仕事を辞めて後悔する人の特徴6選。退職して後悔しないための方法とは

長谷川大輔 2018.02.20
仕事を辞めて後悔しない転職をするためには、自分のスキルや現状を把握して本当に転職するべきかどうかをじっくり判断することが大切です。そこで今回は、仕事を辞めて後悔する人の特徴や後悔しないために心がけたいことをご紹介します。ぜひ、転職を検討するときの参考にしてみてくださいね。

仕事を辞めて後悔する人に共通する特徴

仕事を辞めて後悔している人

仕事を辞めて後悔しないためには、辞めることを決意するための明確な理由や目標が必要です。勢いで辞めてしまったり自分の状況を客観視できていなかったりすると後で後悔する場合も。一度辞めてしまうと元の職場にはなかなか戻ることはできません。そこでまずは、仕事を辞めて後悔する人にはどのような共通点があるのかご紹介します。当てはまるものがないのかチェックしてみるだけでも、後悔しない転職をすることに繋がりますよ。


① 勢いで仕事を辞めてしまった

仕事を辞めたことに後悔する人に多い特徴として挙げられるのは「勢いで辞めてしまう」ことです。明確な理由がないままそのときの気分や感情に任せて辞めた場合、辞めたあとの生活や転職活動の実情を把握できていない場合が多いです。その結果、思っていた現実とのギャップを感じるようになり、仕事を辞めないで続けていた方が良かったと思ってしまうことも。

また、周囲が転職活動をしているからと流されて仕事を辞めた場合も、後悔してしまうことが多いです。今の仕事もしっかりと選び就職活動をして決めたはず。感情や勢いに任せて仕事を変えるのはおすすめできません。


② 自分の仕事や職場を客観視できていなかった

毎日同じ職場にいて同じ仕事をしていると、自分の仕事の価値や環境のありがたみを客観的に見れなくなる場合があります。その結果、何となく他の仕事もしてみたいと漠然とした理由で今の仕事を辞めてしまうと、後から後悔してしまうケースも。また、客観的に見れば、福利厚生や給与なども悪くなかったと後から気付くケースもあります。

仕事の楽しさや仕事の環境を客観視するには、一度仕事内容を紙に書き出してみるといいでしょう。メリットややりがいを感じていることを書き出してみると、意外にも自分に合っていた、まだまだやりたいことがあるといった発見に繋がります。


③ 目の前の不満に意識を取られている

自分の仕事や職場に不満を抱えるようになると、どうしても視野が狭くなりがちです。「自分ばかり責任のある仕事を任される」「やりたい仕事ではない」などちょっとした不満を一人で抱え込んでいると、不満ばかりが膨らんでしまいます。その結果仕事を辞めてみたものの冷静に考えてみると、思ったよりも悪い環境ではなかった、自分に期待してくれていたなど気付くことがあります。

しかし、辞めた後ではもう遅いのです。こうならないためにも、仕事や職場に不満を感じたら客観視してみることが大切です。または、周囲に相談してみることで、自分の環境の良さや仕事のやりがいに気付くことができます。


④ やめたいと思った動機が時間が解決してくれる問題だった

誰でも仕事を辞めたいと思ったことは、一度や二度はあるはず。しかし、なぜ辞めないのかというと、多くの場合は時間が経つことで自然と解決できるからです。例えば、仕事で失敗をした、仕事が上手くいかないなどといった理由は一時的な動機で、このような状況は長くは続きません。

また、仕事が忙しい場合や仕事が上手くこなせないという場合も同様で、時間と共に解決策や打開策を見つけられることが多いです。このような時間の経過や経験によってカバーできる問題で辞めてしまうと、後からもう少し我慢すればよかったと後悔してしまうことがあります。


⑤ 前職に就いていた過去を美化して捉えてしまっている

今までに転職をした経験がある場合は、今の仕事と前の仕事を比べてしまっている可能性があります。とくに、前職を美化している場合は「前の職場はもっと働きやすかった」「前の職種の方が向いていた」などと考えてしまいます。その結果、今の仕事を頑張る前に前のような環境に戻りたいという思いだけで仕事を辞めてしまいます。

