力を意味する言葉です。

人気作家である渡辺淳一さんが執筆した「鈍感力」という本をきっかけに話題となりました。

「鈍感」と言葉がついていると、何やかネガティブなイメージが付き纏いますよね。

しかし、鈍感力は言い換えるなら、日常生活の中で自分自身の心を守るために活用できるスマートなスルースキルなのです。

そのため、鈍感力は年齢性別関係なく、またプライベートでも仕事でも使えるため、身につけておいて損はない力ですよ。


「鈍感力」と「鈍感」の違いとは?

一見、似ているようで全く違う「鈍感力」と「鈍感」

「あなたって、本当に鈍感よね。」なんて言われてしまったら、それは100%ネガティブな意味が込められています。

その場の雰囲気を読めなくて見当違いの発言や行動をしてしまったり、他の人の気持ちを考えずに言わなくても良い事を言ってしまったりと、何かと困った人扱いされるのが鈍感な人

一方、鈍感力は、場の空気も読めるし、他人を思い遣った発言もできるけど、自分自身の心が凹むような出来事があった時、必要以上に落ち込んだり、傷ついたりしないよう前向きに考えられる力なのです。

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鈍感力を身につける7つのメリット|あえて鈍感なふりをすべき理由とは?

鈍感力をつけるメリット

ポジティブに毎日を生活できるようになる鈍感力。

この鈍感力が自在に使えるようになったら、一体どんなメリットがあるのでしょうか?

ここからは、鈍感力をつけるメリットについて、一つずつチェックしていきましょう。


メリット1. 嫌なことを受け流せるからストレスが溜まりにくい

仕事やプライベートなどで毎日いろんな人に会っていると、思いがけず嫌な事を言われてしまうこともありますよね。

そんな時に、毎回その嫌な言葉を受け止めてしまうと、心がしっかり傷ついてしまいます

鈍感力を身につけると、そんな嫌味な発言で心が傷つく前に受け流せるようになるので、ストレスが溜まりにくくなるのです。


メリット2. 失敗しても落ち込みにくく、すぐに立ち直れる

自分自身でやらかしてしまった失敗って、いくつになっても落ち込んでしまうもの。

でも、鈍感力が身につくと、外から受ける悪意だけでなく、自分自身の失敗に対しても必要以上に落ち込まなくなるのです。

「あ〜、久々にやらかしたわ。『失敗は成功のもと』って言うし。しょうがない!」

などと、失敗からの立ち直りも早くなるのは大きなメリットと言えるでしょう。


メリット3. 色々なことに挑戦ができる

鈍感力をつけるメリットは沢山挑戦が出来る

一つの失敗に対して、いつまでもクヨクヨとショックを受けていたら、怖くなってしまい次のステップに進めなくなってしまうもの。

でも、鈍感力があると、失敗に対していつまでも引きずらず立ち直れるので、新しい挑戦にも意欲的にトライできるのです。


メリット4. 人と比較して自信を無くすことがない

他人の目を気にしすぎて、勝手に自分と比較して落ち込んでしまうのは鈍感力がないから

鈍感力があれば、「あの人の方がモテるから女として私はダメだ!」という落ち込みも、「あの人ほんとモテるねー。すごいねー。」とサラリと流せるようになります。


メリット5. 他人の評価を気にせずに、自分の好きなことができる

鈍感力がないと、他人の評価にぶんぶんと振り回されてしまいがち。

しかし、鈍感力が身につくと、「〇〇さんは、あんな事言ってたけど、私は私だし。」と割り切って考えられるようになります。

良い意味で周りを気にする事なく、自由に行動できるようになるのです。


メリット6. 物事をポジティブに捉えられる

鈍感力をつけるメリットは物事をポジティブに捉えられる

買い物をしすぎて後悔が出てくるのは、鈍感力がないからかもしれません。

鈍感力があれば、消費を「無駄遣い」ではなく、「自己投資」と考えられるようになります。

また、どんな失敗でも失敗ではなく「将来成功するための糧」と、前向きに捉えられるようになるのです。


メリット7. 相手とぶつかることがない

誰かと言い争うになってしまうのは、相手の発言や行動に、ついついイラッとしてしまうから。

鈍感力が使えるようになると、誰かにされて自分が嫌だと感じた事でも上手にスルーできるようになります。

そのため、「あいつムカつく!絶対言い負かしてやろう!」と喧嘩腰になる必要がなくなって、結果として良好な人間関係を築けるようになるのです。


鈍感力が発揮される4つのシーン|どんな状況で役に立つの?

