ミステリー小説の人気ベスト。初心者向けおすすめ名作推理小説とは
人気の売れ筋ミステリー小説ベスト10
ミステリー小説(推理小説)は、推理やトリックを自分なりに解きながら読み進められるので、展開が早く、面白くて読みやすいストーリーがたくさんあります。
でも、本屋に行くと何冊も推理小説があり、一体どの本がおすすめなのかわからないですよね。
そこで、ここではミステリー初心者や読み慣れている人でも楽しめる、人気のミステリー作品を10冊紹介します。きっと、心惹かれる面白い1冊が見つかるはずですよ。
人気の小説1. 慈雨
- 事件の真相が分かった時、涙なしでは読めないミステリー小説
- 読み進めていくうちに「自分だったらどうする?」と考えさせられる作品
- 骨太な作品ながらも読みやすいので、ミステリー小説初心者でもおすすめ
警察官を定年退職をした主人公。旅先で出会った少女誘拐事件が、過去自分が担当していた事件と酷似していることから物語が始まるミステリーです。
この作品のポイントは、定年退職をした主人公とその妻が、お遍路の旅中に事件と関わっていく中で、主人公が自分の過去の出来事と向き合っていくシーン。
ミステリー小説でありながら、正義とは一体何なのかということを考えさせられる作品です。ボリューム感がある作品ではありますが、読み進めていくうちにグッと引き込まれるので読み応えのあるミステリー小説を探している人におすすめ。
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- 筆者:柚月 裕子
- 出版社:集英社文庫
- 発売年:2019年
人気の小説2. 罪の声
- 物語を進めるごとに、二人の男が真実に近づいていく展開に、ハラハラドキドキが止まらない
- 被害者と加害者、それぞれの気持ちを考えると胸が締め付けられる
- ミステリー小説入門としても読みやすいから、初心者におすすめ
平凡な毎日を過ごす主人公がある日父の遺品を整理します。その中から、一本のカセットテープを再生するとそこには幼き日の自分の声。しかし、その声は凶悪事件に使われたテープと全く同じというストーリーから始まります。
『罪の声』は人気が高く、2020年には映画化も決定し、読み進めていくうちに「怖い」「でも読み進めたい」という複雑な感情になるミステリー小説です。
真実が近づくにつれ、涙が止まらなくなる作品。映画化も予定しているので、映画ではどのように描写されるのか比べたいという人におすすめのミステリー小説です。
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- 筆者:塩田 武士
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2019
人気の小説3. 傭兵の召還 傭兵代理店・改
- 最初の作品から読むと、主人公の成長が分かるのでより楽しめる
- 仲間との信頼関係や国際組織に挑む、リベンジャーズから目が離せない
- パリを舞台に物語が展開していくので、読み進めるとまるで現地を歩いているかのような感覚になれる
傭兵部隊でもある主人公の仲間が目の前で殺されてしまいます。主人公は、仲間を殺したテロリストへの復讐を近い、単身パリに乗り込みますが、そこでまさかの事態に。
人気の傭兵代理店シリーズですが、最初から読んでいなくても内容に入り込めるのがこの本のいいところ。ストーリー展開も早いので、難しくなく、どんどん読み進めていけますよ。
『傭兵の召還 傭兵代理店・改』は、傭兵や銃撃シーンなどが盛り込まれているため、戦争やテロリストの話に興味がある人には最適な作品です。
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- 筆者:渡辺裕之
- 出版社:祥伝社文庫
- 発売年:2019年
人気の小説4. 絶唱
- 物語を読み進めていくうちに、目頭が熱くなる
- 気分が落ち込んでいる時に読むと、前向きになれる
- 「自分だったらどうしていただろう?」と読み終わった考えさせられる作品
『絶唱』は短編ミステリー小説です。阪神淡路大震災とトンガ王国を舞台に、4人の女性がそれぞれ登場するストーリー。4人のそれぞれの話かと思いきや、最後は「そうだったんだ」と思わせる読み応えのある作品です。
嫌な気持ちになるミステリー、通称イヤミスの女王と呼ばれる湊 かなえさんが著者ですが、今作ではイヤミスのドロドロとした感じではありません。
しかし、少しずつ暗雲立ち込める展開に心がギュッとなる作品ですが、前を向いて歩いていく女性に心打たれます。震災という重たいテーマの作品ではあるものの、短編小説で読みやすいのでミステリー小説初心者にぴったりです。
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- 筆者:湊かなえ
- 出版社:新潮文庫
- 発売年:2019年
人気の小説5. 満願
- 人間の嫌らしさが現れるストーリーで、心の気持ちが深く描かれている
- 背筋がゾクゾクとする、嫌な気味の悪さがクセになる
- 読み終わったあとも、心がざわざわする後を引く作品
TVでもドラマ化された『満願』。6つのストーリーからなる短編ミステリー小説です。あらすじは、どれも静かに始まり徐々に不穏な空気に変わっていくので、読み進めるごとにドキドキ感とゾクッとする感覚を味わえます。
ミステリー小説ながらホラー要素も混じっている作品。短編とは思えない程、読み応えがありますよ。じっとりとした嫌な感じが残るのもこの作品のポイント。
綴られている時代がそれぞれ違うので、まるでタイムスリップしたかのような感覚で最後まで楽しめる作品です。
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- 筆者:米澤 穂信
- 出版社:新潮文庫
- 発売年:2017年
人気の小説6. ルパンの娘 (講談社文庫)
- 最後まで面白く読み進められ、読後感も良い推理小説
- ハラハラ、ドキドキ感があり、読み応えのある読みやすい作品
- 個性豊かなキャラクターが、物語を盛り上げ初心者でもとっつきやすい小説
2019年に深田恭子さんが主演でドラマ化された『ルパンの娘』。あらすじは、泥棒の娘でもある主人公の祖父が殺害されたことで始まるストーリーです。テンポがよく、次々と展開が変わるので飽きることなく読めるミステリー小説でしょう。
コミカルな部分と少しホロッとする展開で、ミステリー小説入門にはベストな作品。主人公を取り巻くキャラクターも個性豊かで、読んでいる途中で笑ってしまうことも。
重たい展開が少ないので、悲しいストーリーが苦手な人におすすめのミステリー小説です。
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- 筆者:横関 大
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2017年
人気の小説7. 祈りの幕が下りる時
- 悲しい親子の絆が描かれ、読み終わったあと寂しさが残る
- 主人公と一緒に、過去を巡る旅が進むごとに心が苦しくなる
- 人気作家が織りなす、シリーズ最後にして最高傑作で「親子とは?」と考えさせられる作品
大人気シリーズ加賀恭一郎の原点が分かる『祈りの幕が下りる時』は、とある事件をきっかけに、加賀恭一郎の過去を巡っていくストーリー。映画化もして、加賀恭一郎シリーズ最高傑作とも言える作品です。
とある殺人事件から物語が始まり、至るところに散りばめられた伏線が、最後見事回収される読み応えがあります。
親子の確執、なぜ被害者は殺されなければいけなかったのか、真相に迫るたび心がギュッとなり悲しく涙が止まらなくなります。人気作家の東野圭吾さんが織りなす、悲しい殺人事件はミステリー小説好きにはイチオシの作品です。
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- 筆者:東野圭吾
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2016年
人気の小説8. ナミヤ雑貨店の奇蹟
- 殺人の起きないファンタジー要素のあるミステリーで、初心者にも読みやすい
- 伏線回収もしっかり行われ、読み終わった後はスッキリとした気持ちに
- クライマックスで、それぞれの繋がりが分かり、読後感の良い作品
人気作家東野圭吾の感動ミステリー『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。こちらも映画化された人気作品です。
悪事をはたらいた3人が駆け込んだ雑貨店からストーリーが始まり、5つの章でオムニバス的に話が展開され、ラストは感動に包まれる殺人の起きない作品です。
