自己陶酔の意味とは?自分に酔ってる人と上手に付き合う“6つの対処法”
そもそも「自己陶酔(じことうすい)」の意味とは?
「自己陶酔」とは、自分自身に酔って自己評価を高く見積もっていることを意味します。
自分の容姿や能力、行動など、全てのことにうぬぼれが出ている傾向があります。
例えば鏡を見て「自分はかっこいい」とつぶやいたり、仕事のできるさまを振り返り「仕事ができる自分すごいわ…」と自分に酔っている様子を指して使います。
自己陶酔の類語としては、ナルシストという言葉が同じような意味で使われますよ。
自己陶酔している人の8つの特徴|自分に酔っている人の共通点とは?
「職場にいる同僚が自分に酔っていることが多く、見ていて痛い」
「自己陶酔する人はどんな特徴があるの?」
男性女性問わず、あなたの周りにもナルシスト気質の人はいますよね。
しかし、自己陶酔という言葉を耳にしたことはあるけど、どんな特徴があるのかは知らない人が多いはず。
そこで、ここからは自己陶酔する人の特徴を解説します。
- 主人公が自分の話ばかりする
- とにかく自慢話が多い
- 得意なことでマウントをとってくる
- 虚言癖がある
- 負けず嫌いで嫉妬しやすい
- 人の話が耳に入らない
- 我慢が苦手で感情を表に出してくる
- 悲劇のヒーロー(ヒロイン)になりがち
特徴1. 主人公が自分の話ばかりする
自己陶酔する人は自分が大好き。独りよがりな性格なので、自分が中心にならないと満足しません。
例えば、
「俺が学生の頃はバンドでボーカルやってたんだ。バレンタインデーはチョコの山ができたよ」
「最近合コンに行ったら男性全員が自分のことを見ていたんだ。よりどりみどりで誰にしようか迷っちゃったよ」
と延々と自分中心の話を続けてしまいます。
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特徴2. とにかく自慢話が多い
周りには自慢話をすることが多いのですが、それは自分に対する自信の無さからきています。
昔からあまり目立たなかったため、注目されたいがために自慢をしてしまうのです。
「この前ホテルのスイートルームに泊まってきたんだ。一泊10万円もしたんだぜ」
「最近、超イケメンの男性にナンパされたの!その前はスポーツ選手に声かけられるし、私モテモテかも」
のように、周囲に「この人はすごい」と思わせることで、自分に酔っています。
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特徴3. 得意なことでマウントをとってくる
勉強やスポーツなど、得意分野がある人は、相手よりも自分の方が優れているとマウントを取りにきます。
でもこれは、あくまでも2人の間での優劣をつけたいのではなく、周囲に自分の優秀さをひけらかしたいだけ。
「サッカーやっているんだね。俺はインターハイに行く寸前まで行ったんだよ」
「営業成績上がったね。だけど当時の私はもっと契約とってきてたよ」
と、見えを張りたがるでしょう。
特徴4. 虚言癖がある
自分に酔っている人は寂しがり屋の気質があります。かまってもらえないと寂しいので、周囲の気を引くためには、嘘をついても構わないと思っているのです。
- 前職は副主任どまりだったけど「前の仕事は店長でさ、人をまとめるのが大変だったんだよね」
- 街を歩いている時、スナップ写真を1度だけ撮ってもらったことがある人が「プロのカメラマンが写真をぜひとも撮りたいって言われてさ…」
など、ちょっと本当にありそうな絶妙な嘘から絶対にありえない嘘までついてきますよ。
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特徴5. 負けず嫌いで嫉妬しやすい
親から褒められて育ってきた人は、負けることに慣れていません。特に一人っ子の人にはこの傾向が強いと言えるでしょう。
- 自分よりも営業成績を上げている人を見て「あの人はたまたま俺よりも契約をとれただけ。実力はたいしたことない」
- 自分が片思いをしていた男性が他の女性と付き合った時、「あの女性なんて大して可愛くないのに…」
このように、自分の負けを認めたくないがために、他の人への嫉妬を顕にすることも。
特徴6. 人の話が耳に入らない
これまでは自分の思い通りに事が進んできたことが多く、独りよがりの性格になっていることも。
- 仕事で上手くいかなくても過去の成功体験が忘れられず、せっかくのアドバイスも聞かない
- 人に教えを乞うても「やっぱり自分の考えの方が合ってそうだ」と、自分の考えを優先する
など、自分主体で物事を考えがちなので、人の話に聞く耳を持ちません。
特徴7. 我慢が苦手で感情を表に出してくる
幼いころから甘やかされて育ってきたため、我慢をせずに済みました。しかし、大人になるにつれて我慢をする場面に遭遇すると、感情が抑えきれずに顔に出てしまいます。
仕事で上手くいかず上司に怒られた時、「自分は悪くない。無能な上司だ」と思って睨み返す
欲しかった洋服が品切れで入荷が来週だと言われた時、「せっかく来たのに」と不満を漏らしつつ眉間にしわを寄せる
感情をコントロールするのが下手なので、機嫌が悪そうな時は近寄らないのが無難です。
特徴8. 嫌なことがあると悲劇のヒーロー(ヒロイン)になりがち
人の弱みを握ると、マウントをとりがちな自分に酔っている人ですが、自分の不幸は上手に利用します。
人を心配させることで、悲劇のヒーロー(ヒロイン)になれると考えているのです。
「女性に振られたかわいそうな自分。あの人はもったいないことをしたなぁ…」
「友人に一方的に怒られた。何も悪いことしていない私はかわいそう」
など、まるで自分が全面的に悪くなく、不幸であることを主張。
自分を哀れんでしまっている”自己憐憫”に陥ってる状態ですね。
自己陶酔する人の5つの心理|カッコつけてしまう理由とは?