しかし、具体的な目標や動機がないまま転職を繰り返してもまた「前の会社の方がよかった」と美化してしまうはずです。仕事を辞めたい理由を過去から探すのではなく、今やれることや目標を探すことで自分のためになる転職ができるようになります。


⑥ 今の仕事に慣れていないせいで弱気になっている

社内の異動で今までと職種が変わった場合や勤務地が変更した場合に多いのが、仕事や環境に慣れていない弱気から仕事を辞めたいと思ってしまうことです。普段より気持ちが弱っているので、些細なことでも辞めたいと感じてしまう場合も。しかし、仕事内容や職場に不満があるわけではないので、慣れるまでの期間に辞めてしまうと後から後悔することが多いです。

この期間はちょっとだけ頑張ってみる期間だと捉えて、仕事を続けてみましょう。それでも辞めたいと感じる場合には、期限を決めてそこまで頑張ってみて考えるというのもひとつの手段です。


今の仕事を辞めても後悔しないために心がけたいこと

転職をした後に辞めなければよかったと後悔したくないもの。そのためには、どのようなことを心がければいいのでしょうか。転職は一時的な感情で決めるものではなく、しっかりとしたキャリアプランや理由を持って行った方が満足のいく結果が得られます。

そこでここからは、今の仕事を辞めてから後悔しないために心がけたいことをご紹介します。このチェックポイントを確認してみるだけでも、仕事を辞めるべきかどうかを検討する材料になりますよ。


① 部署異動で解決できる問題かどうかよく検討する

今の仕事を辞めたい理由が部署移動で解決できるかどうか検討してみましょう。例えば、社内の他の課や部署に異動することでやりたい仕事ができる場合や働きやすくなる場合は、仕事を辞める必要はないでしょう。

このような場合には、一度人事や上司に相談してみるのもひとつの手段です。相談したことで希望を組んで部署異動が実現できた場合には、今までの人間関係を生かしながら慣れた環境で仕事を続けることができます。転職活動をするという負担を減らしてやりたい仕事に挑戦できるので、仕事を辞めるよりもリスクが少なくて済みますよ。


② 今の仕事を辞めたい理由を洗い出す

一度冷静になって今の仕事を辞めたい理由と向き合ってみましょう。仕事を辞めたい理由をすべて紙に書き出してみると分かりやすいです。辞めたい理由の中で、どうしても転職をしないと実現できないことはいくつあるでしょうか。

例えば、キャリアアップしたい場合も、このまま仕事を続ける方がキャリアを積める場合もあります。また、仕事内容や福利厚生に不満がある場合は、上司などに相談することで改善するかもしれません。仕事を辞めたい理由が転職するメリットにしっかりと結びついているのか考えることで、今の仕事を辞めるかどうかの判断材料にもなります。


③ 本当に辞めて良いのか、退職後の生活を考える

今の仕事を勢いや感情で辞めてしまうと、一番困るのが退職後の生活です。仕事を辞めてから転職活動をする場合には、ある程度の貯蓄が必要です。また、転職先の給与が今の仕事よりも下回る可能性がある場合には、長期的なライフプランを立てておく必要があります。それにプラスして、どのように転職活動を進めていくのか明確に決めておかないと、いつまでも生活が不安定なままになってしまいます。

そのため、仕事を辞めるときにはその後のこともしっかりと計画を立てておくことがポイント。それでも辞めたいかどうかを判断してみるといいでしょう。


④ キャリアプランややりたいことに影響しないか

今ここで仕事を辞めることが、今後の目標やキャリアプランにマイナスにならないか、一度じっくりと考えてみましょう。もちろん、転職をすることでキャリアアップになる場合ややりたい仕事に繋がる場合も多々あります。その場合には、今の仕事と転職先ではどちらのほうが効率よく理想的なキャリアを積むことができるのか検討することがおすすめです。転職することで、人間関係の構築はもちろんのこと、数年間の下積みをしなければならない場合もあります。