この本は、それぞれストーリーが違うものの一気に読める比較的読みやすいミステリー小説です。展開も重たすぎず、普段小説を読まない人でもストーリーに入り込みやすいので、入門としておすすめですよ。
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- 筆者:東野圭吾
- 出版社:角川文庫
- 発売年:2014年
人気の小説9. 火車
- 複雑な背景が絡み合い、社会派ミステリーの最高傑作
- 宮部みゆきの代表作でもあるこの作品は、ミステリー好きなら必読
- 決して他人事ではない、リアルな描写と設定がゾクッとさせる
婚約者である女性を探して欲しいと依頼を受けた主人公の刑事が、カードトラブルに巻き込まれ、足取りを消した婚約者の女性を探しだすミステリー小説。
昔の作品ではありながら、今も色褪せることなく楽しめる名作です。
カード会社と自己破産、自分とは程遠い存在と考えていても「実は身近に苦しんでいる人がいる」と考えさせられる作品。
最後までハラハラ、ドキドキ感があり、グイグイ引き込まれるのが魅力です。人気作家宮部みゆき作品を初めて読む人やミステリー小説好きなら読んでおきたい本と言えます。
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- 筆者:宮部みゆき
- 出版社:新潮文庫
- 発売年:1998年
人気の小説10. 許されようとは思いません
- どんでん返しが好きな人にはたまらない、最後までハラハラとする作品
- 「お見事」と言わずにいられない、綺麗な伏線回収に脱帽
- 短編ミステリーで、初心者にも読みやすくおすすめ
5編からなるオムニバス形式の『許されようとは思いません』。短編ミステリー小説でラストのどんでん返しがたまらない1冊です。
どの作品もリアルに起こりそうな出来事ばかりのストーリーで「まんまと騙された」と思わずにはいられない作品。短編なので、スラスラと読み進められるのもGOOD。
しかし、衝撃のラストは、ゾクゾクし人間の嫌な部分があぶり出されています。イヤミス好きには特におすすめのミステリー小説です。
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- 筆者:芦沢 央
- 出版社:新潮社
- 発売年:2019年
スラスラ読みやすい!初心者向けの入門ミステリー小説10選
ミステリー小説に読み慣れてない人は、登場人物が多かったり、長編の推理小説だと飽きてしまうことがあります。
そこで、ここでは登場人物が少なかったり、ストーリーに入り込みやすい小説を10冊紹介します。無理なく読める本ばかりなので、ミステリーの世界に思わずハマってしまいますよ。
初心者向けの小説1. そして誰もいなくなった
- 定番のミステリー小説だから時間が経っても面白く、何度でも読み返したくなる作品
- 登場人物の描写を読んでから、犯人を推理するのもGOOD
- 「正義とは一体何なのか?」と考えさせられるミステリーの王道作品
世界的にも有名なアガサ・クリスティーの作品の中でも最高傑作と言われている『そして誰もいなくなった』。孤島に集められた面識のない十人の男女が、童謡の歌詞に合わせて徐々に殺されていくミステリーです。
それぞれのキャラクターを上手に書き分けているので、登場人物が多く、話が混乱しやすい初心者でも読みやすく最後まで一気に読めます。
自分でも推理をしながら楽しめるから、飽きることなく読み進められますよ。
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- 筆者:そして誰もいなくなった
- 出版社:早川書房
- 発売年:2010年
初心者向けの小説2. 十角館の殺人
- 設定はミステリーにありがちながらも、グイグイと引き込まれる内容
- ミステリーの名作でもあるこの作品は、巧妙に仕掛けられたトリックに騙されること間違いなし
- テンポの良い展開で、飽きることなく最後まで一気に読める
1987年に発売された綾辻 行人のデビュー作『十角館の殺人』。ミステリー研究会のメンバーが訪れた館で次々とメンバーが殺されていく、衝撃のラストが待ち受けるミステリー小説です。
館での殺人事件とミステリーの中では、王道の設定ながらも散りばめられた伏線が見事に回収され、発売から数十年経った今でも人気な理由が分かる1冊。
ミステリー初心者でも読みやすい設定で、一気に引き込まれることでしょう。王道のミステリーを楽しみたい人にイチオシの作品です。
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- 筆者:綾辻 行人
- 出版社:講談社
- 発売年:2007年
初心者向けの小説3. 13階段
- 重たいテーマで、「人の命」について深く考えられる作品
- テンポがよく、本を読み慣れていない人でもスラスラと読める1冊
- 死刑制度に一石を投じる作品で、司法制度について考えさせられる
死刑囚の冤罪を晴らすべく、刑務官と前科を負った青年が調査を始めるところから物語はスタートします。しかし、死刑囚の記憶に残っているのは「階段」の記憶のみ。残されたわずかな時間の間に、冤罪を晴らすことができるのか、最後までハラハラドキドキのミステリー小説です。
ミステリー小説でありながらも、読み進めると「人の命とは?」「日本の司法制度とは?」と深く考えさせられる作品。後半はスピード感のある展開だから、重厚な話でもスッと入ってきます。
テーマは重いですが、骨太な作品を読みたいという人に向いているミステリー小説です。
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- 筆者:高野 和明
- 出版社:講談社
- 発売年:2004年
初心者向けの小説4. カラスの親指
- 悪いことばかりする主人公と同居人なのに、なぜか憎めない
- 読んだ後は、なぜか爽やかな気持ちになるミステリー小説
- 緊張感やほっこりなど感情が揺さぶられるポイントが散りばめられ、最後まで楽しめる
詐欺を生業とする2人組の男のもとへ、1人の少女が加わり奇妙な同居生活がスタートします。
やがて5人が大計画を立て始めるというストーリー。読んでいるとハラハラ、ドキドキ感がたまらなく「やられた」と言ってしまうほど、衝撃のラストです。タイトルの『カラスの親指』という意味が最後によく分かるミステリー小説。
映画化もされているので、映画と原作を比べて楽しむのもイチオシ。読後感もよく、スッキリとした気持ちになりたい人におすすめです。
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- 筆者:道尾 秀介
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2011年
初心者向けの小説5. 暗いところで待ち合わせ
- 登場人物が少ないから、ストーリーが混乱することなく読み進められる
- 女性目線と男性目線で物語が切り替わるから、2つの視点が楽しめる
- 1人では生きていけないと思わせる隠れた名作
視力を失ったミチルと人間関係に悩むアキヒロの奇妙な同棲生活がスタートする物語。次第に2人には心境の変化が現れる様子を細かく描写しています。
ミステリー要素もありながら、どこか優しさのある作品に仕上がっているのが特徴で物語を読んでいても、凶悪な事件や犯罪ではありません。不思議な生活を送る2人の心の変化を中心に描いた作品となっています。ミチルとアキヒロがラストどのような結末を迎えるのか気になることでしょう。
本格的なミステリーというよりも人間模様を描いた作品のため、温かな気持ちになりたい人にぴったりの1冊です。
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- 筆者:乙一
- 出版社:幻冬舎
- 発売年:2013
初心者向けの小説6. 占星術殺人事件
- 本格派ミステリー小説を読むなら、外せない定番の1冊
- 御手洗のキャラクターが強く、個性派だからシリーズの続きを読みたくなる
- 狂気じみた残虐なシーンがあるのに、グイッと引き寄せられる文章が魅力
島田 荘司のデビュー作でもある『占星術殺人事件』。デビュー作にして、名作のミステリー小説です。
主人公で探偵でもある御手洗が殺人事件を解決していくストーリー。占星術殺人事件は、かなりショッキングな展開で事件が進んでいきます。ラストのトリックや親子の悲しい過去など、次々と明かされていく内容は、疾走感があり最後まで読み進められるでしょう。
狂気じみたホラーミステリーが好きな人に向いている作品です。
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- 筆者:島田 荘司
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:1987年