ここまでで自分に酔っている人の特徴を理解していただけたかと思います。では、なぜかっこつけてしまうのでしょうか。
ここからは、自己陶酔の原因となる心理を深掘りしていきます。何を考えて、かっこつけてしまうのか、ナルシストな人の心理を紐解いていきましょう。
心理1. 注目されて気持ちよくなりたい
もともと褒められたり、注目されたりと目立つ方ではなかった人は、たまたまの経験でも注目されることが気持ち良くて忘れられないという人も。
かっこつけることで褒められる、褒められると注目されるので気持ちよくなる、という流れを作ろうと考えています。
心理2. イケてる自分に満足したい
そもそもナルシストなので、自分大好きな人が多く、自分のことをイケてる男性、または女性だと自己評価しています。
しかし、自己評価だけでは飽き足らず、他人からも「イケメンですね。美人ですね」と言ってもらい、満足したがっているのです。
そのため、自己陶酔して自分すごいアピールをしてしまうのでしょう。
心理3. 職場で尊敬されて異性からモテたい
職場に異性がいるとどう見られているのか気にする自己陶酔する人は、特にモテたい欲が強く、かっこつけることで注目を浴びる癖がついてしまいました。
どうすれば尊敬されてモテるのかを考えた結果、かっこつける行動につながったのです。
心理4. 誰よりも自分がすごいと思っている
他人よりも自分が優れていると思っているので、謎の自信を持っている人も。
そのため、自信が行動に表れ、かっこつける行動につながるのです。
- チームの誰よりも仕事ができる
- 仲間内で一番モテる
などのように思い込んでいるでしょう。
心理5. もっと心配されたい
幼少期に親が仕事で忙しく、かまってもらえなかった人は、人の気を引きたい気持ちが強くなってしまうことも。
心配されれば人がかまってくれるので、あえてかっこつける悲劇のヒロイン(ヒーロー)になろうとするのです。
本当はそんなことしたくないと思っている人もいるのですが、心配されると嬉しいのでかわいそうアピールが止まりません。
自己陶酔する人への6つの対処法|ナルシストな人と上手に付き合うコツとは?
「職場の同僚が独りよがりすぎて厄介。どう接すればいいの?」
「自分に酔っている人とも関わらないといけない。対処法があるのか知りたい」
自己陶酔する人は、付き合い方が難しく悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
たしかに、付き合い方を間違ってしまうと、一方的な思い込みで嫌われるかもしれません…。
自分に酔っている人の対処法を身につけて、上手に付き合っていきましょう。
対処法1. ひとまず肯定してその場を乗り切る
独りよがりの人はかまってほしいがために、人の気を引く行動をとりがちです。そのため、相手の反応を確認すれば満足してくれる可能性があります。
- 昨日は「ほとんど寝ていないけど、契約がどんどん取れてすごくない?」という同僚に対して「さすがだね。できる人は違う!」
- 自分はモテるという友人には「すごいじゃん。恋人は選び放題だね」
と、相手の言っていることを肯定しましょう。
自分の発言を否定されるとイラっとするので、あくまでも認めてあげることが適切な対処法になります。
対処法2. 先に褒めておくことで承認欲求を満たす
自己陶酔している人は他人に認められたいという承認欲求が強いです。自己陶酔する人が褒めてほしいと考えているポイントを行動に表す人であれば、はじめから褒めておくと良いでしょう。
仕事の成果を褒められたい人は「今月も営業成績順調ですね。さすがです」
SNSのいいね数をアピールしたい人は「100いいねが付いているじゃん、注目されているね」
のように、褒めておくと喜びますよ。
褒められると承認欲求が満たされるので、これ以上関わってこなくなるメリットがあります。
対処法3. 親しい友人なら「やめなよ」と言ってあげる
もし自己陶酔する人が優れていたとしても、自分に酔いすぎると周りから嫌われる原因の一つになります。自分では気がつかず、直す気がないかもしれないので、注意してあげると効果的です。
- あまりにも空気を読まない友人には「ちょっと人の話も聞いてみても良いんじゃない?」
- 見た目にこだわりすぎる同僚には「そんなに鏡を見ていると、痛い人に見られちゃうよ。」
と伝えてあげましょう。
一時的に傷つける形になるかもしれませんが、本人が自己陶酔を直すきっかけになるかもしれません。
ワンポイントとしては、強く言いすぎずに優しくいってあげること。
対処法4. 逆にこちらから頼ってうまく使う
相手が褒められたいがためにかっこつけているのであれば、行動に移して仕事などをやってもらうのも良いでしょう。
- 難しそうな案件を「〇〇さんならできる!」と頼りにする
- 自分の仕事が回らなくなる前に「〇〇さんの仕事ぶり期待してます」とお願いする
のように、上手く持ちあげて動いてもらいましょう。
頼られた方も「みんな自分に期待しているんだな!」と気持ちよくなりますよ。