鈍感力が発揮されるシーン

「鈍感力なんて、なくても別に困らないでしょ?」

「鈍感力つけた方が良いって言われても、いつ役に立つの?」

鈍感力が身につくと、いろんな意味でストレスフリーになれるはず。

では、一体どんな時に鈍感力が発揮されるのでしょうか?

ここからは鈍感力が発揮されるシーンや、鈍感力のおすすめの活用法について、一つずつチェックしていきましょう。


シーン1. 悪口や嫌味を言われた時

心にグサグサと突き刺さる悪口や嫌味は、なかなか消えてくれないもの。

しかし、鈍感力があれば、自分が傷つきそうな言葉も上手に受け流せるようになるのです。

「そういう考えもありますよねー。」などと、悪口や嫌味ではなく、「一つの意見」として受け取って答えることもできるようになります。


シーン2. 喧嘩になりそうな時

思わず、カッとなって言い返してしまったら、喧嘩が始まってしまうだけ。

鈍感力が使えるようになると、感情に任せて発言する事がなくなるので、激しい喧嘩も回避できるようになります。

たとえ、喧嘩になってしまったとしても、自分自身を俯瞰しながら発言や行動ができるようになるので、できるだけ穏便かつ素早く喧嘩を終わらせられるのです。


シーン3. 今、何をすべきなのか求められた時

鈍感力が発揮されるシーンは今、何をするか求められた時

鈍感力があると、本当に必要な事はなんなのか、見極めることが出来る様になります。

仕事などで、上司や同僚の言葉にどうしてもイライラしてしまうのは、その人達が「本質から外れた余計なこと」まで言ってくるから。

鈍感力を使って、必要な情報の取捨選択が出来るようになると、感情と情報を切り分けて判断できるようになりますよ。


シーン4. 仕事で失敗した時

仕事の失敗点は反省すべきですが、後悔だけするなら時間だけが無駄にすぎていってしまうもの。

鈍感力があれば、失敗をまず受け止めて、反省点のみをしっかり心に刻み気持ちを切り替えられるので、次からは常に高いパフォーマンスで仕事ができるようになるのです。


鈍感力を身につける5つの鍛え方|今すぐ考え方を変える方法とは?

鈍感力を鍛える方法

「鈍感力を身につけた方がいいって言われたんだけど、身につけ方とかあるの?」

「気にしすぎな性格で困ってるから鈍感力を鍛えたい!鍛え方を教えて!」

鈍感力を身につけましょう!なんて言われても、一体どのように身につけたらいいの分からないですよね。

ここからは、鈍感力の鍛え方や身につけ方、鈍感力を鍛えるために意識したい考え方について、一つずつチェックしていきましょう。


鍛え方1. 完璧主義を辞めて、60%くらいの力で生きる

女性でも男性でも常に100%を目指す完璧主義さんって、どこにでもいるものです。しかし、鈍感力を身につけるためには、この完璧主義を卒業してみましょう。

自分の完璧は、あくまで自分にとっての完璧であり、他人には他人基準の完璧があります。

例えば、企画書を作成する時、細部まで拘った自分なりの完璧な企画書を作るまで粘るのではなく、とりあえず、人に見せられるレベル、60%程度の出来までできたら、そこで一度提出してフィードバックを貰いましょう。

貰ったフィードバックを参考に、さらにブラッシュアップした方が、自分なりの100%を目指した企画書よりも、さらにレベルの高い企画書を効率よく作成できるのです。

常に完璧を追い求めていると、自分自身も疲弊してしまいますが、完璧主義を辞めるだけで、貰ったフィードバックにも余裕で取り組めるようになりますよ。

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鍛え方2. 悪いことが起きても、”なんとかなる”と思うようにする