初心者向けの小説7. 夜よ鼠たちのために
- 緻密に作られたトリックで、ストーリーも重たいので覚悟して読むべき一冊
- 文章は読みやすく、クセがないのでスラスラと頭に入ってくる
- 事件の背後にある複雑な人間模様が描かれ、リアルに起こりそうでゾクゾク
『夜よ鼠たちのために』は9編収められたミステリー短編小説です。複雑なトリックではなく、スッキリとしたトリックで構成されているため、ミステリー初心者でもスラスラと読めるのが特徴。
どの物語もどんでん返しがあり、最後に「そうゆうことだったのか」と納得し、スッキリとした気持ちになります。ただ、短編とは思えない緻密に作られた構成で、読み応え十分。
複雑な人間関係が絡み合った事件が多いので、ヒューマンミステリーが好きな人にぴったりです。
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- 筆者:連城 三紀彦
- 出版社:宝島社文庫
- 発売年:2014年
初心者向けの小説8. リピート
- 主人公や取り巻く人達の心理戦が、面白くのめり込むこと間違いなし
- 「もしもやり直しが出来たら」と本を読み終わったあとに考えさせられる1冊
- 衝撃のラストだから、最後の最後までハラハラ・ドキドキが止まらない
記憶をそのままに、過去に戻ることができる『リピート』。リピートをした人たちは次々と何者かに殺されていく、タイムトラベルミステリーです。
作品を読み進めていくうちに謎解き要素も出てくるので、最後まで楽しめる作品。読み終わったあとは、「もしも自分が10ヶ月前に戻れるとしたらどうする?」と考えてしまう不思議な作品になっています。
ファンタジー要素もあるので、初心者の人でも読みやすいミステリー小説です。
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- 筆者:乾くるみ
- 出版社:文藝春秋
- 発売年:2007年
初心者向けの小説9. 七回死んだ男
- SF設定でありながらも、しっかりとミステリー要素があるので謎解き好きにもぴったり
- スラスラと読み進められるので、普段本を読まない人にもイチオシ
- 最後にはスッキリとした気持ちになる読後感の良い作品
同じ1日を9回も繰り返す特異体質の主人公。ある時、遺産相続で揉める親族の何者かに、祖父が殺害されてしまうという事件が発生。祖父を守るため主人公が試行錯誤するSFミステリーです。
祖父を何者かからの殺害を遠ざけようとするも、毎回殺害されてしまう祖父。モヤモヤとする気持ちが続きますが、至るところに伏線が張られ、最後は見事に回収していきます。
重たい内容ではなく、比較的コミカルに描かれているのでミステリーが不得意な人でも読みやすい作品ですよ。
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- 筆者:西澤 保彦
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2017年
初心者向けの小説10. クラインの壷
- 「最後は一体どうなってしまうの?」と思わせる展開でまさかの衝撃のラスト
- 発売されたのは既に二十年も前のはずなのに、今でも違和感のない設定でスイスイ読める
- 読み進めていると自分も仮想現実世界にいるような感覚になり、混乱してくることも
数十年前に発売された『クラインの壷』。クライン2というゲームの制作に携わることになった主人公と少女が、仮想現実世界に入り込んでしまうというミステリー小説です。
現実か仮想現実世界か、区別が次第に付かなくなる主人公達。読み進めていくうちにドキドキ、ハラハラでページをめくる手が止まらなくなるでしょう。今ではVRという言葉を聞くようになりましたが、当時では珍しかった仮想世界のストーリーを書かれています。
読み終わりはゾッとするホラーのような感覚もあるので、謎解きというよりはハラハラを求める人におすすめの1冊です。
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- 筆者:岡嶋 二人
- 出版社:新潮文庫
- 発売年:1993年
【話題】最近映画化された人気おすすめ小説10選
ミステリー小説は映像化されることも多く、映像化になるとまた原作とは違う楽しみがあります。そこで、2018年〜2019年に映像化された作品を大公開。どれも見応えのある作品ばかりなので、ぜひ原作も読んでみましょう。
映像化された人気作品1. 孤狼の血
- 女性が描くヤクザや刑事のストーリーは、無骨でありながらも緻密で読み応え十分
- ハードボイルド系にはたまらない作品で、男臭さのある作品
- スピード感のある展開で、グイグイと引き込まれ気がついたら読み終わっている小説
役所広司さん、松坂桃李さんが主演の『孤狼の血』は、昭和63年の広島を舞台にした作品です。刑事である大上(役所広司)とエリート新人刑事の日岡(松坂桃李)は、暴力団の関連会社である社員が失踪するところからストーリーが始まります。
それを殺人事件と判断した大上達は事件を解決するために奔走。しかし、失踪したことが引き金となり暴力団の抗争が勃発します。大上が抗争を止めるためとった大胆な作戦が一体どうなってしまうのか。
孤狼の血はヤクザと警察官の小説で、後半になるにつれスピード感がUPしページをめくる手が止まらなくなります。ヤクザや警察もののストーリーが好きな人にはぴったりの作品です。
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- 筆者:柚月 裕子
- 出版社:KADOKAWA
- 発売年:2017年
映像化された人気作品2. 十二人の死にたい子どもたち
- 少年少女がそれぞれ、自殺する理由を述べいくシーンは青春時代にありがちな複雑な悩み
- 読後感がよく、読み終わったあとは前向きな気持ちになれる小説
- それぞれの心理描写が細かく描かれているので、それぞれの登場人物の揺れ動く気持ちが分かる
2019年に映画化された『十二人の死にたい子どもたち』。杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村匠海さんらが主なキャストです。
廃病院で「死にたい」と自殺願望のある少年少女が12人集まり、安楽死を実行するはずでした。しかし、ベッドには13人目の少年の死体が見つかることで事態が変わります。
そもそも何故12人もの少年少女が死にたいと考えたのか、そもそも13人目の死体は何者なのかと、謎が多く読み進めていくうちに引き込まれていきます。10代の頃の気持ちを思い出したい人におすすめの作品です。
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- 筆者:冲方 丁
- 出版社:文藝春秋
- 発売年:2018年
映像化された人気作品3. スマホを落としただけなのに
- 日常的にありそうな設定が、怖さ倍増
- 読み終わったあとは、「スマホどこだっけな?」と探したくなる作品
- ジワジワと追い詰められていくから、じっとりとした嫌な感じが味わえる
北川景子さん主演で映画化された『スマホを落としただけなのに』は、誰にでも起こり得ることをテーマにしているので、ホラーとゾワゾワとした気味悪さがあります。
彼氏のスマホを落としたことからこの物語が始まり、次第に個人情報の流出や謎の殺人事件などが巻き起こっていくのが見どころです。他人事ではなく、スマホを落とすことは誰にでも起こることだからこそ、怖さのある作品。
スマホや携帯に指紋認証などのロック機能を付けていない人が呼んだら、思わず焦ってセキュリティを強化する小説ですよ。
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- 筆者:志駕 晃
- 出版社:宝島社文庫
- 発売年:2017年
映像化された人気作品4. 検察側の罪人
- 「正義とは一体なんだろう?」と読み終えた後に考えたくなる1冊
- 読めば読むほど、人を裁くことの意味を考えさせられる
- 些細なことがきっかけで、全てがガラッと変わり怒涛の展開に目が離せない
2018年に映画化された木村拓哉さん、二宮和也さん主演の『検察側の罪人』。老夫婦の殺人事件をきっかけにストーリーは展開していきます。
エリート検事最上(木村拓哉)と駆け出しの検事沖野(二宮和也)は、未解決殺人事件の重要参考人であった人物を、追い詰めていきます。しかし、次第に最上のやり方に違和感を覚えていく沖野。沖野が最上を執拗に追い詰める理由は、最上の過去が関係していることが分かります。
「人を裁くということの意味」、「正義とは?」と考えさせられる作品です。そしてまさかの衝撃のラストが待ち構えています。スピード感のある内容で、読めば読むほどハマっていくことでしょう。「まさか」の展開が好きな人にはぴったりの作品です。