自分の仕事を減らせるメリットも期待できます。
対処法5. 可能な限り関わらないようにする
関わりを持つとストレスが溜まるのであれば、はじめから関わらないようにしましょう。近くにいれば視界に入りイライラするので、距離をとると安全です。
- 自己陶酔する人の声が聞こえたら、すっと遠くに逃げる
- どうしても関わらないといけない時は、業務連絡だけなど最低限のやりとりで済まし、関わりを減らす
関わりが減るので、気持ちが楽になるメリットがあります。これを繰り返せば相手もいつかは気づき、反応してくれない人と認定されれば、関わってこなくなりますよ。
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対処法6. 上司や友人に相談する
職場やプロジェクトが一緒の場合、関わりを持たないのは至難の業。独りよがりをする人がいるだけで耐えられない場合は、あなたの精神が保てなくなる可能性があります。
- 仕事でプロジェクトが一緒の場合、上司に「自分の話しかせず、人の意見を聞かないところが苦手なんです」と相談する
- プライベートで仲の良いグループに相手がいる場合は、友人に「〇〇が苦手なんだ」と相談し、関わりを減らす
相談することで、周囲の協力を得られるでしょう。
さらに、周りが対応策を考えてくれることもあり、現状よりも良い結果になるメリットも得られるかもしれません。
【番外編】自己陶酔してしまう性格を改善する4つの方法とは?
「どうしても自分をより良く見せてしまう癖が治らない。どうすれば良いの?」
「無意識のうちに独りよがりしているかもしれない。」
自分が自己陶酔する人の特徴に当てはまっていたら、できるだけ早く直したいですよね。
もしかしたら、周りの人から知らず知らずのうちに嫌がられているかもしれません…。
ここからは、どうすれば自己陶酔する癖を直せるのか、秘訣を解説します。
改善方法1. 自分の話題を自分の口からするのをやめる
自分の話題をする時、自慢話か悲劇の話しかしない人は要注意です。自分の話ばかりしていると、「また自分語りがはじまったよ」と嫌われる要因になるかもしれません。
例えば、
- 一緒に話している人に「最近楽しかったことは何?」と質問を投げかける
- 聞き役に徹し、なるべく自分から話さないようにする
のような対応をすると良いでしょう。
自分の話をする機会を減らせば、自分に酔う場面を減らせるので独りよがりを直せますよ。
改善方法2. 常に相手の気持ちを考えるように心がける
相手に対してマウントをとりがちの人は、「舐められたくない」、「弱い自分を隠したい」、などの気持ちがあるから。ですが、自分のことよりも、まずは相手の気持ちを優先してみましょう。
例えば、
- 相手が最近恋人ができたと言ったら、「良かったじゃん。相手は誰?」と相手が伝えたい内容を先回りして聞く
- 仕事が上手くいかずに転職を考えている時は、「〇〇なら他の職場でも活躍できるよ」と励ます
相手の気持ちが分かるようになれば、その人がマウントをとるために話をしているわけではないことがわかるようになり、自己主張を減らせますよ。
改善方法3. 人が言っていることを遮らずに最後まで聞く
人が話しているのに遮ってしまう人は、空気が読めない独りよがりな人と思われがち。相手の言いたいことがわかっても、最後まで話を聞きましょう。
- 仕事の愚痴を延々としゃべっていても、言いたいことが無くなるまで黙って聞く
- つまらない話だと思っても、相手の言いたいことを理解するように聞いてみる
と、とりあえず言いたいことを言ってもらうのです。
最後まで話が聞けるようになると、「相手はこう言いたいんだろう」と勝手に解釈する自己中心的な考えを直せますよ。
改善方法4. できない自分を受け入れる
自己陶酔する人は自分の弱さを受け入れたくないと思っています。いつまでも自分の弱さを認めずにいると、強がりが独りよがりに繋がり、これからも直すことはできないでしょう。
改善方法としては
- できないことがあることを受け入れる
- いつまでも強がらなくていいと自分に伝える
がおすすめです。
自分の弱さを受け入れると、弱さを隠すために強がっていた態度を改められます。「マウントをとらなくてもいいんだ」とわかり、自己陶酔しなくなるでしょう。
自己陶酔する人とは程よい距離感で付き合ってみて。
自己陶酔する人はナルシスト気質があり、人に認められたい心理が働いています。また、自分自身の弱さと向き合わないからこそ、あえて独りよがりの行動に出てしまうのです。
自己陶酔する人が近くにいると大変ですよね。また、直したいと考えていてもなかなか直せないと苦しいでしょう。
しかし、自己陶酔は改善方法をしっかり理解すれば直せます。この記事を参考にして、自己陶酔する人の対処法や改善方法を実践してくださいね。
【参考記事】はこちら▽
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