何かトラブルが起こった時、そのトラブルの悪い面ばかりをついつい注目してしまいがち。

しかし、起こってしまった事の悪い面ばかり見ても状況は改善しません

例えば、電車の遅延で会社に遅刻しそう、重要な書類を会社に忘れて取引先に来てしまった、など、嫌なトラブルはいきなり起こるもの。

そんな時は、とりあえず、起きてしまった事に対して「まぁ、なんとかなるよね。」と、気持ちを大きく構えてみましょう。

具体的な解決策がまだ見つかっていなくても、気持ちが前向きになれば、新しいアイディアも出てきやすくなりますよ。

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鍛え方3. ネガティブな感情を吐き出す場所を作る

鈍感力を鍛える方法ネガティブな感情を吐き出す場所を作る

悪意ある言葉やイラっとする出来事を、できるだけ考えないようにしたくても、どうしてもモヤモヤと心ん中で黒い感情が渦巻き、溜まり過ぎてしまう事もあります。

そんな時は、そのネガティブな気持ちをしっかり吐き出せる場所を作っておきましょう。

信用できる人に聞いてもらうも良し、一人で紙に書き出すも良し、自分から一度アウトプットすると、それだけで気持ちもスッキリ晴れますよ。


鍛え方4. 言い返したくなっても"6秒"は我慢する

誰にだって「そんな事言われたくない!」と反論したくなる瞬間があるもの。

でも、そこで感情に任せて言い返してしまっては、泥沼の言い争いに発展するだけ。 どんなに言い返したくなっても、そこは一旦グッと6秒だけ我慢してみましょう。

怒りのピークは最初の6秒にくるといわれているので、この6秒を頑張って乗り越えれば、頭の血管が切れそうなぐらい激しい怒りでも上手にコントロールできるようになりますよ。


鍛え方5. 自分の軸、信念を大切にする

鈍感力の身につけ方って、実はとってもシンプル。

考え方の基準を他人軸から自分軸に変更するだけなのです。

基準が他人軸だと、「今の自分おかしくなかったかな?」「この服、男ウケするかな?」など、周りの視線ばかりが気になって振り回されてしまいます。

しかし、自分の中に確固たる信念や軸があれば、他人の目を気にせずに行動できるようになるので、よりストレスフリーに日々を過ごせるのです。

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鈍感力を発揮する時の注意点はある?人間関係を壊さない5つのコツ

鈍感力を発揮する際の注意点

日々をもっと穏やかに心地よく過ごすために欠かせない鈍感力ですが、この鈍感力の意味を履き違えてしまうと余計なトラブルを招いてしまう場合もあります。

では、鈍感力を身につけた後、一体どんなどんな事に気をつければ良いのでしょうか?