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- 筆者:雫井 脩介
- 出版社:文春文庫
- 発売年:2017年
映像化された人気作品5. マスカレード・ホテル
- ホテルの客の一体誰が犯人なのか、推理をしながら読み進めるのがおすすめ
- 新田と山岸の掛け合いが面白く、テンポよく読み進められる
- 個性的な容疑者が多すぎて、誰が犯人なのかページをめくる手が止まらなくなる
人気ミステリー作家東野圭吾作品の『マスカレード・ホテル』は、木村拓哉さんと長澤まさみさん主演で映画化されました。不可解な連続殺人が、都内で発生したことでストーリーが始まります。
容疑者の目的も不明なまま、そこに残された暗号から分かることは「ホテル・コルテシア東京」ということだけ。若き刑事新田(木村拓哉)と女性フロントクロークの山岸(長澤まさみ)が怪しげな客が訪れるホテルに真犯人を探していく作品です。
全員容疑者でありながら、全員怪しく感じてしまうという作りで、読み進めていくうちにどんどんのめり込んでいくことでしょう。謎解きが好きな人にイチオシのミステリー小説です。
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- 筆者:東野圭吾
- 出版社:集英社文庫
- 発売年:2014年
映像化された人気作品6. ラプラスの魔女
- 円華の揺れ動く心情が悲しく、読んでいるうちに心がギュッと苦しくなる
- 登場人物の描写が細かく描かれているから、グッと引き込まれる
- 最後の最後で衝撃のラストが待ち受けているので、最後まで目が話せない
櫻井翔さん、広瀬すずさんが主演の『ラプラスの魔女』。物語は、2つの離れた温泉地で死亡事故が起きたことから始まります。地球化学研究者の青江(櫻井翔)は、現場で事故の原因を究明している時円華(広瀬すず)を目撃。次第に円華に不思議な力があることを知る青江は、徐々に事件の真相を明らかにしていきます。
SF的な設定がある作品は、不思議な世界観がありながらもしっかりと伏線を回収し読み応えのある作品。化学ミステリーが好きな人にイチオシの1冊です。
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- 筆者:東野圭吾
- 出版社:角川文庫
- 発売年:2018年
映像化された人気作品7. 人魚の眠る家
- 子供を持つ親もそうでない人も、読み応えのある作品
- 「もしも現実に同じようなことが起こったら?」と考えさせられる1冊
- この本を読むことで、普段の何気ない家族との日常が幸せに感じることができる
篠原涼子さん、西島秀俊さん主演の『人魚の眠る家』。娘の小学校受験が終わったら離婚するはずだった夫婦は、子供のプール事故によって状況が一変します。娘との別れができない両親。
次第に愛情がエスカレートしていく母親に、「人の死とは何なのか」と考えさせられる作品です。クライマックスになるにつれ、涙なしでは読み進められない1冊。
脳死判定や臓器移植と重たいテーマではありますが、作品を通して考えたいという人におすすめの作品です。
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- 筆者:東野圭吾
- 出版社:幻冬舎文庫
- 発売年:2018年
映像化された人気作品8. 悪と仮面のルール
- 「本当の悪とは何か?」と読み終わったあとに考えさせられる作品
- スリリングで描写が激しく、最高傑作と言ってもいいほどの、読み応え抜群な1冊
- 主人公を含め様々な感情が交差するから、心揺さぶられる
玉木宏さん主演の『悪と仮面のルール』は、主人公(玉木宏)は悪になるために生まれてきたと父親から聞かされます。
完璧な悪にさせるため、初恋である香織に危害を加えることを知り父親を殺害。顔を変え、香織を守るために殺人を繰り返すのです。そして、過去の事件を追う刑事も現れ、ハラハラの展開で進んでいきます。
ミステリー小説なのに、「これは恋愛小説なのでは?」と錯覚してしまう瞬間も。最後まで展開が読めないので、ドキドキしたい人にぴったりの作品です。
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- 筆者:中村 文則
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2013年
映像化された人気作品9. 友罪
- 相手の過去を知ってしまったことで、自分の気持ちがどう変わるのか考えさせられる本
- 最後までズシッと重たいパンチをもらうような感覚で、ジワジワと心に残る作品
- 登場人物が抱えるそれぞれの悩みが、誰でも1歩踏み外せば起こりそうなことばかりでリアルに感じる
生田斗真さんと瑛太さんが主演の『友罪』は、町工場で見習いとして働き始めた益田(生田斗真)と同じ日に入った鈴木(瑛太)の交流からスタートします。
最初はぎこちなかった関係も、時間が経つにつれ距離が縮まっていきました。しかし、とあることから鈴木が過去に連続児童殺傷の犯人ではないのかと疑い始めるという物語。
「もしも、仲良くなった相手が凶悪犯だったら自分は友達でいられるのか?」と読みながら、自問自答してしまう作品です。重いテーマではありますが、読み応えのある作品を求めている人にぴったりの1冊です。
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- 筆者:薬丸 岳
- 出版社:集英社文庫
- 発売年:2015年
映像化された人気作品10. うちの執事が言うことには
- 人気のシリーズ作品で、回を重ねるごとに2人が名コンビになっていく変化が楽しめる
- 残虐な部分がないので、ミステリーが苦手な人でもOK
- ページ数が少なく、スラスラと読めるから普段本を読まない人でも読みやすい1冊
2019年に永瀬廉さん(King & Prince)が主演で映画化されました。主人公の花頴(永瀬廉)の父が、突然引退声明を出し旅に出てしまいます。名門の若き当主となった花頴。イギリスから帰国し、昔からの執事である鳳がいると思っていたらそこには衣更月という若い執事がいて…というストーリー。
次々に起こる不可解な出来事を息の合わない2人が解決していきます。テンポがよく、読みやすいのでミステリー小説を読み慣れない人でもとっつきやすくおすすめの作品です。
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- 筆者:高里 椎奈
- 出版社:角川文庫
- 発売年:2014年
衝撃のラスト!どんでん返しが魅力な推理小説10選
ミステリー小説好きならたまらない、どんでん返しのある作品。最後までどう物語が転ぶのか分からないハラハラ・ドキドキ感はクセになりますよね。
ミステリー小説によっては、二転三転と展開が目まぐるしく変わり「えっ!」と驚かされることも。そこで、華麗などんでん返しのある名作10冊紹介します。
ラストが意外な作品1. 葉桜の季節に君を想うということ
- どんでん返しに「やられた」とスカッとした爽快感が得られる
- タイトルも含め、散りばめられ伏線が見事に最後回収され面白い
- 映像では再現できない、小説だからこそできるミステリーの最高傑作
元私立探偵の成瀬のところへ霊感商法の調査を依頼されるところから、物語が始まります。騙されないように、じっくりと読み進めたはずなのに読了後は「やられた」と言わずにはいられないどんでん返しで爽快感がありますよ。きっとあなたも作者の言葉遊びにすっかりと騙されるでしょう。
衝撃のラストに、ページを戻してもう一度ストーリーを確認したくなるほど細かく作り込まれています。ミステリー小説好きなら、1度は読んで欲しい最高傑作です。
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- 筆者:歌野 晶午
- 出版社:文藝春秋
- 発売年:2007年
ラストが意外な作品2. イニシエーション・ラブ
- 時間差でくるジワジワとした何とも言えない感覚が、クセになる
- あらすじだけでは、恋愛小説に見えるのに実はミステリー要素も含んだ人気作品
- 1回では「え?」となり、再読すると「そうゆうことか!」と納得できる作品
映画化もされた衝撃のミステリー『イニシエーション・ラブ』。1980年代を舞台に合コンで出会ったマユという女性に恋に落ちるという始まりです。最初は、恋愛小説だと思って読み進めていたはずが、最後はどんでん返しが起きるミステリー小説。
途中までテンポよく文体も読みやすいのでスラスラと読めますが、最後の1ページでゾワッとする怖さを感じられるでしょう。緻密に作られた作品で、人間の怖さを追体験したい人におすすめの作品です。