一方で、今の仕事を続けたほうが数年後にはスキルアップができる場合も。長期的な目でみて、どちらのほうが自分にプラスになるのか確認してみるといいでしょう。


⑤ 焦ってしまい、どこでも良いからととりあえず次の仕事を決めない

仕事を辞めたい一心で、とりあえず転職できる仕事を探すのは後で後悔することになります。今の仕事を決めたときも、いろいろな視点から総合的に判断をしたはず。それと同じで、転職するにしても時間をかけて本当にやりたい仕事を見つけるべきです。そうでないと、転職をした後にこんなはずではなかったと感じていまいます。

また、適当な転職をすることで将来の目標からかけ離れてしまい、返って本当にやりたいことから遠ざかってしまう場合も。そのため、その場しのぎの転職先を見つけるのではなく、しっかりと目標を持って転職できるようになるまでは今の仕事を続けることをおすすめします。


⑥ 自分のスキルや仕事内容を棚卸してもう一度見直す

仕事を辞めて転職活動をするとなると、自分のスキルや今までにしてきた仕事内容を理解しておく必要があります。今まで経験した仕事を棚卸ししてみて、どのような仕事にやりがいを感じたのか、どのようなことが得意なのか整理してみましょう。それと同時に自分のスキルを客観的に見つめて、そのスキルではどのような転職先があるのか検討してみることもおすすめです。その上で、転職した方がスキルアップになるのか、今の仕事を続けたほうがいいのか判断することができます。また、仕事内容を棚卸しした結果、意外と今の仕事が合っているということを知るきっかけにもなります。


⑦ 今の仕事を始めてよかったと思える転職になるか

仕事を辞めたいという明確な理由や自分のスキルなどを総合的に判断して、転職をしてよかったと思えるかどうかも大切なポイントです。少しでも不安やスッキリしない点がある場合には、その理由を考えてクリアにしていくことで、転職をするべきかどうかを判断する基準となります。

また、福利厚生や給与などの手当ても、転職をすることでどのような変化があるのか検討しておく必要があります。自分の思うような待遇でない場合、転職先してよかったと感じることができないからです。そのため、客観的にさまざまな視点から検討してそれでも転職してよかったと感じるかどうかを考えてみましょう。


⑧ 転職エージェントと相談して本当に転職が必要か検討してみる

転職エージェントとは、転職活動の知識やノウハウのあるアドバイザーに相談をしながら、満足のいく転職活動ができるようにサポートしてもらえるサービスです。客観的なアドバイスや転職の知識を教えてもらえるので、一度相談してみるのもひとつの手段です。プロのアドバイザーから転職することでどんなメリットがあるのか、どのようなスキルを生かせるのか聞くことができるので、転職が必要なのか判断をするときの材料にもなります。

また、一人で悩んでいてもなかなか解決しない問題を、プロのアドバイザーに相談することができるところも大きなメリットです。


⑨ 辞める前に転職先を決めて、無職の期間をなくす

仕事を辞めると決断した場合は、仕事を辞める前に転職先を決めることで無職の期間をなくすことが可能です。しかし、この期間は通常の仕事をしながら空いた時間を利用して、転職活動を自発的に進めていかなければなりません。転職エージェントなどを利用して効率よく進めていくこともできますが、自分が主体となり動いていくことが大切です。

そのため、転職したいという強い思いと根気よく取り組む姿勢が必要です。そこまでのことをしたくないと感じる場合は、今の仕事を続けて転職についてはゆっくりと考え直した方がいいかもしれません。


焦ってはダメ。しっかりと現状を把握して、まずは自分の立ち位置を見極めましょう

今回は、仕事を辞めた後に後悔しないために心がけたいことや後悔してしまう人の特徴をご紹介しました。一度仕事を辞めてしまうと、元の職場に戻ることはなかなかできません。だからこそ、焦らずにゆっくりと考えることが大切。本当に転職する必要があるのか、転職することでメリットがあるのか、冷静に検討してみましょう。

自分一人では客観的に考えられない場合には、転職エージェントサービスを利用してみるのも一つの手段です。転職してよかったと感じるためにも感情だけで判断しないで、明確や理由や目標を持って進めていくことが大切です。

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