ここからは、鈍感力を発揮する際の注意点や、鈍感力を用いて良好な人間関係を築くコツについて、一つずつチェックしていきましょう。


注意点1. 直属の上司や仲の良い友達には使わない

鈍感力を発揮しすぎると、鈍感力のある人ではなくただの鈍感な人になってしまう場合があります。

特に、鈍感力の意味を勘違いして、誰にでも鈍感力を使ってしまうと、

「あの人ほんと空気読めないよね。」

「まともに話し合いできないから言っても無駄だよ。」

などと、取り返しのつかない印象を強く与えてしまう可能性もあるので注意しましょう。

鈍感力を使って良いのは、悪口や嫌味ばかりを言ってくる、いわゆる嫌なヤツに対してだけ。

親身なアドバイスをくれる直属の上司や仲の良い友達などには、今まで通りきちんと耳を傾けましょう。


注意点2. 本当に自分が悪い時は素直に謝る

ものすごく耳が痛いアドバイスや失敗が、時として今後の自分の成長に欠かせない場合もあります。

しかし、全ての出来事に対して鈍感力を使ってしまうと、自分自身でせっかくの成長の機会を潰してしまうことがあるのです。

自分自身の過ちを認める必要がある時には、素直に認めて誤り、今後の糧としてしっかり生かしていきましょう。

そのためにも、鈍感力を発揮すべきかどうか、情報の取捨選択を間違わないようにする事が大切ですよ。


注意点3. 身近に困っている人がいたら見て見ぬ振りをしない

鈍感力を発揮する際の注意点は身近に困っている人がいたら気にかける

自分にストレスが溜まりそうな事を避けようと、大切な人の困っている時にも鈍感力を発揮するのは、絶対にやめましょう。

身近な人のトラブルまでスルーしてしまうと、そのスルーが原因で信頼関係が失われてしまう可能性大

自分が絶対大切にしたい人達がトラブルに遭っている時は、親身に話を聞いて問題解決に尽力するのがおすすめですよ。


注意点4. 露骨な『鈍感力』を使わない

鈍感力が他の人にバレてしまうと、その人をイライラさせる原因になってしまいます。それがきっかけで、余計に嫌味を言われてしまう可能性も

鈍感力を使う時は、さりげなくが基本。

軽く受け流すだけでなく、時にはユーモアを交えて返してみたり、他の話題を振ってみたりと、絶対に相手にバレないようにするのがおすすめですよ。


注意点5. あえて鈍感力を使わない時を見極める

自分がストレスフリーになるための鈍感力ですが、場合によっては、相手にストレスをかけてしまう場合があります。

深刻な悩みを抱えている相手がいる時に、その人の話をスルーしてしまうのではなく、話を聞いて問題解決の手助けをしてみて。

時には、あえて鈍感力を使わない方が良い信頼関係を構築しやすいということを覚えておきましょう。


鈍感力を高める書籍のおすすめ3選|身につけ方が分かる本とは?

鈍感力を高めるために参考になる書籍

「婚活でいつも男性に嫌味を言われるのが耐えられない。鈍感力の身につけ方を今すぐ知りたい!」

「何かと嫌味を言ってくる上司をスルーする鈍感力の身につけ方、どこで勉強できる?」

女性でも男性でも使える鈍感力。

最後に、知っておいて損はない鈍感力の身につけ方が分かる本をご紹介しましょう!

おすすめ本
  1. 『鈍感力』
  2. 『反応しない練習』
  3. 『嫌われる勇気』
タップすると移動します

おすすめ本1. 『鈍感力』

鈍感力 (集英社文庫)

本家本元、渡辺淳一さん著作の「鈍感力」。

この一冊から、「鈍感力」という言葉が世に広まりました。

恋愛や夫婦生活、職場など、様々なシーンで活用できる鈍感力について、経験談を中心に描かれています。

「鈍感力って、一体何?」という鈍感力初心者さんにおすすめですよ。

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おすすめ本2. 『反応しない練習』

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

独立派出家僧である草薙龍瞬さんの著作「反応しない練習」は、実は原始仏教入門。

鈍感力とは一見何も関係がなさそうですが、実は、鈍感力に欠かせないスルースキルの身につけ方が学べる本なのです。

ついつい、他人の言動に反応して振り回されがちな方にぴったりですよ。

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おすすめ本3. 『嫌われる勇気』

嫌われる勇気

心理学界の巨匠アルフレッド・アドラーの教えを元にした「嫌われる勇気」。

いつも自分が思っていることより、他人が思っている事を優先してしまう他人軸さんにおすすめの本です。

鈍感力を身につけたくても、他人の言動をスルーする勇気がなかなか出ないと悩んでいるのであれば、ぜひ、読んでみましょう。

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鈍感力を身に着けて、人生をもっと気楽に生きよう!

鈍感力は、何かとストレスが溜まりやすい毎日を、少しでも過ごしやすくしてくれる力です。

鈍感力は、何かとストレスが溜まりやすい毎日を、少しでも過ごしやすくしてくれる力です。

「なんで、あんな事言われなきゃいけなかったんだろう?」などと、心の中でモヤモヤと渦巻く思いも、鈍感力さえ身につければ、モヤモヤする事なく受け流せるようになります。

ご紹介した本は、どれも読みやすい本ばかりなので、ぜひ一度読んでみてくださいね。


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