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- 筆者:乾くるみ
- 出版社:文春文庫
- 発売年:2007年
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ラストが意外な作品3. 幸福な生活
- 斬新なページの使い方で、最後のページをめくると衝撃のラストが満載
- 短編で読みやすく、気になるところから読み始められるのがGOOD
- 「夜の訪問者」は、不倫相手と妻との不可解な行動のストーリーで、リアルな感じがゾクゾクする
人気作家が描くミステリー短編小説『幸福な生活』。今までとは違うページを使った落ちが、見事と言わざるを得ない作品です。たった最後の1行で、今までの展開がガラッと変わるから、ラストのページをめくるのが怖くなる1冊。
グロテスクな表現はありませんが読み終わった後、じっとりとした嫌な感覚になることも。しかし、嫌な感覚があると分かりつつも、グイグイと引き込まれる魅力のある作品といえます。
ジェットコースターのようなスピードのある展開が好きな人にぴったりの1冊です。
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- 筆者:百田 尚樹
- 出版社:祥伝社文庫
- 発売年:2013年
ラストが意外な作品4. ラットマン
- 予想を上回る展開に、驚きが隠せない
- ミステリー作品だけでなく、エンターテイメント作品としても読める最高傑作
- タイトルの意味も最後読み続けると「そうゆうことか」と理解できる秀逸さ
アマチュアロックバンドのギタリスト主人公姫川が、次々と不可解な事件に巻き込まれていきます。人間の心理が細かく描写され、最後の展開に驚きのある作品です。
読みやすいので、ミステリー初心者でもスッと物語に入っていきやすいのもGOOD。「騙されない」と気合を入れて読んでも、「やられた」という展開が舞っています。
最後まで息つく暇もないスピード感のあるミステリーで、一気に読み終わることでしょう。スッキリと読み終わりたい人にぴったりの1冊です。
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- 筆者:道尾 秀介
- 出版社:光文社
- 発売年:2010年
ラストが意外な作品5. 出版禁止
- 衝撃が大きすぎて、読んだあとも考察したくなる作品
- 最後までハラハラ・ドキドキが止まらず重い展開なのにページが進む
- 本当の意味がわかった時、ゾクゾクとして再読したくなる
著者でもある長江がとある原稿を手にしたことから始まります。心中事件で奇跡的に生き残った女性へのインタビューをしていくというもの。
ノンフィクション形式のフィクションと頭で分かってはいるものの、緻密に作られた構成が「これは本当にある出来事なのでは?」と頭が混乱すること間違いなし。
読んだあと、しばらく呆然としてしまうほどの衝撃のどんでん返しがあります。1回読んだだけでは、伏線が回収できないのでもう一度最初から読み返したくなる作品。
フィクションのはずなのに、ノンフィクションに感じられるこの作品はラストがミステリー上級者におすすめです。
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- 筆者:長江 俊和
- 出版社:新潮文庫
- 発売年:2017年
ラストが意外な作品6. 仮面山荘殺人事件
- ミステリーにありがちな定番な設定なのに、クライマックスには驚きの展開でスッキリとした感覚に
- 読みやすい文章で、グイグイと引き込まれるからあっという間に読み終わる
- 伏線の回収も見事だから最後の最後まで、綺麗に騙される
八人の男女が集まった山荘に、逃亡中の銀行強盗が山荘を占拠するところから、物語が始まります。恐怖の中、殺人事件が起こり仲間同士で疑心暗鬼になっていくどんでん返しのあるストーリー。
八人の会話を元に犯人探しを推理していっているはずなのに、全員が怪しく推理をしても最後まで犯人が見つけられないでしょう。そのため、早く犯人を知りたくなりページをめくる手が止まりません。
中盤からクライマックスに向けて疾走感もあるので、スラスラと読むことができます。後味も悪くないので、スカッとした爽快感を味わいたい人におすすめの1冊です。
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- 筆者:東野圭吾
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:1995年
ラストが意外な作品7. 連続殺人鬼 カエル男
- イラストからは想像できない、ショッキングな描写でギャップがすごい
- 最後まで読んでも、もう1回読み返したくなる中毒性のある作品
- 真犯人にたどり着いた時、衝撃のラストに鳥肌が立つ
カエル男による連続殺人から始まる恐怖のミステリー小説。ショッキングな描写も含まれ、読み進めるうちに恐怖感が倍増します。表紙はコミカルでどこか不気味なイラストですが、中身は重たいテーマです。
二転三転と変わる展開に、「え!この後どうなるの?」と思わずにはいられません。なぜ、こんなにも人を殺すのか犯人がわかった時衝撃が走る作品。ショッキングな描写が苦手な人には重たいですが、不気味な展開を怖いもの見たさで読んでみたい人におすすめです。
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- 筆者:中山 七里
- 出版社:宝島社文庫
- 発売年:2011年
ラストが意外な作品8. 異人たちの館
- 各章に散りばめられ伏線が見事に回収され、読後感の良い作品
- 先の読めない展開に、最後までハラハラ・ドキドキが止まらない
- ボリュームのある作品なのに、最後まで一気に引き込まれる1冊
売れない作家の元に届いたゴーストライターの依頼。依頼人の館を調べているうちに不可解なことが起こり始めます。この作品は、600ページと長編ながらも、読み応えのある作りで途中で「読むのをやめたくない」という気持ちになるでしょう。
読みやすいので、長編作品が途中で飽きてしまわないか心配な人でもスラスラと読み終わってしまう作品です。発売は数十年前なはずなのに、今でもトリックは色褪せることがなく二転三転するどんでん返しがたまりません。
ミステリー小説好きなら、1度は読んでみてくださいね。
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- 筆者:折原 一
- 出版社:文春文庫
- 発売年:2016年
ラストが意外な作品9. ハサミ男
- ハサミ男と刑事の視点で進むストーリーが、作品により入り込みやすくなる
- ハサミ男も殺人者のはずなのに、探偵目線で犯人を探すチグハグ感が斬新
- 読み終わっても答え合わせをしたくなる作品で、再読必須
猟奇的殺人者であるハサミ男。第三の殺人を計画していた時、自分の犯行手口と同じ死体の第一発見者になってしまう。自分と同じ犯行をする人物は一体何のために殺すのかをハサミ男自身が、犯人を探すストーリー。
二転三転と展開の変わる疾走感のある内容だから、読み進めやすいのも魅力的です。最後は予想外な展開で、「え?自分は一体どこから騙されていたのか」と思わずにはいられません。全てを読み終わった時に「思い込みって怖い」と思わせる作品でしょう。
500ページを超えるボリュームではあるものの、スラスラと入り込みやすい文章だから、初心者でも読みやすくおすすめです。
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- 筆者:殊能 将之
- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2002年
ラストが意外な作品10. 噂
- 長編ミステリーなのに、コミカルさとテンポがあるので読みやすい
- 「犯人は一体だれなの?」と犯行の気味悪さが不思議とグイグイと引き込まれる1冊
- ショッキングな描写があるので、サイコ・サスペンス好きにはたまらない
香水のブランドを売り出すための噂が、次第に都市伝説化として現実に殺人事件が発生することから始まるストーリー。中年刑事と若い女性刑事がぶつかりながらも、解決に挑んでいきます。
途中ショッキングな描写もありますが、犯人を推理していく面白さのある作品。最後の最後にあるラスト1行で、今までの展開がガラッと変わり全身がゾワゾワとし、噂の怖さを思い知らされることでしょう。サイコ・サスペンス好きならおすすめの作品です。
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- 筆者:荻原 浩
- 出版社:新潮文庫
- 発売年:2006年
人気のミステリー小説作家の著書を読破するのもおすすめ!
ミステリー小説が好きな人は、作家で購入する人も多いでしょう。作家によって、テイストがだいぶ変わるので、ここではファンから愛される人気のミステリー作家を紹介します。
作品も合わせて紹介するので、ぜひ手にとって見てくださいね。
人気作家1. 東野圭吾さん
超がつくほどの人気作家で、映像化もいくつもされています。加賀恭一郎シリーズやガリレオなどのヒット作も多く、ミステリーでありながら心を揺さぶる作品です。「秘密」「白夜行」「祈りの幕が下りる時」など、数々の作品がありミステリーファンにはたまりません。
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おすすめ作品1. 容疑者Xの献身
- 天才同士の湯川と石神のやりとりが、切なく悲しい
- 巧妙に作られたトリックを、湯川が解けるのかハラハラ・ドキドキする
- 読めば読むほど、本当に悪い人は誰なのかと考えさせられる
花岡靖子と一人娘の美里が、元夫を殺してしまうことから物語が始まります。密かに靖子へ思いを寄せていた隣人の石神が、完全犯罪を企てるのです。
何故石神はそこまでして靖子と美里をかばうのか、そして主人公である湯川は完全犯罪はどうやって暴くのかなど見どころがたくさんあります。
まさかのトリックに、驚愕し呆然としてしまうことでしょう。真実に近づいていくたびに、ページをめくる手が重たくなる作品。ガリレオシリーズが好きな人でも、東野圭吾作品が初めての人でも最後まで、読み進められる1冊です。
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- 出版社:文春文庫
- 発売年:2008年
おすすめ作品2. 麒麟の翼
- 衝撃のラストを迎えた時、涙が止まらない
- 長編でありながらも、テンポがスラスラ入ってくるので一気に読み進められる
- 至るところに散りばめられた伏線回収が見事で、もう一度読み返したくなる作品
胸を刺された男性が日本橋の上で亡くなったことから、加賀恭一郎が事件の真相に迫るストーリー。被害者が生前行っていた七福神巡りをすることで、被害者が何をしていたのかが徐々に暴かれます。
何故、男性は殺害されたのか、七福神巡りはどんな意味があるのかと次々と謎が浮かび上がります。加賀恭一郎と一緒に事件を推理していくことで、ラストは衝撃の展開に。実際に起こりそうな話だからこそ、夢中になって最後まで読んでしまうことでしょう。引き込まれるストーリーで、ミステリー初心者にもおすすめです。
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- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2014年
おすすめ作品3. 赤い指
- 真実に近づくほど、「家族とは一体なんだろう?」と考えさせられる
- 加賀恭一郎自身の親子関係にも、変化が現れる作品
- 登場人物の一人一人が誰にでも当てはまりそうな、リアルな設定で引き込まれる
住宅街で少女の死体が発見され、平凡な家族が捜査の対象に上がるのです。この家族に隠された暴かれたくない秘密とは一体。謎解き要素もありますが、家族同士の関係は、難しいなと考えさせられるでしょう。
ラストには衝撃の展開で涙なしでは読めず、家族との関係に悩んでいる人には刺さる内容です。リアリティーのあるストーリーと、1つの家族から見える孤独と愛情の作品。真実に近づくほど、悲しさが溢れるストーリーはミステリー上級者でも楽しめる1冊です。
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- 出版社: 講談社文庫
- 発売年:2009年
人気作家2. 湊かなえさん
衝撃のデビュー作「告白」でイヤミス女王としてその名を広めました。映像化もされ、知っている人も多いでしょう。その後も、夜行観覧車、白ゆき姫殺人事件など話題作となりました。
人が誰もが持っている嫌な部分をドロドロと描き出した作品で、最後は嫌な気持ちで終わる話を得意としています。人気も高く、イヤミスを読むなら外せない作家です。
おすすめ作品1. 夜行観覧車
- 上手く行っているように見える家庭も、裏の部分があるということに気づかされる
- リアリティのあるストーリーで、「自分だったら」と考えずにはいられない
- 一番怖いのは、身近にいる人ということがよく分かる作品
テレビドラマにもなった有名作品『夜行観覧車』。高級住宅街で巻き起こるミステリーサスペンスです。誰にでも起こりそうなリアリティのある事件が、引き込まれてしまう魅力のある作品。
それぞれの家族である家庭の問題が、次第にエスカレートした時、人はここまでしてしまうのかと考えさせられます。残虐な殺人事件ではありませんが、日常の延長にあるこの殺人事件は、よりリアルに感じられゾクッとするでしょう。
ミステリー初心者でも、入りやすい身近に感じられる内容でおすすめです。
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- 出版社:双葉文庫
- 発売年:2013年
おすすめ作品2. 少女
- 淡々と進んでいくはずのストーリーが、最後に「あっ」と言わせる衝撃の展開
- 1回では足らず、再読して隅々まで読み返したくなる作品
- 一気に突き落とされる、ジェットコースターのような感覚を味わうならこの1冊
転校生の衝撃の告白を受けた由紀と敦子。2人は人が死ぬ姿を見てみたいと抱き、それぞれが老人ホーム、小児病棟で働き始めるストーリー。
クライマックスに向け「まさか」の連続で、衝撃を受けること間違いなし。さらに、解説では思わず声を上げてしまうような伏線の回収で、さすがとしかいいようがありません。
2人の少女の視点から語られるストーリーは、気がついたらグイグイと引き込まれているでしょう。どんでん返しが好きな人にイチオシの作品です。
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- 出版社:双葉社
- 発売年:2012年
おすすめ作品3. 告白
- 子を持つ親なら、主人公の気持ちが分かりどこか共感してしまうかも
- 人間の嫌な部分がたっぷりと描かれているドロドロとした作品なのに、読む手が止まらない
- 緻密に作られた作品で、「もしかしたら、ありえるかも」と思わせてしまう1冊
愛する我が子を校内で亡くした中学校教師によるホームルームでの告白。ストーリーの語り手が級友、犯人とそれぞれ変わり、事件が次第に浮き彫りになっていきます。
読み進めれば、読み進めるほど心がギュッとして何ともいえない気持ちになることでしょう。「まさか」が続く展開に、「こんなことってある?」と気持ちがグラグラします。じっとりと嫌な感じで進むものの、先が読みたくて仕方がないのがこの作品の素晴らしいところです。イヤミスを読むなら、この作品は外せません。
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- 出版社:双葉文庫
- 発売年:2010年
人気作家3. 宮部みゆきさん
日本を代表する人気ミステリー作家で、ドラマや映画化など多くの作品が映像化されています。1987年に『我らが隣人の犯罪』でデビュー。時代小説やファンタジー、現代のミステリーなどジャンルを問わずミステリー小説を多く発表しています。
おすすめ作品1. 模倣犯1
- 家族、警察官、ジャーナリストなど様々な人の動きが細かく描かれ、ストーリーに引き込まれる
- 次は一体どんな展開になるのか、最後までハラハラ・ドキドキが止まらない
- 登場人物の感情が突き刺さり、読み進めれば進めるほど感情移入する作品
墨田区の公園で、女性の右腕とハンドバッグが見つかることで事件が始まります。その後、バックの持ち主が判明し事件が解決するかと思われた矢先、右腕は別人であると犯人から連絡が入るのです。
一体誰がなんのために、残された右腕は誰の腕なのか。謎が深まるばかりのミステリーサスペンス。
長編の作品ではありますが、長編作品とは思えないほどスピード感です。登場人物の描写も細かく背景を知ることで、よりストーリーに入り込みやすくなっています。**緊張感のある描写で、読み終わったあとどっと疲れがでることも。ミステリー小説が好きなら1度は読んでおきたい名作です。
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- 出版社:新潮文庫
- 発売年:2005年
おすすめ作品2. ペテロの葬列
- 人間の黒い部分を描き出し、嫌なまでにドロドロしているストーリー
- 衝撃のラストに、呆然としてしまうこと間違いなし
- 自分がもし、当事者だったらそうするかと考えさせられる作品
テレビドラマ化された有名な作品『ペテロの葬列』。主人公杉村が、拳銃を持った老人がバスジャックをする事件に巻き込まれます。お金が絡むことでの、人の弱みや妬みなど、人間の奥深くにあるドロドロとした部分をあぶり出す作品。悪は伝染するという言葉がこの作品を物語っています。
衝撃のラストに、様々な感情が出てくることでしょう。骨太なミステリー小説ですが、善悪とは何かを考えさせられます。二転三転と事態が急展開するので、どんでん返しが好きな人にはぴったりです。
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- 出版社:集英社
- 発売年:2013年
おすすめ作品3.長い長い殺人
- 驚きの視点で展開するストーリーに、驚きつつしっかり引き込まれていく作品
- 最後の最後まで、ハラハラ・ドキドキの展開であっという間に読み終わる
- 読者が感じた疑問は最後にスッキリと解消するので、爽快感がある
ひき逃げ事件が発生し、男性が亡くなることから始まるストーリー。刑事は被害者男性の妻を事情聴取するが、次第に妻に不信感を抱くようになります。この作品は、様々な視点から物語を進んでいくミステリー小説です。
ポイントとなるのは財布。物語の展開が斬新で、ミステリー小説を読み慣れている人でも「えっ」と驚かされることでしょう。気がついたら、作品にのめり込み、あっという間に読み終わっているグッと引き込まれる作品。斬新な設定でありながら、本格ミステリーを楽しみたいという人にイチオシの1冊です。
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- 出版社:新潮文庫
- 発売年:1993年
人気作家4. 綾辻 行人さん
1987年に『十角館の殺人』で衝撃デビュー。その後、館シリーズは人気となり累計発行部数は400万部以上を超えている名作です。作品の特徴は、巧妙なトリックで、どんでん返しのあるものが多い著者ですよ。
読みやすいのはもちろんのこと、初心者でもミステリーの世界にグッと引き込まれる魅力ある作品ばかりで、ミステリー小説を語る上で外せない人気作家です。
おすすめ作品1. どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉
- 最初から最後までだまされる緻密な作りに、ミステリー好きなら読んでおきたい1冊
- 1行1行じっくり読んでいるのに、犯人が分からないもどかしさのある作品
- 5つの短編小説だから、読みやすく謎解きもしやすい
ミステリー短編小説で、初心者でも読みやすい作品。読者参加型の謎解きミステリーだから、じっくりと本を読んで解決したい人にベストな1冊です。
短編でも1つ1つの作品はどれも内容は濃く、読み応え十分。固定概念を取っ払って1行1行注意深く読み進めても、ものの見事に騙されてしまうでしょう。
至るところに散りばめられたヒントを元に、いくつ自分が解決できるのか読みながら楽しめる作品。謎解き好きにはおすすめです。
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- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2017年
おすすめ作品2. フリークス
- 精神病棟で綴られるストーリーは、どれも薄気味悪さがありスリリング
- 何度も衝撃のある展開で、読み終わったあとは疲れが出るぐらいパンチのある作品
- どんでん返しの落ちに、「そうなるの?」と驚きを隠せない
5人の子供を人体改造したマッドサイエンティストのJ・M。ある日、J・Mが惨殺死体となって発見されるホラーミステリー。全部で3構成の作りで、気味が悪くどれもゾクゾクするストーリーばかりです。
それなのに、次の展開が気になりページをめくる手が止まりません。単純な推理小説ではなく狂気じみた気味の悪さ、ホラー要素が満載の1冊。最後まで解けないトリックは、ホラーミステリーが好きな人におすすめしたい作品です。
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- 出版社: 角川文庫
- 発売年:2011年
おすすめ作品3. 迷路館の殺人<新装改訂版>
- シリーズものだから、主人公に感情移入しやすく読みやすい
- 推理しながら読んでいるはずなのに、見事に騙される
- 最後に全部がひっくり返される展開で、どんでん返し好きな人にイチオシ
迷宮館に招待された4人の作家。莫大な賞金をかけ、この館を舞台に小説を競作から始まるストーリー。
館シリーズの第3弾で、いきなり読んでもストーリーに入り込めますが「十角館の殺人」「水車館の殺人」を先に読んでおくと、よりグッと楽しめるでしょう。「トリックを見破る」と意気込んでも、気がつくと騙され最後まで犯人がわかりません。
ボリュームのある作品ですが、長編とは思えないほど中だるみがなく、スルスルと読めてしまうのが特徴。長編作品を最後まで読めるか不安という方でも、あっという間に読めてしまう作品です。
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- 出版社:講談社文庫
- 発売年:2009年
人気作家5. 米澤 穂信
2001年『氷菓』でデビューした日本の推理小説作家。ライトノベルとミステリーとの組み合わせで、古典部シリーズが人気です。その後は、満願やインシテミルなど人気作品が数多く映像化。ファンタジー要素から、ゾクゾクとするホラー要素のある作品まで幅広いミステリー小説を執筆しています。
おすすめ作品1.氷菓
- 読んでいるうちに、それぞれのキャラクターが思い描け作品に入り込める
- シリーズ物で、次はどんな展開になるのか気になってしまう1冊
- 殺人の起こらないミステリーだから、入門としてベストな作品
人との関わりを好まない少年折木奉太郎は、ひょんなことから古典部に入部することに。仲間から依頼された不思議な出来事を解決していく、青春ミステリーです。
王道や定番のミステリー慣れしている人にはやや物足りなさもあるかもしれませんが、ストーリーが読みやすく日常的に潜むミステリーなので入門としてはベスト。
「謎解きをするぞ」と意気込まずにサラッと読めます。クライマックスの展開には驚きもあるので、ミステリー初心者にはおおすすめの1冊です。
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- 出版社:角川文庫
- 発売年:2001年
おすすめ作品2. クドリャフカの順番
- 殺人の起きないミステリーだから、力を入れずに読み進められる
- しっかりと作り込まれたミステリーは、最後まで謎が解けない
- 自分がまるで高校生にタイムスリップしたかのような、描写力で物語に引き込まれる
文化祭真っ只中、学校で連続盗難事件が発生します。氷菓と同じく古典部の折木奉太郎が事件の解決に挑むシリーズ第3弾。
学園ものとストーリー自体は、読みやすくスラスラと進められます。それぞれの関係性が事細かに描写され、シリーズを重ねるごとにミステリー要素が強くなっているのも見どころ。もちろん、第3弾から読んでもスッと入りやすいですよ。
それぞれの視点で描かれるのが斬新で、読み応え十分でしょう。青春ミステリーを楽しみたいという人に向いている作品です。
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- 出版社: 角川文庫
- 発売年:2008年
おすすめ作品3. インシテミル
- デスゲーム好きにはたまらない展開で、一気に読み進められる
- パズルのようなストーリーで、全てがカチッとハマった時にスッキリする
- 予想していた展開から、大きく裏切られ「まさか」が起きるストーリー
高額アルバイトに応募した男女12人。とある施設に閉じ込められそこで驚愕の実験内容を明かされる。それは参加者同士が殺し合うというストーリー。
インシテミルは映画化もされた人気の作品です。スピード感のある作品で、次々と起こる展開に驚くことでしょう。「もしも自分がそこにいたらどうするのか?」と考えさせられる作品です。
一度読みだしたら、最後まで止まらなくなる引き込まれるストーリー。本格ミステリーを楽しみたい人にぴったりの1冊です。
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- 出版社:文春文庫
- 発売年:2010年
人気作家6. アガサ・クリスティさん
イギリス生まれの推理小説作家『アガサ・クリスティ』。世界的ベストセラーとなり、ミステリーの女王と呼ばれていました。代表作には「アクロイド殺し」「そして誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人」など、何度も映像化されています。シンプルで読みやすく、ミステリー小説が初めての人にもおすすめの作家です。
おすすめ作品1.オリエント急行の殺人
- クセのある乗客たち、全員アリバイのある中でどう解決していくのかが見もの
- ミステリーの中でも名作で、ミステリーが初めての人でもグッと引き込まれる1冊
- 細かな伏線が全て回収され、見事としか言えないミステリー小説
国際列車のオリエント急行は、クセのある乗客たちで賑わっていた。車内にいた老富豪が殺害されたことで、ストーリーが始まります。乗客のアリバイがある中で、名探偵ポアロが事件を解決していくのです。
大胆でありながら、巧妙に作られたトリックが人気となり、アガサ・クリスティを代表する有名作品。何度読んでも飽きないミステリー作品で、衝撃のラストを知っていても再読してしまう魅力のある1冊でしょう。王道のミステリー作品を読みたい人にぴったりの作品です。
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- 出版社:ハヤカワ文庫
- 発売年:2003年
おすすめ作品2. ゼロ時間へ
- 全て読み終わったあと、タイトルを見ると秀逸としかいいようがない作品
- 人間関係の描写が細かく描かれ、ストーリーにどっぷりと入り込める1冊
- 読めば読むほど引き込まれていく、緻密に作られたストーリー
海辺の館で起きた金持ちの老夫婦の殺人事件。金銭目的の犯行と思われたが、それは殺人事件の入り口に過ぎません。複雑に絡み合う人間模様が描かれ、クライマックスに向け、エピソードが集約されていくところは読み応え十分。
最後の最後までどんな展開が起こるか分からず、ゾクゾクとさせてくれる作品でしょう。十数年以上前の作品とは思えない程、今も色褪せることのない『ゼロ時間へ』は、ミステリー小説でありながら人間模様を描いた名作。海外のミステリー作品を読んだことのない人におおすめの1冊です。
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- 出版社:クリスティー文庫
- 発売年:2004年
おすすめ作品3. アクロイド殺し
- 途中で辞めることができず、最後まで一気に読んでしまう魅力のあるストーリー
- 読み終わったあと、すぐ再読したくなる中毒性の高い作品
- 名作とも言えるこの作品は、ミステリーの定番とも言える展開でミステリー小説好きなら読んでおくべき1冊
人気のポアロシリーズです。シェパード医師が駆けつけた時、村の名士アクロイドが殺されていた。容疑者とされたアクロイドの甥が姿を消したことでストーリーが始まります。
『アクロイド殺し』は、登場してくる人物全てが怪しく感じるので、ポアロと一緒に推理をしても中々犯人にたどり着きません。ミステリーの醍醐味を味わうことのできる作品です。
まさかの人物が犯人で、すっかりと騙されることでしょう。スッキリ感と謎解きのワクワクの両方を持っているこの作品は、ミステリー小説好きなら1度は読んでおきたい作品です。
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- 出版社:ハヤカワ文庫
- 発売年:2003年
人気作家7. 島田 荘司さん
1948年広島県生まれ。1981年に「占星術殺人事件」でデビューしました。海外でも数多く翻訳されたベストセラー推理小説作家。
天才で変人の御手洗シリーズは国内外問わず人気で、テレビドラマ化もされた人気作品です。
おすすめ作品1. 御手洗潔の挨拶
- 4つの短編ストーリーだから、ミステリー入門としても読みやすい
- 天才御手洗の人柄もよく描かれているので、シリーズが読みたくなる
- 読後感もよく、スッキリとした感覚を味わいたい人にはぴったり
マンションから姿を消した男。その後、電車に飛び込んで亡くなったはずなのに首には絞め殺された跡。大人気の御手洗シリーズの初の短編ミステリー小説です。短編とはいえ、鋭い切れ味と疾走感のあるストーリー展開が魅力。
クセのある主人公の人柄も好きになってしまう作品で、大胆なトリックに「そう来るか」と思わずにはいられません。謎解きを思い切り楽しめる御手洗シリーズ作品は、ミステリー初心者の人でも読みやすくおすすめです。
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- 出版社:講談社文庫
- 発売年:1991年
おすすめ作品2. 摩天楼の怪人
- いつもとは違う御手洗を垣間見れる作品だから、シリーズが好きな人にはたまらない
- 想像もしていなかった最後のどんでん返しに、ページをめくる手がとまらない
- 名作とも言える本格的なミステリーだから、読み応え十分
ニューヨークのアパートで、大女優が50年前の殺人を告白するところから物語が動き出します。何故、彼女は殺人を告白したのか、そして完璧なアリバイ。予想外の犯人と驚きのトリックで、最後の最後までハラハラ・ドキドキが楽しめます。
御手洗が若かりし頃に遭遇した事件で、御手洗シリーズが好きな人には人気の作品です。情景が細かく描かれているので、まるで映画を見ているような感覚になるでしょう。
長編ではあるものの、読み応え抜群の摩天楼の怪人は骨太な作品を読みたい人におすすめです。
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- 出版社:創元推理文庫
- 発売年:2009年
おすすめ作品3. 溺れる人魚
- じっくりと読みたくなる、深みのあるストーリーが何度も読みたくなる
- 短編小説だから、スラスラと読めてミステリー小説が苦手な人でもGOOD
- なぜ事件が起きてしまったのか、原因をたどることで色々と考えさせられるストーリー
天才水泳選手が自殺したことで、その原因を作った医師が何者かによって殺害されます。人気の御手洗シリーズのミステリー短編小説。全編人魚にまつわるストーリーで、読み終わった後は色々と考えさせられる作品です。
全体的にズシッとくるテーマのため、爽快感のある終わり方ではありません。しかし、壮大なスケールと深みのあるストーリーは御手洗シリーズが好きな人やミステリー小説をじっくりと時間をかけて読みたい人におすすめ。
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- 出版社:原書房
- 発売年:2006年
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今まで読んでなかった作家のミステリーを読むことで、さらにミステリーの奥深さを楽しめますよ。
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